父帰るーオリジナルフィギュアをつくってみたー

おはようございます。大黒屋の三代目、野中正博です。
頼んでおいたフィギュアが先日届きました。隣に建築中の新店舗あんど自宅が出来上がっていくにつれ、完成を見ずに旅立ってしまった親父が気の毒で。せめてもの思いで親父のフィギュアを発注したんです。新しい家の何処かに居場所をつくってあげたいと思っています。

「そっくりフィギュア」とか「オリジナルフィギュア」で検索すると業者さんが沢山ヒットします。今回お願いしたのが、浜アートアンドクラフトさん。ここは約20センチと大型のフィギュアをつくってくれます。予め用意されたものから選ぶところが多い中で、ボディもオリジナルでつくってくれます。そして顔の確認メールを送ってくれます。(2回まで無料で修正可能)　しかもリーズナブルだと思う。

最初に送って頂いた"顔の確認メール"はちょっと雰囲気が違いました。気を使って頂いたのか、目力があってえらいハンサムでした。これは違うな。そこで整形してもらいました。事前に顔をチェックできるシステムは良いと思う。本人の面影があるフィギュアができましたよ。


でもってこれがブツでございます。　


▲雰囲気出てます。


▲やっぱり仕事着がいいだろうって事で、この衣装になりました。


お店に居ますので合いに来て上げて下さい。本日も皆様のご来店をお待ちしています。




〒253-0105 神奈川県高座郡寒川町岡田349
TEL/FAX 0467-75-0111
営業時間 AM9:00~PM7:00
定休日 火曜日(祝日の場合は水曜日)
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一週間

おはようございます。大黒屋根の野中正博です。
きのうは父の初七日でした。告別式の後納骨、初七日の供養をしていただいているので身内だけで改めて墓参りをし、みんなで昼ご飯を食べました。もう一週間も経ってしまったんだなぁ。父の不在というのが不思議です。いつか帰ってきそうな気がしてしまうのです。慣れていくしかないんだろうけど。

泣くということは本当に少なくなりました。いっそ泣いた方がもっと楽かなぁと思う事もある。でも喪失感はかなりのものがありますね。何かにつけて思い出し、寂しくなります。



▲父の笑顔が大好きでした。



今日からお店を開けます。元気に皆様をお迎えします。ご来店をお待ちしています。





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一区切り

こんばんは。寒川の和菓子店、大黒屋の野中正博です。
亡き父の通夜、告別式が終わり一区切りつきました。父のためにご会葬くださった皆様、有り難うございます。
またお手伝いくださった皆様、この場を借りて感謝申し上げます。
父も大変喜んでいると思います。本当に沢山の人に愛されていたんだなぁ。それがよく分かりました。「もう少し長生きしたかった」悔しさを滲ませながらも「良い人生だったよ、楽しかった。」 そう言ってくれた父の言葉に嘘はなかったと思う。

父が無言の帰宅をした直後から沢山の方が弔問に訪れて下さいました。その度に父の最後の様子をお話しするのですが、いちいち涙が溢れてきました。父のために涙を流して下さる方も多くて、その涙を見てはもらい泣きしてました。そしてやさしい言葉をかけられようものならまた涙目になってしまい・・・。いいおっさんが情けなかったです。沢山泣いたので通夜、告別式では涙は出ませんでした。後悔はないといえば嘘になります。でもやるだけの事はやってあげたなぁという気持ちもあり、だんだんと清々しささえ感じ始めています。

親父らしい戒名を付けて頂いて感激してます。幸泉大衍(こうせんだいえん)居士
周りの人を明るく幸せにする人でしたから、政幸から一字とって 幸 泉 -「幸せの泉」
衍(えん)というのは広がるという意味があるそうです。さらに大黒屋からも一字とって 大 衍 -「大きく広がる」
息子の私が言うのも変ですが、もの凄く気に入りました。父の人生をよく表している戒名だと思います。

昨日までは弔問に訪れる人、また何より親族が入れ替わり家に居てくれましたから寂しさを感じませんでした。今日はそういう事もなく、やはり私の心にもぽっかり穴が開いていることに気づきました。喪失感。しばらくはこいつと戦っていく事になるんだろうなぁ。いろんな手続きで忙しいから今の所は何とかなっていますけど、やがて本格的に寂しさが襲ってきそうです。

新たに「父に捧げるバラード」というカテゴリーを作りました。父との思い出や癌患者を家族に持った経験を綴りたいと思います。あまりにも個人的な内容になるかもです。大黒屋の和菓子ブログとしてはNGなんでしょうけど「喪失感」克服対策みたいなものです。文章にする事で気持ちが少し落ち着くんです。

初七日を過ぎたら店を再開しようと思ってます。平常運転になるまで少し時間がかかるかもしれません。ご迷惑をおかけしていますがご理解ください。




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取り急ぎ

こんばんは。寒川の和菓子店、大黒屋の野中正博です。
本日28日午前2時44分、私の父 野中政幸が他界いたしました。大好きな父であり師匠でもあり私の大親友です。

末期がんでした。昨年3月に発見された時は大腸(原発)から肝臓にも転移している状態。手術できず抗がん剤治療を始めました。時を同じくして新店舗兼住宅のプロジェクトもスタート。一時は回復して元気を取り戻し、きっと新しい店のオープンまで大丈夫だ、と信じておりましたが次第に抗がん剤が効かなくなり、さらなる転移が見つかりました。5月には抗がん剤中止。緩和治療に切り替わりました。この時期がしんどかった。父はまだまだ元気でしたが、父の死を覚悟しなくてはならなかったから。毎日が辛かった。「人間はいつか死ぬ」そんな当たり前の事を受け入れられなかったです。父を失う事が怖くて耐えられなかった。今月に入ってからは日を追うごとに弱っていくのが分かりました。そして力つきてしまった。余命と言われていた1年半よりちょっと早かったですね。本人が楽しみにしていた新店舗兼住宅で暮らす夢は叶いませんでした。

でも父はこのプロジェクトを生き甲斐にして、残りの人生を輝かせました。「楽しかった」と言ってくれた。家族で展示場に行ったり業者さんと打ち合わせたり、外で食事したり。そういう時間が持てたのが嬉しかったようです。「俺の子供として生まれて来てありがとう。もうすこし一緒に居たかったなぁ」と悔しさを滲ませながら言ってくれた。この言葉は私の宝物です。そんな父を本当に誇らしく思います。死して尚愛おしいです。自慢の父でした。

生前父を愛して下さったみなさん、ありがとうございます。お世話になりました。通夜・告別式をお知らせしておきます。
通夜　　30日　　午後6時
告別式　31日　　午後1時
いづれも　安楽寺にて




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