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コツコツと60代を突き進んでおります

何がいったい“悪”なのか

2019-06-04 21:18:30 | 日々のあれこれ

またまた気になる事件がありました。

元事務次官による息子殺害事件。
これによって、
“中高年の引きこもり”というワードも注目されています。
もちろん、登戸の事件の犯人にも紐づいていますし、
単純な問題とは言えないと思います。

報道からの情報からでしかありませんが、
自宅に隣接した小学校の運動会の騒音を
「うるさい」と今にも子供らを襲いそうな言動があり、
44歳にもなって定職にもつかず
家庭内暴力をふるう息子を
「何か事件を起こす前に」と
自らの手で殺害に至ったということのようです。

他人の家庭のことって
外からは全くわからないですよね。
ですので、殺した親、殺された息子、
どちらの非難もしないし、どちらも支持しません。
ただ…
76歳の父親が44歳の息子を殺す。

これって余程のことがないと
思い及ばないと思うんですよ。
半ば自殺に近い“悲観”かもしれない。

これまた最近多い、
親が子供を虐待するのとはワケが違います。
もう子供のほうが力が強く、かつ暴力的であると、
どうしていいかわからないじゃないですか。

プライドがあってどこにも相談しなかったのでは?
なんて勝手な意見もあるようですが、
相談したって息子が働くのか!?家庭内暴力やめるのか!?
支援ってなんだ?怖がる相談員はホントにいないのか?
根本はそこにあると思います。
もちろん、自分の子育ての失敗を悔いたことでしょう。
殺された息子のツイッターなどから
「中学2年で母親を殴り倒した」、
なんてことも真偽はともかく露わになっていますし。

一生懸命働いて、
事務方のトップになっても、高収入を得ても
家庭は崩壊だったわけじゃないですか。
クスリで何度も息子が捕まった女優のMさん、
「積み木くずし」で告白した俳優Hさん、然り。

みんなそれでも一生懸命に生きて、
でも、家庭をぶち壊され、
家庭内だけならまだしも、
他人に危害が及びそうになったら、
家族の責任として、最終手段を取らざるを得ない。

この親は、息子と刺し違えてもよいと
思っていたかもしれません。
自分の子供です。
「コイツを殺せば俺は楽になる」
では決してなかったと思います。思いたいです。

登戸の事件も大きな影響があったようで、
「子供をぶっ殺す」
なんて言われたら、
44歳の何を考えているか判らないヤツを
「コイツにそんな度胸はない」
なんて甘くみることはできないでしょう。
会話がないと異星人ですよね。
ね?中高生じゃないよ?
44歳だよ?オッサンだよ?


子供が未成年の頃に、
何らかの方法で立ち直らせようと
努力をしたのかもしれないし、
努力できたかもしれない。

うーん、難しい。
この件で著名人が
「自分の息子が制御できない悪になったらと
 考えると、わからなくもない」
と意見していたのも見聞きしました。

「殺害も含めて暴力的に抑えることが“悪”なら
 “悪”でもいいから、絶対に抑える」

やっぱり難しい。
それって…本当の“悪”なのだろうか。


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