イエーって言え

　忌野清志郎と言えば、２００６年７月に、喉頭癌であることを発表し、治療に入ったアーティストです。

　昔から、RCサクセションが好きで、良く聞いていました。

　その清志郎と私は、実は闘病生活が全く同じ時期に始まったのです。私は５月に手術、６月に抗ガン剤。清志郎はボーカリストの為、手術はなし。抗ガン剤で治療するというニュースが流れました。　

　一時は、後ろの清志郎の後ろの絵のように、脱毛していましたが、克服したようです。

　ライブは異様な熱気の中、モニターに映る写真から始まりました。

　脱毛している清志郎が、段々毛が生えてきて、そして布団から起きあがり・・・武道館を歩くという画像が出たときには、観客から「おーっ」というどよめきが起こりました。

　そして清志郎のコールがされる中、現れました！

　ピンクのスーツに、緑のマント。こんなのが似合うのは、あんただけだよ、清志郎！

　１曲目のＪＵＭＰから、最後の弾き語りまで、清志郎は凄いオーラを放ちまくりでした。

　

　途中から、仲井戸麗市が登場し、まさにＲＣサクセションのノリに。

　シャウトも昔のまま。ちょっとハスキーな声が更に良くなった感じ。

　ただ、スローバラードの「悪い予感のかけらもないさ。」の「ない」が高音過ぎて出ない様子・・・。

　いいよ、いいよ清志郎。スローバラードの高音が歌えなくても、大事にしてくれよ。いつまでも歌声を聞かせてくれよ。

　清志郎は、抗ガン剤や放射線治療に頼らず、食事療法などで克服したらしいです。この辺も共感できる！！

　しかも、医者からは「転移してやせ細って死ぬ。」と言われたそうです。

　それが、「完全復活祭」をやるまでに復活。

　５６歳とは思えないぜベイベー。

　今回、清志郎が復活したので、初めて

　「抗ガン剤もやるじゃん。」

　と思いました。

　こんなアーティストを復活させてくれるなんて、センスのいい仕事です。

　それにしても、１，２曲チャボが歌ってくれたのですが、やはり清志郎のエネルギーには到達しません。３時間もぶっ通しで２４曲を聴かせてくれました。

　清志郎は患者の星だ！！！

　それにしてもあの声量とエネルギーは、やはり清志郎がアーティストであると実感させられるものでした。

　今まで見たライブの中で最高のステージでした。

　追加公演は京都と大阪。おすすめですよ！！皆さん。