(2006年8月の投稿です)
前回にひき続き、お客様でも分かる簡単な「木の見方」まいりますす。
前回は木の年輪の細かさ(つまり方)でした。「柱・梁の木の年輪(木の表面にでている線)の間隔はつまっているほどイイ!」「年輪の間隔が広く、スカスカなのは問題!」だという事でしたね。
今回は柱・梁の木の色の事。
木の種類によって、色が分かりやすい分かりにくいって事もあるんですが、分かりやすい杉の木を例にとって話してみます。
簡単に言うと、赤ければ(赤身って言います)良くて、白っぽい(白太っていいます)なら良くないって事です。(柱・梁の話ですからね。それと元々白っぽい木もあって、それだと赤身の部分は少し黄色っぽくて、白太はかなり白いです。)
同じ木なのに赤身と白太がなぜあるか?というと、
白太材は木の表面に近い部分で、木全体に水や栄養を送っていた部分なんです。
赤身材は木の中心に近い部分で化石化している部分なんです。
なぜ赤身は良くて白太がだめか?というと、
赤身材はすでに化石化した部分なので、耐朽性(くさりにくさ)があり力も強い。
白太材は水や栄養を送っていた部分なので、腐りやすく・虫がつきやすく・木の力が弱いんです。(木の力が弱く、曲がった反ったりしにくいので、昔からフスマの骨組みに使われたりしてきました)
ここまでくると、柱や梁の構造材は赤身材を使いたいですし、あと外部に張る杉板なども、当然赤身でないとダメですよね。
だから、このように梁・柱ともにまるまる赤身部分でいくのが最高なのですが、柱・梁の大きさ等もあり、少しは白太部分が混ざるのも仕方なかったりするのですが、外部に見えてくる木などは全て赤身材を使いたいものです。
他にも大事な事はありますが、「年輪のつまり方」と「赤身・白太」は木の家の基本です。
展示場や見学会に行った時、しっかり見て、しっかり質問して下さいね。
毎回ためになるお話で、勉強させてもらっています。これから家を建てようと思っている人にぜひお薦めしたいブログです。
これからも楽しみにしています。
コメントありがとうございます。
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また、よろしくお願いします。