紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

左官屋さん殊勲賞?

2014年03月05日 | 家づくり。素材の話(木・左官・工法など)

さて外構工事も大詰めを迎え、いよいよホントの完成が目の前になってきたN様家。

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植栽も植わりだし、雨の落ちる溝もでき(雨がちゃんと落ちてくれて良かった~。。)、庭はあと少し石だけ残してほぼ完成だし
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正面だってアプローチやカースペース部も出来て、こちらはあとは植栽を残すのみ。
《うちの大工さんを初め、左官屋さんや建具屋さん、ペンキ屋さんフスマ屋さん(天井の和紙貼りもしたし)、基礎屋さん、そんでもって造園屋さん、皆様のおかげでいよいよ完成が目の前までこれて感謝感謝。お客様には感謝感謝感謝はもちろんの、途中の擁壁のやり直しなどはあったものの随分工期も遅れて誠に申し訳ございません》

さて、今日は上の写真の真ん中にある塀というか壁のこと。

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よっていくとこんな具合なんだけど、
ここで「おや?」と思う方は相当な建築ツウ。

壁の上部分が何かちょと変わってません?

普通、こういう塀の上には瓦がのってたり、ブロックがのってたり、「笠木」と称される「被せるモノ」がついています。

もちろんそれも美しくて、
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《上と同じ仕上げの塀。上に木がのっていてその上を黒い板金が被せられています。上にその横のラインが一本通る。これも綺麗ですね。)

上の写真の様に、長く続く塀などではこれでなきゃです。

しかし、翻って先ほどの塀。
これは塀というか玄関までの階段のサイドの壁。
何というか、敷地の真ん中にポーンとでてくる壁。
できればゴチャゴチャした線はなく、スッキリと仕上げたいな~と思ってたわけ。

その相談をうけて左官屋さんの解決案がこれ。
壁の左官塗りは「カキオトシ」といって、ガリガリと「掻いた」仕上げになってるわけだけど、上だけはカチッと押さえこんだのです。

掻いたママでは上がヘンテコになるし、かといって笠木を付けるのもどうか。。と思ってた所、バッチリの解決案。
殊勲賞ものです。

何だか分かり難くて「う~ん??」って感じになってきたかもしれませんが、常にこういう小さな所をアレコレ現場で悩んで、大工さん職人さん達を相談しながら、積み上げて出来上がっていってる。って所は分かってもらえたでしょうか(笑)

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最後に、「左官塗りの塀」と「木格子の塀」、「板張りの塀」の見えてる部分。
「雨」は鬱陶しいとされがちですが、
雨に塗れた左官壁や木の表情は美しく、また初めの雨落ちに落ちる雨を見ているのも趣があって、「雨」もなかなか楽しいものだな~。なんて感じました。

まっ、雨降ると現場が進まなくなるから困るんだけど~(笑)

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