題詠blog2009

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098:電気

2008-12-19 | 091-100の歌
「098:電気」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

098:電気(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
知ってるかスーパーマンのニセモノは静電気にはめっぽう弱い...

098:電気(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
複雑な電気仕掛けの嘘だから意外にショートしやすいのです

098:電気(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
電気椅子に坐らせられたと父が言ふ! 矢吹歯科医の電動椅子か?

098:電気(アンタレス) (思い出ずるままに)
今のわれ意思表現はパソコンか電気断たれば生ままならず

098:電気(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ドアノブに触れれば青き静電気今日も走ると妻の言う冬

098:電(みずき) (空)
終電は鉄鎖を曳きてそこかしこ誰の悲運のゆゑに奔るか

098:電気(みずき)再投稿 (空)
電気車は鉄鎖を曳きてそこかしこ誰の悲運をまきて奔るか

098:電(みずき)再々登校 (空)
電気車は鉄鎖を曳きてそこかしこ誰の悲運のゆゑに奔るか

098:電気(みずき)再々々投稿 (空)
電気車は鉄鎖を曳きてそこかしこ誰の悲運のゆゑに奔るか

098:電気(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
静電気放散用のスティックを勇気をもって鉄扉にあてる

098:電気(船坂圭之介) (kei's anex room)
闇深く冬の夜は更(た)く午前零時待ちし終電気ままに来たる

098:電気(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
穀物が電気に変わり天然の羽根毟られて布団となった

098:電気(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
もう疾うに夜半を過ぎて喧しきは電気仕掛けの為人

098:電気(梅田啓子) (今日のうた)
推敲をしつつ林檎の皮をむく電気仕掛けの手のあるごとく

098:電気(森山あかり) (言葉の花かご)
突っ張っている君だけど寝る時は小さな電気なぜか消さない

098:電気(小早川忠義) (Just as I am Returns)
静電気それぞれに持ち惹かれ合ふ歌壇の大家もネット歌人も

098:電気(みつき) (みそひと :: misohito ::)
摩擦する君と私をつらぬいて電気仕掛けの花火ははぜる

098:電気(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
真夜中にヘッドフォンしてカノン弾く楽譜を照らす電気スタンド

098:電気(迦里迦) (香飄)
軽い気で近づいたらば剣呑よ われ物静かな静電気人間

098:電気(チッピッピ) (うたよみブログ)
電気消し夢の世界へ微睡めば ワープ航法 朝がもう来る

098:電気(ジテンふみお) (雲のない日は)
お化粧もまだしてないけどいらっしゃい関西電気ほーあんきょーかい

098:電気(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
電気代節約しようとプラグ抜き停電したかのように静かだ

098:電気(柴田匡志) (スタートライン)
電気さえ自然発電でまかなえる 緑に照らさる原爆ドーム

098:電気 (穴井苑子) (猫のように純情)
電気力発電理論 ヨーグルトつくるようにはいきませんかね

098:電気 (minto) (@100@)
石炭に代はり電気機関車に成れどもやはりSL懐かし

098:電気(理阿弥) (車止めピロー)
胡座かき石の骸を尽くしつつ「電気自動車(イーヴイ)普及はなお五年待て」

098:電気(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ )
伝記では電器に電気を供給し重電機さえ賄うウナギ

098:電気(はこべ) (梅の咲くころから)
静電気のごとく感じたであいでも時が過ぎれば空気にもなり

098:電気 行方祐美 (フーガのように)
ふさりふさり心模様を書き出だす電気で動くペンが欲しいぞ

098:電気(陸王) (Always Walking with Yu)
電気飴(わたがし)を縁日の夜に事務的にたゞ忠実に作る機械人形(ろぼっと)

098:電気(うたまろ) (五と七と五と七と七)
太陽を騙る電気に目がくらみ 闇が見えない 星が見えない

098:電気(佐藤紀子) (encantada)
フランクリンの凧が電気を受けるより遥か昔の太郎の噺(浦島太郎物語)

098:電気(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
3問目まではさらさら乗り切って電気の部分で止まるのでしょう

098:電気(畠山拓郎) (あいうえおあお)
建物に電気がなくば役立たず電気工事は大切ですよ

098:電気(ふみまろ) (光る風の記憶)
不覚にもさめてしまった五時半の電気ポットにきじばとが啼く

098:電気(Yosh) (☆生短歌☆)
停電から解放された電気ひとすじ 「ついた!ついた!」と待ち侘びた声

098:電気(のびのび) (のび短歌)
町中の電気が消えた台風の夜の定番おかんのおむすび 参照記事:098:電気

098:電気(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
ふれたとき痛みを感じる静電気ありてふたりはつかずはなれず

098:電気(フウ) (easygoing.)
かけひきを電気単位に換えてみて多分私は感電してる

098:電気(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
笑ひつつ憤怒は溜りゆくこころ電気あんまにしばし痺れて

098:電気(ゆき) (ひたぶる君を)
風神と雷神ならば雷神にくみすと言へる電気技術者

098:電気(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
身に電気帯びてる者はぬゅるぬゅるとナマズにクラゲ、ウナギにオンナ

098:電気 (新井蜜) (暗黒星雲)
雲のわく南の島に帰れない電気クラゲに刺された朝も

098:電気(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
今月の電気料金パンに化け母は一人でみかんを食べる

098:電気(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
電気よりろうそくの灯がいいみたい心を少し痛めた夜は

098:電気(tafots) (1年で1000首をつくる)
お土産は電気ブランを買ってきて飲みたかないがブログに書くから

098:電気(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
神々にまもられている風景に電気が刻む心音がある

098:電気(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
この歌をよんでくれてるあなたとは電気がなけりゃ出会えなかった

098:電気(すいこ) (すいこのうたおきば)
電気つけただいまおかえり両方を言ってしまった電話をするか

098:電気(こうめ) (はこにわ相聞歌)
ここも一粒の電気となるだろう ふたりで仰いだ星から見たら

098:電気(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
気がつけば電気に生かさるこの街で香のみにして虫の音聞けり

098:電気 (七十路ばば独り言)
陰と陽極のあわいを電気は流れあなたと私のあわいに愛憎

098:電気(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
本物と言えばホンモノ箱のなか電気仕掛けの恋物語 098:電気(題詠100首2009)

098:電 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
電気ガス水道のある街中で仙人修行霞を喰うて

098:電気(藻上旅人) (創作のおと)
頭頂に電気が走る天啓で生まれしものは表現ですか

098:電気(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
光熱費 電気水道 瓦斯其の他 口座振替 毎月落ちる

098:電気(nnote) (白い箱から)
アクリルの毛糸にこもる静電気こころの何処かが罅割れている

098:電気(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
百二百ボルト駆け抜けビリビリとわが身のうちに電気の走る

098:電気(藤野唯) (Sugarmint)
あなたとの静電気だけ都合いい解釈をして走り出す冬

098:電気(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:098:電気 電気無くたって平気さ猛烈な勢いで君のパンティこすれば

098:電気(イマイ) (ゆびおり短歌)
静電気指の先から放たれて冬の昼間をひとりにさせる

098:電気(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
電流を永久に断たれし電氣ギター魔王なしとて歌な忘れそ

098:電気(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
せつなさを分かち合うとき額から発信される電気信号

098:電気(さかいたつろう) (流星文庫)
温かい電気を受け入れてほしい君はあたしの料理は美味しいですか

098:電気(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
袖捲る腕だけが浅黒き電気工事士 秋晴れは明日まで

098:電気(佐藤羽美) (hinautamemo)
黄昏と電気毛布と愛犬と未読の本の三四冊と

098:電気(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
あの人をつかめずにいる左手は静電気しかでないのだろう

098:電気(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
触れ合った指先ばちっと静電気 あなたにきっと恋しちゃいそう

098:電気(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
懐かしい声が伝える情報は電気ショック以上のダメージ

098:電気(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
うつすらと電気発してゐるわれがヒカリ茸ほど光らぬ不思議

098:電気(只野ハル) (Ordinary days)
電気は磁気を伴い相互に影響しあう僕はひとりだ

098:電気(原田 町) (カトレア日記)
なにごとも電気頼みのわが暮らし「オフロワキマシタ」と優しき音声

098:電気(ウクレレ) (十線譜)
八月につけっ放しがついバレて泣きながら消す電気ストーブ

098:電気(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
今日もまた電気を無駄に使ってるエコは大事と気にはしつつも

098:電気(Re:) (プリズム)
手を伸ばし君が電気を消したので言い訳ばかり考えていた

098:電気(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
ごくまれに電気を消してまっくらな自己憐憫にひたりたくなる

098:電気(間遠 浪) (少女らせん)
揺らいでる記憶電気的なでも思想にだけはならないみたい

098:電気(振戸りく) (夢のまた夢)
少しだけ抵抗をする 鉄よりも銅に電気を流す程度に

098:電気(斗南まこと) (野ウサギのように)
立ち並び回る風車が作り出す電気は何処まで駆けるのですか

098:電気(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
静電気ピリピリと鳴き雨すらもふらないこの冬の二人には

098:電気(酒井景二朗) (F.S.D.)
樣々な電氣仕掛けの部屋の中芋をかじつてゐるだけの僕

098:電気(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
好きな子とキスをしていて別の子が浮かぶ俺には電気ショックを

098:電気(あみー) (正直なたましい)
脱衣所の電気を消すと世界からこの浴室がなくなったよう

098:電気(おっ) (だいえいの短歌専門店)
体内の電気信号狂うほど電圧あがりビビビときた恋

098:電気(こゆり) (おかっぱ短歌)
四季のない部屋で必死にあたためた電気ストーブみたいに 愛を

098:電気(蓮野 唯) (万象の奇夜)
恋破れ思い断つよに電気消し枕に涙染み込ませてく

098:電気(春待) (三感四音)
真っ暗が心地よい日もあるだろう今日は8時に電気を消そう

098:電気(扱丈博) (取扱)
新しい電気を浴びてこざっぱりした壁紙にそっともたれる

098:電気(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
(しんしんと電気のふりつもるセーター)(蜜柑剥く指とめてあなたは、)

098:電気(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
ガラクタに囲まれたまま妹は電気鼠の夢を見ている

098:電気(本田鈴雨) (鈴雨日記)
家出してナースとなりし電気屋のむすめよ帯電しやすき母よ

098:電気(市川周) (ミルミルを飲みながら)
願はくば美(は)しき火花よ電気イス(きりがよいので七七はなし)

098:電気(祢莉) (sugar drop)
願わくは電気くらげになりたいの君をびりりと痺れさせたい

098:電気(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
突然に明るくしちゃって笑う君 ラブホのベッドの電気のパネル

098:電気(わだたかし) (ファミレス短歌)
電気屋に相談しよう このままの自分でいいか明日はあるか

098:電気(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
ラジオより電気を先に点ける朝冬は太陽よりも早起き

098:電気(都) (miya-momoの日記)
窓下に虫の音聞きつつ電気なく暗闇のシャワー冷えは染み入る

098:電気(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
道路まで伝わる電気と「おかえり」と そうかあたしはひとりじゃないんだ

098:電気(珠弾) (seven seas tac)
冷蔵庫ひとりが汗をかいている 電気料金三桁の夏

098:電気(遥遥) (たんかのきりかた2)
あさぼらけ電気じかけの原発と石油で作った風車がまわる

098:電気(青野ことり) (こ と り ご と)
わたしだけ温もればいい雨もよい 電気ストーブ ヂリリと吐息

098:電気(月下燕) (a swallow under the moonlight)
最低も最高もどうせ長くは続かない電気を消した後の輪郭

098:電気(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
電気代節約のため無駄なビームサーベルはまめに消灯しましょう

098:電気(都季) (31pieces)
通い合う電気信号 指先から君のシナプスまで届くように

098:電気(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
窓を閉め電気を消して出てゆこう恋ひとつぶん身軽になって

098:電気(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
いいえ、ポケモンの話です 飛ぶ鳥は電気に弱く、虫には強い

098:電気(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
肌を噛んだりバスタブに沈んだり 電気毛布は役に立たない

098:電気(吉里) (梢は歌う)
絶え間なく電気の箱は情報を垂れ流しては人を飲み込む 

097:電気(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
阿弗利加の電気鯰の唇は英国王の封蝋の艶

098:電気No間違い再投稿(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
阿弗利加の電気鯰の唇は英国王の封蝋の艶

098:電気 (夢雪) (浪漫)
電気屋で充電している少年のアンドロイドは今日も楽しげ

098:電気(駒沢直) (題詠blog参加用。)
一度だけ君に電気をもらいたい感電の記憶で生きていくため

098:電気(暮夜 宴) (青い蝶)
理性って言葉はショートして飛んで電気ドリルのようにがむしゃら

098:電気(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
調査書の推薦欄を書き終へて電気アンカのスイツチを消す

098:電気(村上はじめ) (雑感)
一瞬で身体に電気が走ったように恋につまづき自分を失う

098:電気(sora) (追憶~娘へ)
電気ストーブも悲しみ清浄機もフル稼働 八十アンペアまで大丈夫

098:電気(鳥羽省三) (反実仮想)
寒月の静電気さす 真っ青なチークを塗って君のベッドへ

098:電気(Ni-Cd)(名前誤入力のため再投稿) (反実仮想)
寒月の静電気さす 真っ青なチークを塗って君のベッドへ

098:電気(しおり) (ヒロの独り言)
昂ぶった君の視線が下りてゆく電気切っての願い無視して

098:電気 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
優しさにあらざる景によどむとき君の言葉が電気な玻璃だ

098:電気(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
大切なことは電気GROOVEのラジオでだいたい身に付けました

098:電気(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
酒残る脳で必死に思い出す テレビの電気つけっぱの謎

098:電気 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
家中の電気を点けて淋しさを紛らはしゐる孤り居の夜

098:電気(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
もう二度と電気のつかぬこの部屋も二人愛した思い出となる

098:電気(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
俺だって殺したい奴ぐらいいる 電気ネズミに満つSaudade

098:電気(ことり) (歌)
街中の電気屋さんが一斉にサンタクロースになりそうな夜

098:電気(橘 みちよ) (夜間飛行)
どうだんつつじ赤極まりてわが猫の静電気帯ぶる季節めぐりく

098:電気(さと) (すばらしい日々)
静電気で髪の毛が下敷きに張り付くみたいに君に惹かれる  

098:電気(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
川風に電気ブランの酔い醒まし 高層街の廃墟が燃ゆる

098:電気(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
灯された電気の下の幸せを窓越しに見て泪浮かべる

098:電気 (お気楽堂) (楽歌三昧)
投入の刹那起こりし静電気百円玉が側溝に消ゆ

098:電気(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
原発の世界を穢す電気より太陽と月と共に寝起きし

098:電気(emi) (時計をはずして)
電気釜売り場はと聞く老婆に炊飯器かと店員は問う

098:電気(茶葉四葉) (ゆざまし)
決断ののち見し夢にきみのてと電気火花がつど通いあう

098:電気(ほたる) (ほたるノオト)
電気仕掛けのスイッチを押す 始まりはインスタントな慰めでいい

098:電気(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
同情に泣くのは負けだやさしみの電気毛布で獅子舞いしやる

098:電気(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
なよたけのフィラメントもてエジソンは点しそめたり電気のひかり

2009題詠blog098:電気(はづき生) (生さんま定食)
発電所にて生まれし電気はるばると我がパソコンに伝はりて費ゆ

098:電気(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
最近は工具の出番さらになし 電気製品はブラックボックス...

098:電気(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
静電気 はじける火花 くらやみにふたりのあわい痛くて冬は

098:電気(桶田 沙美) (31Words Runner)
現代は電気で動く時代ですニンゲンすらも電気仕掛け

098:電気 (一夜) (短歌るBlog)
クネクネと曲がりくねった夫婦道 電気ブランを掲げて歩く

098:電気(田中ましろ) (ましたん)
お願いよ電気を消して 遠くからゴルゴがきっとのぞいているわ

098:電気(花夢) (花夢)
いつか孵化するだろうにくしみを電気毛布であたためている

098:電気(O.F.) (O.F.)
列島はウール合戦 冬ベイベー 灯りにかわる電気が増える

098:電気(岡本雅哉) (なまじっか…)
自由すぎて空も飛べない 音もなく通りすぎてく電気自動車

098:電気(紫月雲) (resume 1970-2009)
ひとひらの枯葉を連れて帰りくる貧しき人に電気は灯る

098:電気(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
複雑な電気回路をくぐり抜け誰も知らない恋に堕ちよう

098:電気(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
電気にも音があります宙空に指挿し入れて鳴らすテルミン

098:電気 (村木美月) (うたりずむ)
電気って君より必要 温めてくれるし闇を照らしてくれる

098:電気(村本希理子) (きりころじっく2)
韻律もてばあたまを侵す言葉あり~関西電気保安協会~

098:電気(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
体内で反発しあい惹かれあい電気は波に生まれてきたと    

098:電気(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
直に皆電気仕掛けの恋になる 見えぬ距離を電文が埋め

098:電気(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
電気仕掛けの街の何処かにきつとある強制終了(シャットダウン)のキーをさがせ

098:電気(タナカカナタ) (簡単短歌「題詠だ」)
ボクタチハコレカラドコヘユクノダロ電気羊ノ夢ヲ見マシタ

098:電気(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
バリアではなく静電気 触ろうと思ったとたんバチッとなるのは

098:電気(かりやす) (彼方探訪)
浅草の電気ブランの昼食のせんせいと食べるさいごとなりぬ

098:電気(やすまる) (やすまる)
星月夜 電気ねずみは昏々とイルミネーションの消えた海辺に

098:電気(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
我が内に電気うなぎを飼う人のやさしき思い未だ掴めず 

098:電気(今泉洋子) (sironeko)
わたくしをお嬢ちやんといまだよぶあしひきの山田電気のおぢいさん

098:電気(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
まくらべの電気スタンドかたまけて古い手紙を読みかへしをり

098:電気(内田かおり) (深い海から)
ほんのりと電気を点し端っこの暗さ残して廊下は静か

098:電気(香-キョウ-) (Sky on Blue)
初デート 手伸ばし パチリ 静電気 「イタい」の声に 気まずい空気

098:電気(kei) (シプレノート)
もう愚痴を言うのはやめたふつふつと電気ポットのお湯が沸くから

098:電気(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
滞納しっぱなしの電気代みたいにいつ切られるかびくびくしてる

98:電気(HY) (天然通信)
捨てられた電気仕掛けの人形は世界を癒す夢を見るのか

098:電気(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
飛びたった最後の鳥を見送ってしずかに吾を待つ電気椅子

098:電気(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
生ビールチェイサーにして飲むという電気ブランのロマンの香り    

098:電気(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
意味もなくカウントダウンを繰り返す静電気走る真冬の隙間で

098:電気(小林ちい) (ゆれる残像)
君の手は微量の電気を帯びている触れられるたびピリピリ響く

098:電気 みぎわ (たづたづし)
頭頂に煙立つみゆ電気椅子ゆ火花散るみゆ 人はかく死ぬ

098:電気(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
かなしみを電気分解してみたら不純物しか残らなかった

098:電気(ME1) (FILL mobile)
あなた流無作法承知でこの恋は始まりました。電気(ライト)を消して

098:電気(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
静電気体質の猫1頭とモラトリアムを遊ばせている

098:電気(星川郁乃) (Air Station)
バイナリの荒野に響く裏声は電気仕掛けの恋人の歌

098:電気(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
少年が電気仕掛けの能面のように夜道で覗く液晶

098:電気(ぱん) (向日葵 と 月)
いいこともよくないことも なにもかも電気を消せばリセットされる

098:電気(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
実験をしましょう君の手を取って静電気一つ感じていたい

098:電気(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
知られては大変だからUFOの話の前は電気を消して

098:電気(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
今後とも電気毛布の弱ほどの微妙なあたたかさでいいです

098:電気(志井一) (日記ホプキンス)
「暗い部屋でひとり電気はつけたまま」 あんまり暗くなさそうだよね

098:電気(みち。) (滑空アルペジオ。)
なんだかんだ電気は大切ブレーカー落ちてなくした歌のいくつか

098:電気(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
臘梅の香りとともにくるだろう電気仕掛けのような一月

098:電気(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
プライドやその他捨てたきものあまた抱えてあたる電機ストーブ

098:電気(鯨井五香) (くじら(独唱))
大雨に電気は濡れて抱き合ったふたりの肩に青くほのめく

098:電気 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
壊れかけた電気羊のことばかり考えていた愛しい時代

098:電気(青山みのり)再投稿 (わざとじゃないもん!)
プライドやその他捨てたきものあまた抱えてあたる電気ストーブ