題詠blog2009

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091:冬

2008-12-19 | 091-100の歌
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091:冬(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
早春のほうが冬より寒いもの北海道の南部に住めば...

091:冬(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
日本の風土に未だ慣れなくて冬に咲きだす梅が愛しい

091:冬(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
伝承の最も酷き一つにてネズミ音せぬ天保の冬

091:冬(アンタレス) (思い出ずるままに)
冬なればこその木枯らし耳澄ます時には優し冬のソナタよ

091:冬(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
灯の点きしビルを背にして冬枯れの欅の古木泰然とあり

091:冬(みずき) (空)
冬櫻身ぬち明るきこの夜をしらしら小さき雪の降りつむ

091:冬(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
横暴な真冬をやり過ごす為に一二三四五枚着ている

091:冬(船坂圭之介) (kei's anex room)
風葬の果つる姿や 高周波受診アンテナ冬へ傾く

091:冬(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
夕飯を探す鶏冬眠の熊の巣穴を我が物顔で

091:冬(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
暖冬、波打ち寄する明けの海にて御渡りござなく候 

091:冬(梅田啓子) (今日のうた)
冬枯れの野にイヌフグリの花一つおつかなびつくり顔をのぞかす

091:冬(森山あかり) (言葉の花かご)
冬木立冷たい空気顔に受け何も纏わず希望している

091:冬(小早川忠義) (Just as I am Returns)
緩き日の差せど外套を着て出でぬ夜には未だ冬となるべし

091:冬(みつき) (みそひと :: misohito ::)
夏よりも冬が好きですそれだけで君にくっつく理由になるし

091:冬(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
小豆粥 かぼちゃ煮 ゆず湯 楽しみて冬至の夜はゆるりと更けぬ

091:冬(迦里迦) (香飄)
「寒太郎」北風だっけ さう呼びて冬好む姫はいたく愛でたり

091:冬(チッピッピ) (うたよみブログ)
温暖化暦じゃ分からず吐く息の白さで分かる冬の到来

091:冬(ジテンふみお) (雲のない日は)
用もなくログインすれば壁紙の冬の星座に悲しきすばる

091:冬(佐藤紀子) (encantada)
竜宮の冬の窓より見上げれば雲の如くに氷塊が浮く

091:冬(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
二月生まれの私は冬が得意だと思っていたのは幻想だった

091:冬 (穴井苑子) (猫のように純情)
冬服のわたしが好きで北半球南半球行ったり来たり

090:長(柴田匡志) (スタートライン)
冬山の白き影など見つつ行く山切り開きし高速道路

091:冬 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
常夏の島で楽しくしあわせに暮らしていこう さようなら冬

091:冬(畠山拓郎) (あいうえおあお)
冬ソナは見たことないが冬ソナを見ているようなフィーバーしろよ

091:冬(うたまろ) (五と七と五と七と七)
冬の陽が風を巻き取りマフラーを編んで ぼくらにかけてくれる

091:冬(はこべ) (梅の咲くころから)
冬なれど柞のもみじ里山を舞いおさめてか彩りており

091:冬 行方祐美 (フーガのように)
冬?入りの煮しめゆたゆた炊き上げてエチオピアへの荷造り始む

091:冬 (minto) (@100@)
冬物の整理を為せば洗濯や入れ替へに日は忽ちに過ぐ

091:冬(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ )
冬色の風に吹かれていたかった微笑みなんかは似合わないから

091:冬(理阿弥) (車止めピロー)
サンプルの肉の薄さに忠実なヒレカツ弁当ぶらさげて冬

091:冬(陸王) (Always Walking with Yu)
半袖の服一枚でよく冷えたびぃる一気に呷っても冬

091:冬(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
冬型の気圧配置が続きます君への思いを募っています

091:冬(ふみまろ) (光る風の記憶)
消しごむをましろに戻す冬どなり はなれたゆびが頁をめくる

091:冬(Yosh) (☆生短歌☆)
夏近し 季節外れの冬瓜という名前のような存在の俺

091:冬(のびのび) (のび短歌)
皮下脂肪たくさんたくさん貯えていいんですこれは冬眠の準備 参照記事:091:冬

091:冬(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
冬ざれた街にあかりを灯すように赤いコートで背筋をのばす

091:冬(フウ) (easygoing.)
冬景色白い吐息くもってるあいつの気持ち映らなくなる

091:冬(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
乗換えの列車待つ間の長ながし冬の旅ならホッターを聴く

091:冬 (新井蜜) (暗黒星雲)
走りつつ路面を嗅いで冬の犬が俺の妹探しに行った

091:冬(ゆき) (ひたぶる君を)
冬草の離(か)れゆくそなたに六つの花はかなはかなと舞ひてしやまむ

091:冬(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
冬の昼、冬の海岸、冬の風、冬のポケット、冬の耳たぶ

091:冬(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
冬に会い冬にさよなら忘れてもいいようなことばかり残して

091:冬(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
俺はいいお前は先に行けと言う男を引きずりこの島の冬

091:冬(tafots) (1年で1000首をつくる)
がまんばかりの日なりき冬瓜のスープは澄みてうすみどりいろ

091:冬(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
困るほど大きく立派な冬瓜を炊いても母の味には遠く

091:冬(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
冬みたい。ひどく寒いの。目を瞑り、まぁるくなって、ひとり、春待つ。

091:冬(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
鈍感を手に入れたきと人のいう冬野にあれば凍死するまで

091:冬(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
ささやかに君を祈らん忍冬(すいかずら)越冬ののち小さく咲いて

091:冬(すいこ) (すいこのうたおきば)
くたびれた冬用ブーツに土いれて花でも植えるつもりの霜月

091:冬(こうめ) (はこにわ相聞歌)
冬長き街の花火は美しく夜空に切子の残像のこす

091:冬(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
黒雲は身じろぎもせず冬の木に春の花咲く 拡がってゆく 091:冬(題詠100首2009)

091:冬(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
いとをかし 東山荘(とうざんそう)の 冬景色 冷たき風が 背筋を伸ばす

091:冬(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
待つ身だか待たせるのだか次の季を恋人は冬長の町に居て

091:冬 (七十路ばば独り言)
人生の冬ごもりする山際のホーム襲いし土石流憎し

091:冬(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
昨日から胸の内部が痛むのはもうすぐ冬が来るからですか

091:冬(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
通勤の途次に聴きけりiPodでフィッシャーディスカウの<冬の旅>をば

091:冬(藻上旅人) (創作のおと)
冬眠から覚めた熊はまず気づく白雪姫ではなかった事を

091:冬(只野ハル) (Ordinary days)
夏が去きひとりのままに枯葉色もう次の冬こころ震える

091:冬(さかいたつろう) (流星文庫)
真冬から缶コーヒーを生み出してお疲れさまって言いたかったよ

091:冬(nnote) (白い箱から)
横顔にいちねん分の喜怒哀楽刻んで冬の花火はきれい

091:冬(藤野唯) (Sugarmint)
冬眠はできない だからあの人と彼女のことも見なきゃいけない

091:冬(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
その冬に汝(なんじ)現世に生を受け灼けつく丘に任を了えたり

091:冬(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:091:冬 冬休み終わってやっと暖かくなってきました君のパンティ

091:冬(イマイ) (ゆびおり短歌)
部屋中の隙間をうめる冬の闇灯油のにおい細く流れて

091:冬(原田 町) (カトレア日記)
冬瓜のあんかけ今日も作ってる歯の根しだいに緩んでくれば

091:冬(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
また何もできないでいる 冬服を出して何かをしたかったんだよ

091:冬(佐藤羽美) (hinautamemo)
ペガサスの平均寿命調査部のデスクにかかる真冬の日差し

091:冬(ことり) (歌)
忘れなければ思いあふれて散りますとしんしんと綴る冬の手紙を

091:冬(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
冬瓜がメニューにあれば食してるあの人のこと考えながら

091:冬(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
君が好きつんつん痛い冷たさが好きなわたしは冬に生まれた

091:冬(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
こんな色だつたな失くした耳飾り冬の陽のなか鳴るオルゴール

091:冬(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
北は冬 影に敗れて流されて息をするたび縮まるこころ

091:冬(春待) (三感四音)
温もりを恋しくさせる冬が好き君の吐息も白く絡めて

091:冬(ウクレレ) (十線譜)
冬眠がしたい野菜が多すぎて夜行列車は満席になる

091:冬(振戸りく) (夢のまた夢)
悲しくはないけど泣いたほうがいい時には冬のことを思うの

091:冬(Re:) (プリズム)
冬生まれの君の熱さに負けそうで雪が降るのを待ち続けてる

091:冬(間遠 浪) (少女らせん)
いつの間にか雨やむように気がつくとおばあちゃんならかわいいね 冬っ  

091:冬(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
マネキンが秋冬物に衣替えしてバカンスももうすぐ終わる

091:冬(あみー) (正直なたましい)
冬なので冬眠します 春はいつ来ますか というか春は来ますか

091:冬(斗南まこと) (野ウサギのように)
冬空にひかる三日月どうしても君を傷つけたい夜がある

091:冬(みなと) (海馬)
何だもう冬ぢやないかと秋に云ふシマリスにでもなつたつもりで

091:冬(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
オリオンの肩から冬の大三角 ほんとうはいつも答えを、知ってた、

091:冬(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
傷ついた雨雲ふかく濃い今はいっそ冬将軍と遊ぼう

091:冬(酒井景二朗) (F.S.D.)
電飾の裏に囘りてライターを振れども點かぬ寒き冬なり

091:冬(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
「センパイのためならマフラーにでもなる冬季限定あやのでいます」

091:冬(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
明日(あす)からは、もすこし優しくなれるよう冬至の陽射しに寝ころんでいる

091:冬(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
冬の星座盤にぎりしめて50個の星を探す元アメリカ大統領

091:冬(青野ことり) (こ と り ご と)
柊の赤い実灯る路地裏に冬の白さを確かめにゆく

091:冬(祢莉) (sugar drop)
わくわくと空気吸い込む明け方の冬の匂いと冬の光と

091:冬(おっ) (だいえいの短歌専門店)
この冬は越せそうにない逃げ出そう南の国とか部屋の奥へと

091:冬(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
真夜中のラジオからWham!聞きながらオリオン探し競いし冬かな

091:冬(市川周) (ミルミルを飲みながら)
冬眠中に足がビクッとしても一人(よくわからんが七七はなし)

091:冬(こゆり) (おかっぱ短歌)
平等に君にも冬が来たろうか あめだまふたつにぎりしめてる

091:冬(蓮野 唯) (万象の奇夜)
冬瓜をとろとろ煮込む長さだけ居眠りしようか読書をしようか

091:冬(扱丈博) (取扱)
真夜中の深さを想う 冬晴れの底で映画のような息する

091:冬(わだたかし) (ファミレス短歌)
暖冬の影響でしょう キミのこと飽きずにずっと好きでいるのは

091:冬(珠弾) (seven seas tac)
越冬の準備万端ミステリー時代小説ハードボイルド

091:冬(遥遥) (たんかのきりかた2)
歩くのはいつも一人と決まってる雪が降るのは冬だったから

091:冬(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
冬空に浮かぶオリオン座のように一緒に泣いていっぱい笑おう

091:冬(月下燕) (a swallow under the moonlight)
分からないことばかりです冬に咲く花の名前を教えてほしい

091:冬(都季) (31pieces)
もう君を想わないって決めたんだ 真冬・午後四時・仄白い闇

091:冬(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
ここよりも北の町から順番に冬がここより早く来ている

091:冬(村上はじめ) (雑感)
半袖のTシャツで寝る君に告ぐ隣良いかな冬にかこつけ

091:冬(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
今年また冬至が来るね思い出は一番長い夜に始まる

091:冬(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
ぬくもりに残る未練を払ひ退け目覚まし時計止めに行く冬

091:冬(本田鈴雨) (鈴雨日記)
水蒸気みゆるがふゆる冬となるふうと吐くいき水にたつゆげ

091:冬(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
この冬は特別にしよう 雪だとか鍋とか全部君とやるんだ

091:冬(都) (miya-momoの日記)
冬が来て人恋しさに閉じ込められ・・そうなる前に脱出しよう

091:冬(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
厳密に言えば違うのだろう 冬 求めていても求められても

091:冬(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
もうすぐで冬がくるね と言ったからふたりの息は白くにごった

091:冬(しおり) (ヒロの独り言)
冬の海岩に砕けた波の花ふわふわ舞ってわたしに戻れ

091:冬(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
なにゆえに缶味噌汁はないのかなぁ手枕のまま冬芝の上

091:冬(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
冬の日の幻想響けり車から降りて校舎を見上げた刹那

091:冬(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
不器用に「寒いね」なんて差し出した手握り無言で行く冬の道

091:冬 (村木美月) (うたりずむ)
約束は 凍えた指先 白い息 忘れたままで君を待つ冬

091:冬 (村木美月) (うたりずむ)
約束は 凍えた指先 白い息 忘れたままで君を待つ冬

091:冬(橘 みちよ) (夜間飛行)
たちまちに周囲色づき暖まる冬眠よりいま覚めしリスわれ

091:冬(暮夜 宴) (青い蝶)
「生きてんのめんどくさいよ」なげやりに「俺と一緒に冬眠してよ」

091:冬(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
冬眠の準備だろうか 昨日からエロ本の代わりに持ってるおにぎり

2009題詠blog091:冬(はづき生) (生さんま定食)
街中のガラスが白くなつてゆく冬さらさらとおちてゆく夜

091:冬(Ni-Cd) (反実仮想)
三冬を君と駈けてく踊り場にあおい花瓶を残したままで

091:冬(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
冬枯れる舗道の木立人気無く都会の肋からからと鳴る

091:冬(吉里) (梢は歌う)
冬の日の影長き道歩きつつ残りの時を数えてみる  

091:冬(夢雪) (浪漫)
せつなさと寒さと一緒にさびしさが音を立てずに降る冬の夜

091:冬 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
一条の矢になり闇へ放たるる子のバイク行く立冬の朝

091:冬(駒沢直) (題詠blog参加用。)
自意識の研ぎ澄まされる冬が来て君に会わずにまた年を越す

091:冬(sora) (追憶~娘へ)
いつだつて海は青いと思つていた真冬の海に出会ふまでは

091:冬(ほたる) (ほたるノオト)
やわらかいアボカドに爪たてている冬至カボチャの身代わりとして

091:冬(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
冬至祭ほのあたたかく腐敗する柚子とわたしと名無しの星と

091:冬 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
冬過ぎて日ごと日永になりゆくに汝が命のみなど短きや

091:冬(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
もう少し寒さも増せば貴方との距離も縮まる冬を待ちわび

091:冬(emi) (時計をはずして)
立冬を知らせるラジオ鳴る朝に逝く人もあり産む人もあり

091:冬(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
菅直人が岸部一徳にふと見えて冬の窓辺は煙草のにほひ

091:冬(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
山麓はまだ暖かけれど富士山は冠雪したり 冬支度急ぐ...

091:冬(さと) (すばらしい日々)
病室の窓から眺める空に冬の蝶 不意に舞い

091:冬(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
樫の木がきしむあけがた山際に陽が刺しはじめ冬の銃声

091:冬(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
冬枯れの景色も今は少しだけあなた見つめて春色になる

091:冬 (お気楽堂) (楽歌三昧)
冬晴れの空に真白き富士映ゆるしがない町の些細な自慢

091:冬(岡本雅哉) (なまじっか…)
執念と引きの強さは負けません冬のセールの申し子として

091:冬(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
大好きな冬景色のある故郷(ふるさと)にもう頼るべきひともいなくて

091:冬(紫月雲) (resume 1970-2009)
しあわせの王子読み聞かせ幼子の目に火のともる冬の寝室

091:冬(今泉洋子) (sironeko)
伝へたき君への想ひ言へぬまま冬の夕陽はさつと沈みぬ

091:冬(茶葉四葉) (ゆざまし)
秋が去り冬を迎えるこのときに 答えなんかを出さなくていいのに

091:冬(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
冬だから受け止めている 舞い落ちる雪も冷たい君の言葉も

091:冬(村本希理子) (きりころじっく2)
不用意に触れたる夫の冬薔薇たがはずわれを刺す棘を持つ

091:冬(O.F.) (O.F.)
ザ・ベストテンみたいな感じで冬星座呼んでみましたザ・オ・リ・オ・ン・ザ

091:冬(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
溶液に腐食していく銅版画冬の木立の枝あたりから

091:冬(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
結露した硝子になぞる4文字が冬にうもれる さ・が・さ・な・い・で・・・

091:冬(桶田 沙美) (31Words Runner)
この夏もお寒いほどの求人は真冬と共にさらに冷え込み

091:冬(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
冬なのかそうじゃないのかとりあえず36℃のあなたが便利 ○人肌的ななにか

091:冬(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
冬将軍の馬蹄の音をききつけて今宵木枯らしが遊び惚ける

091:冬 (一夜) (短歌るBlog)
金の舞い銀杏並木の落葉に 冬の到来嬉しくもあり

091:冬(田中ましろ) (ましたん)
寒いから温めあっていただけとふたりは述べた冬の罪状

091:冬(花夢) (花夢)
できるだけあたたかくして冬支度 わすれるまではまるまっている

091:冬(kei) (シプレノート)
冬空にコンペイトウを鏤める君の翼にやさしい明かり

091:冬(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
吐く息が僕でも白くなる冬を作った神さまどうかしている

091:冬(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
いつのまに日差しは冬のやわらかさきっと何かが傾いている

091:冬(内田かおり) (深い海から)
朝靄の立つ暖かき初冬には村人の顔のほのぼの優し

091:冬(香-キョウ-) (Sky on Blue)
ひんやりと冷たい空気 息吐いて 白く見えるは冬の幸せ

091:冬(やすまる) (やすまる)
深々ときよらな朝に立てるなら冬の魚の声で話そう

091:冬(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
「秋休みてあらへんからな。休み中か?」春夏冬中(あきないちゅう)の看板を見て。

091:冬(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
冬羽に変われる一羽飛び来たりきつとみなみへ渡るノビタキ

091:冬(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
冬枯れて冠水橋よさようなら二度と戻らぬ 陸へと走る

091:冬(かりやす) (彼方探訪)
客冬と今冬のわれのせいくわつのどちらがよいかわれは答へず

091:冬(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
冬の樹はきらきら光の枝伸ばすヒトの都合に静かに従う    

091:冬(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
息白くなる 肌赤くなる 僕の冬はめでたいけど君はどう?

091:冬(小林ちい) (ゆれる残像)
まず息を白く曇らせ夜明けごと完璧な冬が近付いてくる

091:冬(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
みそしるをずるずずずって飲むひととたぶん一生ともにする冬

91:冬(HY) (天然通信)
91:冬(HY) 冬来ねば春の喜び判らぬと東北暮らしの意地が言わせる

091:冬(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
見送った日々は忘れず 冬を越えてきらめく喉をふるわせる鳥

091:冬(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
冬凪のような日曜 もう二度と逢えない人の残り香を聞く

091:冬(星川郁乃) (Air Station)
冬に咲く花のあること咲かせたい庭があること 生きていること

091:冬(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
うまれゆく冬の終わりに透明の階段のぼる夜更けのはだし

091:冬 みぎわ (たづたづし)
Womanのおゐどにも似てオオミヤシ冬の日本に種蒔きにくる

091:冬(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
音すべて冬に吸われて スカートの下のジャージと赤いほっぺと

091:冬(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
雲の間の鳥のかたちの青空のとびゆくさきを明日と呼びたし

091:冬(青山みのり)再投稿 (わざとじゃないもん!)
雲の間の鳥のかたちの青空のとびゆくさきを冬と呼びたし

091:冬(ME1) (FILL mobile)
踏み入れぬ憂(ウ)いし比喩にも隠せずにいつかの冬がまた暮れ残る

091:冬(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
まだ夏を経験しない彼らには冬至はすこしまずいのだろう

091:冬(ぱん) (向日葵 と 月)
なんということない冬の夕暮れだ 君の匂いがしているような

091:冬(鯨井五香) (くじら(独唱))
はっはっと吐く息しろく初冬(はつふゆ)の道を走ればふりかえっても

091:冬(ノサカ レイ) (のーずのーず)
冬という選択肢もある押すことも引くことも出来ぬ恋の始めに

091:冬(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
冬枯れの庭に山茶花あるようにわが胸に咲くひとりのなまえ

091:冬(志井一) (日記ホプキンス)
この冬の炭酸界は「なっちゃんのゆずれもんソーダ」の一人勝ち

091:冬(みち。) (滑空アルペジオ。)
冬らしくない冬が来て手のひらの湿度を伝えきれぬまま春

091:冬 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
永遠にみていたかった夢さめて冬色の空泳ぐ三日月