題詠blog2009

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095:卓

2008-12-19 | 091-100の歌
「095:卓」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

095:卓(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
あふれたる光はどこへ行くのだろう朝の食卓に影を濃くして...

095:卓(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
食卓に全部並べて吟味する世界の毒はどれが安全?

095:卓(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
かくありし時過ぎ二人の子の在れば宵は囲めり麻雀卓を

095:卓(アンタレス) (思い出ずるままに)
狭くとも卓(テーブル)囲み皆そろう此の団らんは得難き幸よ

095:卓(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
食卓の我が椅子に猫眠りいるをちょっとつついて我も寝に就く

095:卓(みずき) (空)
卓上に咲きなづみゐるガーべラの遮光となりし紙面畳みき

095:卓(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
食卓塩の瓶のかたちは脳内の決められた場所に焼き付いている

095:卓(船坂圭之介) (kei's anex room)
禁断の味の恋ほしき 完熟のトマトに振れぬ嗚呼食卓塩

095:卓(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
卓上のおかずとなりて鶏の無念ダシ濃きスープ味わう

095:卓(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
夜食にはボンゴレビアンコもしくは卓袱饂飩 本場で喰おう

095:卓(梅田啓子) (今日のうた)
完全なるかたちに卓に止まりをり打たるる前の秋の夜の蚊は

095:卓(森山あかり) (言葉の花かご)
ドリカムに浮上するまでぼんやりと外を眺める食卓に花

095:卓(小早川忠義) (Just as I am Returns)
会議室は円卓なれどドアの側座るが下座とたしなめられぬ

095:卓(みつき) (みそひと :: misohito ::)
慰める会で囲んだ卓なのに ごめんそれロン しかも跳ね満

095:卓(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
円卓でお料理よりもいち早くまわってくるの あなたの笑顔

095:卓(迦里迦) (香飄)
家族みな寄りても三人あの頃の円卓スマイルのっぺらばうに

095:卓(チッピッピ) (うたよみブログ)
食卓に出された自家製糠漬けに春を感じる夕餉のひととき

095:卓(ジテンふみお) (雲のない日は)
電卓も手こずるほどの過ちが2で割り切れず余るぼくらに

095:卓(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
卓球もテニスもバレーも出来ませんボーリングなら何とかレベル

095:卓(柴田匡志) (スタートライン)
怒りゆえ卓袱台返す親父ども娘遣らぬと応じぬばかり

095:卓 (穴井苑子) (猫のように純情)
食卓塩 卓上しょうゆ マヨネーズ 理由はかわいいからでいいです

095:卓 (minto) (@100@)
卓球にがんばれる子の応援に行けず今に後悔したり

095:卓(理阿弥) (車止めピロー)
見つめられ台詞なくした 題名も忘れた舞台の円卓に傷

095:卓(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ )
卓上に並んだ君の優しさが やけに滲んで眩しい夜だ

095:卓(はこべ) (梅の咲くころから)
演卓に白玉椿清々と咲いておるなり源氏の講座

095:卓(うたまろ) (五と七と五と七と七)
価値観の違いとあなたは言うけれど 愛を卓越する価値あるの?

095:卓 行方祐美 (フーガのように)
卓上に濡れるひかりは立ちにけり牛乳瓶は昭和の光

095:卓(陸王) (Always Walking with Yu)
門前でピンポンしては夕暮れの黒猫大和の卓球部員

095:卓(佐藤紀子) (encantada)
食卓の心尽くしの料理にも箸が進まず・・・ホームシックか(浦島太郎物語)

095:卓(畠山拓郎) (あいうえおあお)
電卓をたたいてみても答えでぬ算出不能のATフィールド

095:卓(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
残された君の卓上カレンダーめくられないまま季節は巡る

095:卓(Yosh) (☆生短歌☆)
一徹が卓袱台(ちゃぶだい)返した愚痴拾い 飛雄馬と明子がみそ汁啜る

095:卓(ふみまろ) (光る風の記憶)
卓上のキャンドルグラスがあぶりだすあごのラインが意外にきれい

095:卓(のびのび) (のび短歌)
卓上用 塩と醤油を撤去せよ 来月は父ちゃん人間ドックだ 参照記事:095:卓

095:卓(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
食卓をかこむ月日はみじかくて いつかもくもくひとりもくもく

095:卓 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
食卓は広くなくっちゃひとりでも四人くらいは座れなきゃヤだ

095:卓(フウ) (easygoing.)
円卓の中華を囲む会食はカチャカチャ言ってくるくるとして

095:卓(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
ほのぼのと麦酒は苦し後楽園の江川卓の尻の太さよ

095:卓(ゆき) (ひたぶる君を)
卓見と思へど素直にうべなへず目をそらしつつ閉づる携帯

095:卓(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
出て行った君が残した食卓の萎れた花を捨てられずいる

095:卓(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
食卓に並ぶおかずの数こそが愛情だって誤解してた日

095:卓 (新井蜜) (暗黒星雲)
あらかじめ書かれてあった卓上の今日の日記をなぞる一日

095:卓(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
電卓をたたく儀式で一日を終える母の背丸くて苦い

095:卓(tafots) (1年で1000首をつくる)
滝が在る。在るはずが無い。夕立は卓球場を降りこめてゆく

095:卓(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
とりあえず手に入れておく習性に剥がされてゆく卓上装花

095:卓(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
※なぜかトラックバックがうまくいかないので、 お手数ですがこちらからお願いします。

095:卓(すいこ) (すいこのうたおきば)
実家でた時から守ってきた食卓ご飯は泣いて食うもんじゃない

095:卓(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
卓球部 それゆけピンポン! 青春だ 目指すはやはり オリンピックか?

095:卓(こうめ) (はこにわ相聞歌)
ハミングをひとさし指が追いかける 卓上ピアノはかけひきにも似て

095:卓(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
ひとひらは色保ちつつ落ちてゆく窓越しにゆるい陽の射す卓上の薔薇

095:卓(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
ひとひらは色保ちつつ落ちてゆくゆるい陽の射す卓上の薔薇

095:卓(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
手遊びの花占いの花びらのごとく欠けゆく円卓の席(手遊び=てすさび) 095:卓(題詠100首2009)

095:卓 (七十路ばば独り言)
暑いから料理するのは嫌なのと言いつつ並べる一汁三菜

095:卓(訂正) (七十路ばば独り言)
暑いから炊事は嫌と言いながら卓に並べる一汁三菜

095:卓(藻上旅人) (創作のおと)
30年ぶりの座卓の傷を追う我が指先から瞳を上げる

095:卓(さかいたつろう) (流星文庫)
食卓はまあるくしといて地球から全員集めてご飯にしましょう

095:卓(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
極小の粒子が積もり卓上に新たな面が形成される

095:卓(nnote) (白い箱から)
お揃いの卓上カレンダーだった漂いはじめるクレーの九月

095:卓(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
円卓の歴史彩る騎士たちよ中華料理よ回転寿司よ

095:卓(藤野唯) (Sugarmint)
君じゃない男の名前をひさびさに卓上カレンダーに書いている

095:卓(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:095:卓 卓球部だったやつらはもし君のパンティ見たら泣いちゃうかもね

095:卓(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
楽曲はデータ化されきさもあらばあれヒト臭き石野卓球

095:卓(イマイ) (ゆびおり短歌)
卓袱台に小麦粉こぼれのびてゆく木目模様は白波となる

095:卓(只野ハル) (Ordinary days)
一人分広い食卓お皿置き残るスペース夕刊拡げ

095:卓(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
体育館の奥隅の埃にまみれた卓球の球はオレンヂ

095:卓(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
考えないことの悪さを考えて卓上メモがなくなっていく

095:卓(佐藤羽美) (hinautamemo)
卓球のラリーは続くいつまでも体育館を包む夜霧よ

095:卓(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
父の背が小さく見えてくるにつれおとなしくなる隅の卓袱台

095:卓(原田 町) (カトレア日記)
そもそもは江川 卓の入団が巨人嫌いのきっかけなりき

095:卓(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
卓上のカレンダーには赤いまる薄い黄緑小さな文字と

095:卓(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
いつだって微笑って吾を見つめている卓上カレンダーのなかのあなたは

095:卓(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
卓上の秋の薔薇のくれなゐの棘、拒みつつひとを恋ふ色 *薔薇=さうび

095:卓(ウクレレ) (十線譜)
どなたさまか貸してくださいペンギンの絵を描くコツと食卓塩を

095:卓(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
卓上のカレンダー一ヶ月くらいめくり忘れることをうらやむ

095:卓(Re:) (プリズム)
卓上のカレンダーには会える日と会えない日だけでうめられてゆく

095:卓(間遠 浪) (少女らせん)
薄墨に時代は閉じて薄らげり卓球や埼玉のとくべつ

095:卓(振戸りく) (夢のまた夢)
まだ夏の香りを残しつつすでに卓上コンロが活躍してる 

095:卓(斗南まこと) (野ウサギのように)
教卓の陰に隠れてくちづけたあの日のふたりは夕陽に溶けて

095:卓(春待) (三感四音)
落ち込んで動けない僕の背中押す大橋卓弥の「はじまりの歌」

095:卓(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
春だから卓上テープカッターに貼るシールまで雨模様に決めっ!

095:卓(酒井景二朗) (F.S.D.)
散らかしておく癖まるで治らずに卓上○○すらも買へない

095:卓(あみー) (正直なたましい)
きょうの食卓にはゴボウ もう少しボリュームのある人を抱きたい

095:卓(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
食卓の隣に君がいるだけで アーンってやってもらえるだけで

095:卓(おっ) (だいえいの短歌専門店)
食卓を家族みんなでリレーする帰宅時刻に合わせて個食

095:卓(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発した

095:卓(こゆり) (おかっぱ短歌)
ぼろぼろとはがれおちてく強がりも食卓の下に隠してまた朝

095:卓(蓮野 唯) (万象の奇夜)
彼方まで話広がる食卓を囲む家族の会話満開

095:卓(扱丈博) (取扱)
指先の一部を高原へと変えてあなたの爪は野ざらしの卓

095:卓(青野ことり) (こ と り ご と)
アリーナの隅からさえも追いやられ卓球台に雪は降り積む

095:卓(市川周) (ミルミルを飲みながら)
卓の字がタツノコに似て今日も雨(きりがよいので七七はなし)

095:卓(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
枕辺に残すほどではないメモを走り書きして食卓に置く

095:卓(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
ポツネンと食卓にあり君のマグ 冷めた珈琲温め直そう

095:卓(祢莉) (sugar drop)
卓上の君の写真をそっと伏せついでに自分も伏せて涙す

095:卓(わだたかし) (ファミレス短歌)
全自動麻雀卓の前にいて 清い心で祈っています

095:卓(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
円卓を囲む一族郎党の家系図は円卓には載らず

095:卓(遥遥) (たんかのきりかた2)
卓袱台をひっくり返して見てちゃぶだいしゃぶ?しゃぶ?頂戴しゃぶってちゃぶだい

095:卓(本田鈴雨) (鈴雨日記)
卓のへに夕光ためてしづもれる琉球グラスのきんのひびわれ (夕光:ゆふかげ)

095:卓(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
卓上のカレンダーだけ知っている手当ての出ない超勤時間

095:卓(珠弾) (seven seas tac)
天板を返せば遊技場になる家族四人で囲む雀卓

095:卓(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
電卓をたたいて仕事をしていても君の番号打っちゃうぐらい

095:卓(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
食卓を囲む笑顔が続かない「まだ残ってる!」「さっさと食べよ!」

095:卓(月下燕) (a swallow under the moonlight)
来た球はすべてドライブ回転で返す卓球少年みたいに

095:卓(都) (miya-momoの日記)
円卓についておのおの一年の来し方往き方語りつ飲みつ

095:卓(しおり) (ヒロの独り言)
好きですか愛してますか都合いい二者択一の問いを投げかけ

095: 095:卓(しおり) (ヒロの独り言)
卓上の君の遺したパソコンを開く気なれずもうすぐ二年

095:卓(村上はじめ) (雑感)
卓上で交わす言葉の節々にあなたらしさが滲み出ていて

095:卓(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
食卓塩の赤いキャップが三倍の速度で飛んだ お皿も飛んだ

095:卓(都季) (31pieces)
続かないラリーの隙間を埋めていく卓球台を転がる笑い

095:卓(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
食卓の醤油を使い切るまでの長さで一人になったと感じ

095:卓(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
Brainを冷やしてみればこんなにも最初の頃の電卓に似て

095:卓(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
こんなにも勝負にならない卓球の玉の音だけ延々続く

095:卓(暮夜 宴) (青い蝶)
祈るよう食卓に置くアメジストセージ笑顔がこぼれますよう

095:卓(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
平日の家具売場にて食卓を囲む家族の会話弾めり

095:卓(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
突然の生徒指導の案件に卓上ダイアリイも空白のまま

095:卓(吉里) (梢は歌う)
騎士道は誰かの為に力出すカッコ良いよな円卓の騎士

095:卓 (夢雪) (浪漫)
卓上の皿の上には果物とデザートに裸体の少年

095:卓(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
電卓で遊ぶ いちたすたすは は は… 10000は大きな数だなぁ

095:卓(駒沢直) (題詠blog参加用。)
君がいま誰と寝ようと食卓の日常性を信じていない

095:卓(sora) (追憶~娘へ)
「おはよう 晴れたね」一晩中ぽつんと置かれた卓上の塩に

095:卓(Ni-Cd) (反実仮想)
卓上にころんだ爪は色づいてつかむよ夏もぬるい黒子も

095:卓(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
冷めかけたマグ食卓に置き去りで貰ったメール返さずにいる

095:卓 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
卓上のデジタルフォトフレーム電気代が勿体無くて電源切りぬ

095:卓(ことり) (歌)
ゆふがお色の光あふれる卓上に転がせておくレモン味の後悔

095:卓(橘 みちよ) (夜間飛行)
家族みな揃ひし食卓夢のあと空席ひとつひとつ増えゆく

095:卓 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
食卓に妻の遺影が笑みてゐる 今日はお好きなボンゴレですよ

095:卓(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
卓上に置かれた写真伏せて置き忘れる準備整えてゆく

095:卓(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
円卓の上に湯気立ち ヨコハマの夜は華やかに更けてゆきたり...

095:卓 (村木美月) (うたりずむ)
食卓の花一輪になだめられ鳴らない携帯パタリと閉じる

095:卓(ほたる) (ほたるノオト)
教わったうちのひとつが左手のブラインドタッチで電卓を打つ

095:卓(さと) (すばらしい日々)
今夜も食卓に並べられるおばんざい 愛と嘘が隠し味

2009題詠blog095:卓(はづき生) (生さんま定食)
ぬばたまの電気卓上計算機、略式にいへば計算機にはあらず

095:卓(emi) (時計をはずして)
馴染めない朝の食卓ここだけが許せないでいるたぶん明日も

095:卓(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
食卓を囲んだふたりのその距離は互いの想いに比例するのか

095:卓 (お気楽堂) (楽歌三昧)
徹マンの朦朧とする頃合に卓の下から五枚目の白

095:卓(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
円卓でわが家も等しく語らおうちゃぶ台だけはひっくり返すな

095:卓(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
永遠に触れらるることなきままの√キー持つCASIO電卓

095:卓(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
白いものだけを並べた喪失の日の食卓は夕陽を待って

095:卓(茶葉四葉) (ゆざまし)
あたたかき朝日のさした食卓に用意できない君だけの席

095:卓(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
卓上の計算機より高速で先読みをする貧乏ゆすり

095:卓(岡本雅哉) (なまじっか…)
今までのわたしじゃないのなめないで 卓上コンロのボンベ替えつつ

095:卓(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
彼のママ彼のおとうと 食卓はハウスシチューのCMみたい

095:卓(O.F.) (O.F.)
電卓の液晶割って冷える指 押して広がり戻る黒染み

095:卓(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
今日というあまさからさまぜこんで煮込んだポトフ食卓におく

095:卓(桶田 沙美) (31Words Runner)
麻雀の卓を囲むは美少女の姿ばかりのマンガに萌える

095:卓(紫月雲) (resume 1970-2009)
陽の落ちた隅の小さな食卓に幸せ一片しつらえており

095:卓(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
二組の親戚縁者さぐりあひ回されて円卓の酢の物

095:卓 (一夜) (短歌るBlog)
賑わった麻雀卓が早変わり コタツ囲んで夕餉始まる

095:卓(田中ましろ) (ましたん)
いつもならシチューをのせる食卓に君が乗ってる朝 いただきます

095:卓(花夢) (花夢)
黒ずんだ汚れみたいな憧れがほら食卓やトイレの壁に

095:卓(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
食卓に幸せならべ膨らまぬ胎を抱えて春はまた来る

095:卓(村本希理子) (きりころじっく2)
卓上に出しつぱなしのポットより水を汲みをり頭(ず)をふかく下げ

095:卓(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
干涸らびる我と我が身を切り刻み言霊搾る神の食卓

095:卓(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
家にいる時間少なし暗がりの食卓塩のはるけき白さ

095:卓(今泉洋子) (sironeko)
金風を土産と恋におとなはれ団栗ひとつ夜の卓に置く

095:卓(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
フーコーの振り子が空から円卓に花弁を描き示した自転

095:卓(kei) (シプレノート)
電卓の液晶数字が揺れだした背中をぐいと押してる西日

095:卓(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
「「いっいっせぇせぇのの、結ケー婚キしバイよキンう!グ!」」ばらばらの、卓袱台返し世界大会。

095:卓(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
吉沢のババアがタバコをくゆらせて卓球センター夜を迎える

095:卓(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
円卓にあいなくをりぬお一人様4万円のディナーパーティ

095:卓(かりやす) (彼方探訪)
しりとりをしつつ卓球の打ち合ひはひかがみと言ひ止まつてしまふ

095:卓(やすまる) (やすまる)
卓球を思わず過ごす日常の足の踏みこみ腕の振りぬき

095:卓(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
軽快な音で電卓たたくためジェルネイルに今日星をのせます    

095:卓(内田かおり) (深い海から)
ゆっくりと進む卓上時計には数多の視線交互に吸われ

095:卓(香-キョウ-) (Sky on Blue)
溜息を吐きつつ電卓たたく母 思い浮かべて 今の私 と

095:卓(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
食卓がひっくり返せないような耐震構造 父さんごめん

095:卓(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
円卓の君は得意げ「バナナって水に沈むか浮くか、どっちか?」

95:卓(HY) (天然通信)
初志貫徹手段選ばず貫いた江川卓のそれも人生

095:卓(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
卓球台ひらかれたまま廃村の公民館閉ざされる霜月

095:卓(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
無意識にいばらの道を選び取る能力だけは卓越してる

095:卓(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
卓球のボールぽこぽこ打ち合っているうちだから楽しいメール

095:卓(星川郁乃) (Air Station)
(円卓にひしめき合った幾人もの私)優柔不断を詫びるたそがれ

095:卓(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
ノスタルジー色した記憶にはふたりで囲んだ小さな丸い食卓

095:卓(小林ちい) (ゆれる残像)
花畑広がる卓上カレンダー 君と笑うと花一つ咲く

095:卓 みぎわ (たづたづし)
卓上に熱熱ステーキ運ばれて鉄板はいまライスの仕込み

095:卓(ME1) (FILL mobile)
ひらめきが卓越してく星の降る 浸る夜を乞い 愛に生きたい

095:卓(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
 薄まった血の色でした 蹴飛ばした卓上塩の小瓶の底は

095:卓(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
パノラマの夜景をぐるり見渡そう チャイナドレスで円卓乗って

095:卓(ぱん) (向日葵 と 月)
電卓をばちばち叩くように打ち何かが変わると思ってたでしょ

095:卓(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
卓上の暦をだれもめくらないまま紅葉のさかりは過ぎて

095:卓(鯨井五香) (くじら(独唱))
しずかなる別れ話のテーブルで出番の多い卓上レモン

096:マイナス(志井一) (日記ホプキンス)
「歩行者は飛び出してこないかもしれない」 「そこはマイナス思考でいこう」

095:卓(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
食卓に煮込み料理がふえるころほのかに灯る十月桜

095:卓(みち。) (滑空アルペジオ。)
主婦であるまえに女でときどきはあたたかい食卓がさびしい

095:卓 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ありがたき「今日の言葉」が沁みすぎて一枚破る卓上カレンダー

095:卓(志井一) (日記ホプキンス)
電卓を使いこなしている人が一番カッコイイと思った