だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

通潤用水 小笹円形分水 ほか (熊本県山都町)

2022年08月07日 | 散策記
舟津ダム、緑川ダムを見学した後は、熊本県山都町にある通潤用水小笹円形分水に行ってみた。

通潤用水小笹円形分水は、笹原川を流れる水を野尻・笹原地区と通潤地区(通潤橋方面)に
水田の面積の比率に応じて公平に分配するため1956年(昭和31年)に造られた分水装置である。
円形分水の完成により、それまで干ばつのたびに悩まされてきた水争いが解消されたという。

 
今まで見たことがない施設である。解説を読むまでは何のための施設か分からなかった。

(現地解説板)
  円形分水工
  円形分水工のしくみとはたらき
 円形分水は笹原川の水を野尻、笹原地区と白糸台地 に送る分水装置です。
1956 (昭和31)年、 現代土木工学によって矢部町大字小笹に完成しました。
送る水の割合を水田の面積に応じて配分するよう工夫されています。
 円形分水は内円筒と外円筒からできていて、内円筒の直径は6.3m、底の中心に1.5mの水のわきだし口があります。
内円筒と外円筒の間は水槽になっており、水田面積に応じた比率で仕切られています。
内筒のわきだし口からわきだした水は、内円筒からあふれ、内円筒と外円筒の間の仕切りにより、
円周の外周の長さに応じて公平に配分され水槽にたまり、それぞれの水路に流れていきます。
 毎分約1.2mの水がわき出しています。

 
水量が豊富で迫力がある。


円形分水を見学した後は、通潤橋に寄って放水の様子を見学してみた。
通潤橋は、水不足に悩む白糸台地に水を送るため、1854年(嘉永7年)に造られた日本最大級の石造りアーチ水路橋である。

 
通潤橋へ来るのは2度目である。

農閑期に行われる放水は迫力があり多くの見物客が訪れる。
国の重要文化財に指定されている。
※通潤橋は、2023年9月25日に橋などの土木構造物としては全国初の国宝に指定された 。

 
現在は観光用に放水しているが、放水の本来の目的は橋の水路内に溜まった泥や砂を取り除くためのようである。

通潤橋で放水を見学した後は、五老ヶ滝にも行ってみた。
五老ヶ滝は、落差50mの阿蘇山噴火で流出した溶岩層の断崖に囲まれた山都町の中で最大級の滝である。

 
熊本地震の影響で滝壺までの散策路は閉鎖されている。

名称:「通潤用水 小笹円形分水」
所在地:熊本県上益城郡山都町小笹
形態:円形分水(円筒分水工)
見学可能:常時開放
駐車場:有(無料)
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