熊本県八代市指定有形文化財「笠松橋」ほか （熊本県八代市）

今回は、熊本県八代市東陽町にある「笠松橋」に行ってみた。
東陽町は、全国に数多くの「めがね橋」を架けた石工集団（種山石工）の発祥の地として知られている。

　
美しい曲線美をもつ石橋である。

「笠松橋」は、1869年（明治2年）に、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した種山石工であり、
霊台橋や通潤橋の他、東京でも石橋の建設に参加した橋本勘五郎によって架橋されたと記録されている。
　
　
笠松橋の周囲は棚田をイメージした笠松橋公園として整備されている。夜間にはライトアップされるようだ。

日本遺産「八代を創造した石工たちの軌跡　～石工の郷に息づく石造りのレガシー～」の構成文化財の一つにもなっている。

　
熊本県人吉市出身の漫画家である、緑川ゆきさんの「夏目友人帳」のモデルになっている聖地の一つでもある。


途中で「黒渕河川自然公園」にも寄ってみた。
「黒渕河川自然公園」は河俣川沿いにあり、川辺広場、芝生広場、展望広場、山城跡展望広場からなる自然公園である。
遊具などはないが、遊歩道が整備され、夏には川遊びができる。

　
高台は黒渕城の跡のようだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　きれいな水が流れている。


帰路途中で「石橋公園」にも寄ってみた。
石橋公園は、東陽町内にあった石橋のひとつ「重見橋」を移設して造られた公園である。

　
2021年3月27日（土）には「道の駅 東陽」としてオープンする。　まだ一部工事中であった。

農産物直売所「菜摘館」や天然温泉とレストランがある「東陽交流センターせせらぎ」などの施設があり、
また、特産品の生姜をイメージした複合遊具「ジンジャーの森」や目の前を流れる氷川の河原で遊ぶこともできる。

　

【文化財データ】
名称：熊本県八代市指定有形文化財（建造物）「笠松橋」
所在地：熊本県八代市東陽町河俣
時代区分：明治時代
形態：石橋
見学可能時間：常時開放
駐車場：有（無料）付近に駐車スペースあり