daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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夏だ!スイムだ!GO-GO’s

2024-08-08 | 音楽つれづれ

60年代初めのツイストの大ブームの後、レコード会社は二匹目の泥鰌を狙い、毎年"夏のニュー・リズム"を仕掛けました。モンキー、ドドンパ、ブーガルー、スクスクなどを。 そして65年にビクターがプッシュしたのが"スイム"というダンス音楽。

今年の夏は"スイム”で行こう!と、キャンペーンを張ったうちの1枚が、このゴ―・ゴーズの「チッキン・オブ・ザ・シー」で、泳げない君もおいでよ、一緒に浜辺でダンスを踊ろう、というカナヅチ応援歌(?)でした。

GO-GO'sは80年代のガールグループを思い出す方が多いと思いますが、こちらは古き良き60年代のアメリカン・ポップス。日本盤はジャケが独自で、楽器も持たない (当時は楽器を持つだけでカッコ良かった) 地味な兄ちゃん3人では絵的に…と差し替えたのでしょうけど。

彼らはLPも出ています(右下)がオリジナル(右上)とジャケが違うのは同様で、モデルは日本在住のティーンかな? 発売時期から考えるとまだ肌寒い東京近郊の浜辺? 今のようにオートフォーカス、秒に10コマなどの時代じゃ無いので、ピントも巻き上げも手動のはず。

1回のジャンプで何ショット撮れたのか?夏気分と躍動感あるショットまで何回もトライさせられ… そんな表情がチラッとよぎって見えるジャケット。以上は勝手な想像ですが。

その彼らのアルバムは「チキン・オブ・ザ・シー」以外は初めて聴く曲ですが、聴いてみるとどれも中々良く、これはと思ったらホンデルスを仕掛けたゲイリー・アッシャーの仕事との記載を見つけ、ああ~何か納得の音。とするスタジオ・ワークが生んだ架空のプロジェクトなのかも。ま、ヒットを生み出す職人の仕事を楽しむ時代でしたし。

中古で手に入れたのですが、半世紀も経っているのに盤はかなり綺麗で、コンディションが良く拾い物でした。因みに価格は1800円とありますが、65年のこの価格は大卒初任給の7.5%相当と聞きます。そんな高い買い物の中でこの1枚をチョイスするセンスは素敵。あの時代あの頃にこれを手に入れた人はどんな人だったのか? 綺麗だからワン・オーナーかな?と、ジャケットを眺め、思いはあの時代に飛ぶのですが…

 

この曲を最初に知ったのはジャニーズのカバー盤からで、バックの演奏はジャッキー吉川とブルー・コメッツ。カバー・ポップスはやらないアイドル系のグループと思っていたので意外な気もしましたが、それだけ会社は力が入っていたという事でしょう。

水着応募の案内や対象のレコード、プレスリーの「スイムでいこう!(Do The Clam)」や、橋幸夫の「スイム・スイム・スイム」などの紹介もあったり、キャンペーンに力を入れていたのが伝わります。また、踊りの振付け紹介もありなのはあの時代ならでは。なにせミュージック・ビデオも、You Tubeも無い半世紀以上前の事だから… 振り返ると遠くまで来たものです。

 

※ 以上、過去にteacupブログに書いた「夏だ!スイムだ!GO-GO’s」を加筆し再構成しました。

 



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