daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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悲しき北風 THE LAST LEAF

2023-11-26 | 音楽つれづれ

11月下旬としては温かだった23日の17度から、気温はグングン下がり一昨日は日中も零下の真冬日。今日は日中はプラスですが積雪は残り、しっかりと冬です ハァ~。

「悲しき雨音」で、オールディズ ファンに人気のカスケーズ、むろん私も大好き。この曲の大ヒットにあやかり、"悲しき"をタイトルにした曲がもう一つあるのは、ポップス・ファンならご存じの通り。

それが、彼らが1963年に発売した3枚目のシングル「悲しき北風」で、これまたとても良い曲ですが、全米チャートでは残念ながら60位止り。日本での当時のチャートはわかりませんが、リバイバル・ブーム(当時の言い方)に乗って68年にもヒット。

ただこの時は何故かリバティ・レーベルでの発売で、本当はワーナー傘下のヴァリアント・レーベルの筈ですが、そこは大人の事情?…と、どうでも良い話しですみません。

右下のジャケットは、そのヴァリアントから出たカスケーズのファースト・アルバムのCD化で、内容は71年に出た国内盤と同じですが、解説の情報量が増え、編曲をベリー・ポトキン・ジュニアが担当した事なども書かれていて、とても勉強になる1枚でした。

小枝に残った一葉が冬の風にふるえ、と寂しい情景ですが、あの葉が落ちる時は…と絶望せずに、あの葉が僕の望み、葉が落ちる頃彼女も戻ってくるだろう、とポジティブ(?)思考の曲。ちなみにB面の「内気なあの娘」も、ロマンチックなバラードで好きな1曲。※ここでリンクを張ったのはオヤジになってからのライヴ。でもいい歳を重ねているみたいで幸せなライブでした。

ちょっぴりシャイな感じのジョン・ガモーの歌声とソング・ライティング。粒の揃ったコーラスとポップ・グループの王道を行くザ・カスケーズ。とても好きなグループでした。

余談ですが昔、スターズ・オン…で、ビートルズ・メドレーとか流行った頃に、何と、このカスケーズのメドレー物もあったのです!(グループは不明)カセットを一斉処分したとき、あれも多分…今思いだすと、かえすがえすも残念ですが。

 

彼らのちょっとセンチな曲や歌声は、たぶん日本人の好みにピッタリの様で、エバー・グリーンとなっている「悲しき雨音」などまさしくそうですが、「悲しき北風」もしかりで、地味に人気曲となっています。

日本のカバー・ポップスで、歌物が出ていたかは不明ですが、演奏物では大瀧詠一プロデュースによる「多羅尾伴内楽団」がシングルで発売。(B面でしたが)

映画に興味のない私は「多羅尾伴内」を知らなかったのですが、片岡千恵蔵主演の映画からとったそうで、このあたりは大瀧詠一の遊び心。楽しく自由な時代でした。

録音は福生スタジオ(自宅)で、駒沢裕城(元はちみつぱい~ムーンライダース)のスティール・ギターをフィーチャーした哀愁の北欧風サウンドですが、悲しき北風はエレキ・ギターによる演奏で、スティール・ギターはバックに。とは言え、デュアン・エデイばりのトワンギー・ギター(低音でうねるような音が特徴)を持ってくるあたりさすが曲者の大瀧さん。いいカバーでした。

 

以上、旧ブログ【聞きたい365日 第90話】(2013/12/08)を加筆、再掲載しました。



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