11月下旬としては温かだった23日の17度から、気温はグングン下がり一昨日は日中も零下の真冬日。今日は日中はプラスですが積雪は残り、しっかりと冬です ハァ~。
「悲しき雨音」で、オールディズ ファンに人気のカスケーズ、むろん私も大好き。この曲の大ヒットにあやかり、"悲しき"をタイトルにした曲がもう一つあるのは、ポップス・ファンはご存じの通りで、それが1963年に発売した3枚目のシングル「悲しき北風」
これまたとても好きな曲ですが、全米チャートでは残念ながら60位止り。日本での当時のチャートはわかりませんが、リバイバル・ブーム(当時の言い方)に乗って68年にもヒット。ただこの時は何故かリバティ・レーベルでの発売で、本当はワーナー傘下のヴァリアント・レーベルの筈ですが、そこは大人の事情?…と、どうでも良い話しですみません。
小枝に残った一葉が冬の風にふるえ、と寂しい情景ですが、あの葉が落ちる時は…と絶望せずに、あの葉が僕の望み、葉が落ちる頃彼女も戻ってくるだろう、とポジティブ(?)思考の曲。ちなみにB面の「内気なあの娘」も、ロマンチックなバラードで好きな1曲。※ここでリンクを張ったのはオヤジになってからのライヴ。でもいい歳を重ねているみたいで幸せなライブでした。
ちょっぴりシャイな感じのジョン・ガモーの歌声とソング・ライティング。粒の揃ったコーラスとポップ・グループの王道を行くザ・カスケーズ。そして編曲を担当したのがベリー・ポトキン・ジュニアと、良き時代のとても好きなサウンドでした。
余談ですが昔、スターズ・オン…で、ビートルズ・メドレーとか流行った頃に、何と、このカスケーズのメドレー物もあったのです!(演奏グループは不明)カセットを一斉処分したとき、あれも多分…今思いだすと、かえすがえすも残念な事をしました。
センチな曲や歌声はとても日本人好みだったと思うのですが、歌物のカバー・ポップスが出ていたかは不明ですが、演奏物では、大瀧詠一プロデュースによる「多羅尾伴内楽団」Vol.1より、シングル・カットされ(1977/12) 出ていました。ただしB面でしたが。
映画に興味のない私は「多羅尾伴内」を知らなかったのですが、片岡千恵蔵主演の映画からとったそうで、このあたりは大瀧詠一の遊び心。楽しく自由な時代でした。
録音は福生スタジオ(自宅)で、駒沢裕城(元はちみつぱい~ムーンライダース)のスティール・ギターをフィーチャーした哀愁の北欧風サウンド。メロディはエレキ・ギターによる演奏で、デュアン・エデイばりのトワンギー・ギター(低音でうねるような音が特徴)を持ってくるあたりさすが曲者の大瀧さん。スティール・ギターのバックも哀愁をおびて、とてもいいカバーでした。
以上、旧ブログ【聞きたい365日 第90話】(2013/12/08)を加筆、再掲載しました。