CareTaker 's Log

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いつの間にやら日々思ったことについて徒然と。

沖縄特攻の写真

2006-07-04 23:51:31 | 雑記
大和の特攻を米軍が徳山沖で捕捉 (中国新聞) - goo ニュース

不沈戦艦と呼ばれながら、東シナ海に沈んだ旧海軍の戦艦「大和」は沖縄特攻の五時間前、徳山(現周南市)沖で米軍のB29偵察機が上空から撮影していた。呉市の大和ミュージアムなどが、米国立公文書館から発見した写真で分かった。沖縄へ出撃する前から、大和など第二艦隊の行動が「米軍に捕捉されていた事実を裏付ける初めての資料」と専門家らも驚いている。(吉村明)

 写真は六月下旬、同ミュージアムと「呉戦災を記録する会」、「空襲・戦災を記録する会全国連絡会議・米軍資料研究会」が米国立公文書館へ調査員を派遣し、共同作業で膨大な資料の中から見つけ出した。

 写真は一九四五年四月六日午前十時ごろ、徳山沖約三十キロ地点(北緯三三度五七分、東経一三一度四五分)の約九千三百メートル上空から撮影したとあり、添えられた報告文書にははっきりと「大和」級の戦艦などを発見したと記されている。

 第二艦隊の大和を中心に、右下に巡洋艦「矢(や)矧(はぎ)」、取り囲むように五隻の駆逐艦も鮮明に確認できる。大和には小型タンカーが横付けされ、攻撃時の火災を防ぐためガソリンなどの揮発油や可燃物を撤去する作業が写っている。

 また、一九四四年十月のレイテ沖海戦後に、艦尾部や左右の甲板上などに増設された三連装機銃十二基なども確認でき、出撃直前の装備が分かる貴重な資料という。

 ミュージアムによると、撮影された直後に第二艦隊所属の各艦艦長は大和に集まり、作戦の最後の打ち合わせを実施。同日午後三時二十分、沖縄に向けて出撃した。

 戸高一成館長(58)は「年内に常設展示するほか、新たな写真の発掘にも尽力したい」と話している。

 実態解明の一級資料

 日本の近現代史に詳しい広島大文書館の小池聖一館長の話 米軍に制空権を完全に握られ、戦艦「大和」は丸裸の特攻だったことが分かる。艦隊の編成や装備など大和出撃の実態が解明でき、貴重な情報が詰まった写真だ。資料として第一級の価値がある。

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 戦艦「大和」 全長263メートル、最大幅38・9メートル、最大速力27ノット。射距離42キロの46センチ3連装主砲塔3基を装備。基準排水量6万5000トンで世界最大の戦艦。1937年に旧呉海軍工廠(しょう)で起工、41年に完成。45年4月、米軍の沖縄上陸で、6日に徳山沖から出撃。翌7日に米軍の爆弾5発、魚雷8本以上の攻撃を受け、鹿児島県坊ノ岬沖90カイリの東シナ海で3056人の乗組員とともに沈没した。

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沖縄への決死の特攻を行おうとして準備をしている姿が写真に捉えられています。この写真がB-29偵察型によって撮られていることからも明らかなように、この大和の特攻は米軍に筒抜けだったわけです。

この写真が撮られた翌日に大和は鹿児島県坊ノ岬沖90海里にて沈むことになります。

巨大な戦艦同士による殴り合いから航空機による戦闘へと移り変わっていくことを、真珠湾攻撃とマレー沖海戦で世界に知らしめた日本軍の最後の巨大戦艦が、その造られた目的である戦艦に対して一発の砲弾も放つことなく、真珠湾攻撃における日本軍の航空機を上回る数の航空機によって撃沈されたことは歴史の皮肉のような気がします。

まぁ大和を沈めるには真珠湾で8隻の戦艦に損害を与えた戦力以上のものが必要だったといえるかも知れませんが。実際、米軍はレイテ沖海戦にて同型艦の武蔵を沈めたときには魚雷20本以上、爆弾10発以上と、軍艦史上最多の攻撃にてようやく沈めることができたことから、大和型に対する最適な攻撃方法を練っていたようです。大和は11本の魚雷と7発以上の爆弾を浴びたわけですが、魚雷は1本を除いて全て左舷に集中しており、それによって横転し、沈没しました。

この特攻は大和を旗艦とする第2艦隊が完全に制空権を失い、敵の艦隊が集結しているど真ん中へ突っ込もうとした無謀な作戦であり、こんな作戦を取らなくちゃいけなくなった時点でなんとか戦争を終わらせられなかったもんかなぁと思ってしまいます。

無謀と言えばこんなニュースも

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仏2少女、マンガの国あこがれ日本向け家出 警察に保護 (朝日新聞) - goo ニュース

日本の漫画やロックに魅せられたパリ郊外に住む16歳の少女2人があこがれの日本を目指して家出。鉄道を乗り継ぎポーランドにたどり着いたところで警察に保護された。陸路ロシアを横断し、船で日本に渡る計画を立てていたが、経由国でビザ(査証)が必要だとは知らなかったという。仏紙リベラシオンが報じた。

 同じ学校に通う2人は日本の忍者マンガ「NARUTO」や少女マンガ「ピーチガール」、日本のビジュアル系ロックの大ファン。「文化から生活スタイルまで何もかもがあこがれ」の日本に行こうと思い立った。

 朝鮮半島までの陸路は鉄道を乗り継ぎ、「海は船で渡ろう」と計画。6月22日にわずかな現金と携帯電話、携帯オーディオプレーヤー、漫画本を持って出発。ベルギー、ドイツを経由し、25日にポーランドからビザ無しでベラルーシに出国しようとしたところで国境警察に拘束されたという。

 フランスでは日本のアニメやコスプレ、Jポップが若者に絶大な人気で「オタク」「カワイイ」は仏語として定着。7月7~9日にパリ郊外で開かれる日本の漫画やアニメなど日本文化の紹介イベント「ジャパン・エキスポ」には6万人の人出が予想されている。

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そこまで日本のことを好いてくれるのは嬉しいのですが・・・
あまりに無茶しすぎでしょ。

「朝鮮半島までの陸路は鉄道を乗り継ぎ」って、もしかして北朝鮮を鉄道で縦断する気やったんかいな。

この娘たちをなんとか日本に呼んであげたいなー。日本に来て
「忍者がいない、漫画と違う」
ってショック受けるかもしらんけど。


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