CareTaker 's Log

主にスタートレックのことについて書くつもりが、
いつの間にやら日々思ったことについて徒然と。

宇宙震

2010-08-04 08:11:20 | 雑記
大気圏上層部で“宇宙震”を観測



 太陽から放出されるエネルギーの影響で大気圏上層に“宇宙震(地球磁場の震動)”が発生するという最新の研究結果が明らかになった。

 この地球磁場の震動に伴って、オーロラの挙動や形態にさまざまな変化が生じるほか、“宇宙竜巻”が発生して地上の電力供給網に障害が起こる恐れもあるという。

 今回の研究に参加したカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のバシリス・アンゲロプロス氏によると、地球の磁力線はあらゆる方向からやってくる太陽風(太陽から放出される荷電粒子の流れ)の影響で、張りつめたゴムのような状態にあるという。磁力線は太陽と反対側に吹き流し状に引き伸ばされ“磁気圏尾部”を形成する。

 今回NASAの観測衛星群テミス(THEMIS)の最新データを分析した結果、磁気圏尾部のエネルギーが増大し限界を越えた途端に磁力線がちぎれ、地球の方向へ一気に引き戻されることがわかった。

 このとき、切断された磁力線は地球大気圏の高エネルギー粒子を引き寄せ、“プラズマジェット(高エネルギーのプラズマ流)”を発生させることがある。このプラズマの流れは、高度3万2000キロ付近の地球磁場に激しく衝突しテニスボールのように跳ね返る。

 テミスのプロジェクト責任者でもあるアンゲロプロス氏は、「磁気圏尾部で発生したプラズマジェットは、自身のエネルギーが完全になくなるまで地球磁場への衝突と反射を何度も繰り返すことがわかってきた」と話す。

 テミスからのデータによると、プラズマジェットが地球磁場に衝突するたびに、マグニチュード5~6の地震に匹敵するエネルギーが放出されるという。

 さらには地球磁場が震動し、その影響で高エネルギーの磁気渦(宇宙竜巻)が形成され、大気圏内に入り込む。この渦が北極と南極の磁力線にゆがみを生じさせると、オーロラのゆらぎや渦となって観測されるのである。

 磁気渦は地上にも影響を及ぼす。送電線に発生するスパイク電流(瞬間的に急激に変化する電流)もその1つで、電力供給網が広範囲にダウンする原因となる。

 北極と南極の磁気圏震動の監視や、オーロラの変化から、大規模な宇宙震が年に1回の頻度で発生することがわかっている。一方、微小な震動は約4時間に1回発生しており、「研究の機会には事欠かない」という。

 今回の研究結果は、「Geophysical Research Letters」誌4月号に掲載されている。



人間って地球に比べればひどく小さいものだけれども、その地球といえども宇宙に比べればごくごく小さいものでしかないわけで。
その宇宙のエネルギーってすさまじいものがありますねぇ。


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