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Cycle Log

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ロードバイクホイール徹底インプレッション2018

2018-03-08 | 書評
 自転車雑誌の記事の中でも、サイクルスポーツの、自転車道とホイールインプレは資料として保存している。バイシクルクラブみたいに、記事をまとめてムックとして出してくれると保管スペースが削減できるのだが(と言いつつ、今年1月以降は電子書籍で購入しているのでスペースが増えることはなくなった)。そんな中、サイスポのいつもの2人がインプレした、ホイールのインプレムックが発売されたので早速購入した。

 前置きのみならず、度々同じ趣旨のことが言われているのだが、インプレなんてあくまで個人の感覚の話なので絶対評価は不可能、だから記事を信じ込み過ぎないで、とのこと。その上で、自分たち2人が一般ライダーよりもインプレを書くメリットは、たくさんのホイールに乗ってきた経験と可能な限り試乗条件を統制していることとのこと。私はこの意見に試乗者の良心を見るが、逆に言えば、あくまで個人の感想であるというエクスキューズのもとに(こき下ろすまではしないが)結構好き勝手に言いたいことを言っており、それだけにかえって信用できるインプレだなとも感じる。

 内容について、主役はカーボンクリンチャー。一部のアルミクリンチャーを除いてはサイスポのホイールインプレで紹介されたホイールは取り上げられておらず、最近出始めのカーボンクリンチャーがメインになっている。個人的にはまだ、練習用はアルミクリンチャー、決戦用はカーボンチューブラーと思っているので、あんまりカーボンクリンチャーには興味が湧かず(基本的には軽いホイールが良いホイール)。どちらかと言えば、トライアスロン用にディープリムのカーボンチューブレスが出れば欲しいなと思うくらい。ボーラ・クリンチャーを筆頭に完成度の高いカーボンクリンチャーも出ているという紹介のされ方だが、最近話題のローヴァルCL(X)50が取り上げられていないのは不足だと思う。あと、個人的に気になっているVisionの紹介がなかったのは寂しい。カーボンクリンチャー(チューブレス)については当面様子見となりそうである。

 一方、アルミクリンチャーについては、シャマルとレーシングゼロの評価がやはり高いのだが、特にシャマルミレは是非乗ってみたいなと思わせるべた褒め具合。しかしながら、買うならチューブレス対応のシャマルミレを待ちたい。今使っているキシリウムプロエグザリットも気に入っているところであるし。マビックのチューブレスホイールもかなり良いようで、キシリウムプロエグザリットは既に旧世代化しつつあるようだ。

 インプレの基調はやはりマビック、カンパニョーロ(とフルクラム)の老舗メーカーのホイールは良いというところ。私が乗っているアンカーには似合わないが、どこかでボーラに乗ってみたいと思う。

 一方で、ホイールの良さとは、リムの軽さやスポークの張りによる剛性などの各要素の総和なのか、それとも総合的なバランスなのかという問題について、個人的に考えもする。サイスポの2人は後者の立場のようだが、よく言われるボーラのリムの(相対的な)重さをどう考えれば良いのだろうか。
 定評があるのはボーラウルトラ35チューブラーだが、私にはマイナーだがリムハイトが高くかつ重量の軽いスピード40Tの方が良いホイールに思える。2つの違いはリムと組み方の違いなので、基本的には軽くて固いスピード40Tの方が登れる良いホイールと思うが、人気があるのはボーラ。スポーキングによるしなりがあり、リム重量のため巡航時にスピードが落ちにくいところにみんな好みを見出すのかなと。どちらにも乗ったことのない私が言うのも意味がないのだけど……。どちらか選べと言われれば、私はスピード40T(かコスミツクアルチメイト)。














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