
STRAVAが流行っている。と切り出すものの、STRAVAが何かについて、僕はそれほど詳しくないので、説明は他に譲る。とりあえず、僕自身はIOT(モノのインターネット化)やポケモンGO的な仮想現実の浸透の自転車業界における現れとしてSTRAVAを理解している。言い換えれば、物的世界に仮想のルールを被せ、一種のゲームとして物事を把握し楽しんでいるわけだ。
STRAVAについて面白いのは、自分のパワーやスピード、タイムをいつでもどこでも他人や過去の自分と比較できるようになったことである。それにより、自分のトレーニングの成果の「見える化」が進んだ。特に、パワーメーターと連動したサイコンがあると、その「見える」化の程度は凄まじいわけだが、あいにく僕はパワーメーターを持っていない。それでも、STRAVAに自分の体重等のデータを登録しておくと、コースを走った実績により推定パワーを割り出してくれるので、今回そのパワーを基に自分のFTP(これも説明は他に譲るが、要はその人が1時間に出せる最大出力)を推定してみた。
上の画像は、とある日の武蔵五日市〜都民の森間の僕のSTRAVAのデータ。ちょうど1時間近いので、推定の元データとして検討。
23.5km/h、54分52秒で330w(2016/7/24)
ただし、このデータには補足があって、実は前半の半分ほどは僕を含め3人でローテーションを行っているので、タイムと出力にはゲタを履かされている。そこでもう一本。

21.5km/h、57分50秒で345w(2016/6/26)
……理由はよく分からないが、同じコースでスピードとタイムが遅いにも関わらず出力が高い(STRAVAの登録情報は同じ)。僕のSTRAVAは、iPhoneのGPS情報しか拾っていないはずなのだが。
見た目の良い方を取るというわけではないのだが、6月26日のデータは単独走行時のものなので、今回推定に用いるデータとしてはこちらを採用。7月24日のデータについては、データの信頼性についての参考用としての記載に止める。
というわけで、僕のFTPについては、345wという推定ができそうである。また、出力を体重で割ったパワーウェイトレシオについて、僕の体重は76kg(ここしばらく不変)なので、4.54w/kgということである。ちなみに、チクリッシモの51号によれば、「ワールドツアーを走る選手のFTPは平均で391w、パワーウェイトレシオは5.6w/kg、体重は70kg」だそうだ。と聞くと、僕の推定FTPもそう捨てた値ではなさそうだ(これだけの推定FTPがあれば、45km/hで巡航とかできそうなものだが)。脂肪を減らして体重を落とせば、ヒルクライムでもかなりいけるのではないだろうか。
ま、仮想に仮想を重ねた数値なので、あくまで参考値。そのうちパワーメーターを購入したら、ちゃんとFTPを測ってみたい。シマノ製パワーメーターの完成度はどうだろうか。
ところで、STRAVAは走りの「見える化」を促すわけだが、それは同時に「見られる化」でもあって、フォローとかされてしまうと自分の走りやトレーニングが他人に筒抜けになってしまうわけである。それは、まだ今の未熟なうちはご勘弁願いたい。というわけで、フォローせずフォローされず、こっそりとトレーニングに励む。