
暖かくなってきたので、ブリヂストンアンカープロサイクリングチームのレプリカジャージ(薄手長袖)を着てトレーニング。今日のトレーニングの一番のテーマは、痩せたのか生地が伸びたのか、ぶかぶかになってきた同ビブショーツの下にパッドなしのタイツを履いてちょうどよく乗れるかということである、トレーニングでもなんでもないが。
できれば、ツールド八ヶ岳に向け、奥多摩湖あたりで20km以上の淡々としたシッティングでの登りを練習したかったが、午後は風が強くなりそうなのと股擦れがひどくなってきたので短時間高強度のダンシングでのクライミングを練習するため南多摩尾根幹線道路、通称「尾根幹」へ。同道路は、信号は多いが道が広めでアップダウンばかりなので、インターバルの入ったパンチャー的な走りの練習に向いている。
往路。尾根幹に入ってすぐ、良いスピードで走っているピナレロと遭遇。脚を見計らってから抜くと、案の定付いてくる。登りで僕がペースを上げ突き放し、下りで追いつかれるというパターンを何回か繰り返し、一度中斜度の坂で抜き返されたが相手の脚に疲れを見取り、最終的に低斜度の坂でスプリントをかけて再度抜き返し、そのまま逃げ切る。プロレプリカジャージを着ているからには、無様な走りはできないのである。
復路。いよいよ暖かくなってきたのでウィンドブレイカーを脱いでいると、TTバイクも混ざった10人程度のクラブチームの方々が走り去って行き、愉しげなその様子に追走開始。やはり、結構脚がありそう。特にTTバイクに乗っている何人かについては、よくTTバイクで尾根幹をきっちり走れるなという印象。しばらく5mほど後ろで様子を見て、緩斜面でスプリントをかけまとめて追い抜くと、やはり追走される。ロードバイク乗りは、抜かれると追いかけなければならない呪いにかかっているのかもしれない、僕も然り。しばらく、そのチームのなかでも特に強い面々とアタック合戦のような状態になるが、僕がやや優勢。が、クライマックスとなる聖ケ丘四丁目の登りで、前方を左折車に前を塞がれそうになったのと、脚が売り切れたので力が抜け、頂上は取られてしまった。次の交差点待ちで後ろについたら、「速いですね」と声をかけられた、僕こそ同感である。そんなスプリントの一部をMIVROチーム員のS氏が目撃したとのことで、コンビニ休憩中にメッセージが来た。尾根幹を、バイクもジャージもアンカーで固めて突っ走っている人なら、それはまぎれもなく僕である。
その後、連光寺坂へ。連光寺坂のタイムトライアルを行うが、3つの信号とも信号待ちを食らってしまい、タイム計測不能に。推測では5分前後くらいかなあと。
連光寺坂上のHILLTOPという自転車屋を通りがかったところ、おかみさんに声をかけられたので初めて店の中へ。ネスプレッソ200円を飲む、豆と鮮度が良いのでなかなか美味しい。藤井さんという店長としばらく話す。以下その要旨。
・店は去年の5月からやっている、その前はコンビニ(というか個人商店)。
・フィッツグルーンというJプロチームを持っている、しかもメンバーは40台が中心(?)。
・40台、50台でもプロとして走れる。30台はどんどん強くなる時期。
・サイクリングクラブには78人が所属している。
特に30台はどんどん強くなる時期という言葉にはたいへん励まされた。
話していると、店の常連客が入店。早速、店の看板技術であるホイールバランス取りをオーダー。タイヤを替えたばかりのホイールを青い機械に取り付け、高速で回転させるとホイールがびよんびよん上下に揺れる。タイヤを替えるだけで、ホイールのバランスは狂うのである。なんでも、パソコンと連動したホイールバランサー装置は日本でここだけとのこと。店長はホイールを回転させては止めて小さな重りをホイールに仮止めし、ホイールのバランスを取っていく。その度に、ホイールの上下の揺れが緩やかになっていく。そんな様子を一通り見て退店。メニューを見ると、年間メンテナンス会員として35,000円を払うと、ほぼすべてのメンテナンスが1年間無料で受けられるとのこと(ホイールバランス取り含む)。なるほどなー、いろいろな自転車屋がある。
退店後は連光寺坂を下りて、そのまま帰宅。玉川沿いを重めのギアで走り家に着く頃には、春一番が吹きはじめていた。
その他いろいろ。
・小洒落てサイクリングキャップをかぶっていったが、エアロポジションすると前が見えない。
・C24でスプリントをかけると、びよんびよんしなって力が抜ける。やはり、こういう場面はC50だな。
・クライミングのため、ハンドルを並行気味に戻し、サドルをアリアンテ(アリオネに比べ、腰の安定感が高い)に変えたが、今のところ効果不明。
・風が強いときは、ケイデンスをいくらか下げても全身でリズムを取ってペダルをぐいぐい踏んだ方が進む気がする。
