中国人理解/異文化理解

「中国人とうまくつきあう実践テクニック」(総合法令出版)著者による公式ブログ

なぜ、「面子」を3つに分類したか?

2011-06-23 | ■中国人の面子(メンツ)

「中国人の面子」をどう理解したらいいか、この課題は「中国スキルアップ研修」http://www.crosscosmos.com/mc1.pdf を始めた2003年当初から考えていました。直感的に「面子を理解することが中国人を理解する近道」と考えたからです。

最初に出てきたキーワードは、「グルメの面子」、「人脈面子」、「持ち物面子」、「物知り面子」という4つの面子分類です。ビジネスの現場で最も身近で、最もよく接する中国人が面子を使う場面です。これを第一分類、第二分類・・・という言葉を使って何とか整理しようと試みましたが・・・。何となくしっくりいきません。

そこで・・・

「面子を時系列で整理してみよう」というアイデアがヒラメキました。第一に人間関係を広げていくときに使う面子、第二に知り合った人と人間関係を深めるときに使う面子、第三に関係ができあがったあとでそれを維持して安定させるときの面子、この時系列的な3つの段階です。

そして、それを・・・

人間関係を広げる「網面子」、人間関係を深める「貸し面子」、人間関係を安定させる「義の面子」と名付けました。「我ながら・・・」と自画自賛でしたが、本の執筆にあたって(「中国人の面子(メンツ)」http://amzn.to/iYgErD )、担当編集者からはダメだしの連続。「内容が複雑すぎる」との指摘を受けました。

確かに・・・

3つの面子にそれぞれホンモノとニセモノがあり、さらに「見得」と「見栄」、「恥」と「貸し借り」、「プライドの面子」、「恕の面子」などなど。あまりにも複雑に広がりすぎた「面子ワールド」に対して、「読者は何度も読み返さないとわからないよ」というしてを受けて・・・。内容の再構築を迫られました。

おかげで・・・

何とか現在の形に落ち着きましたが・・・。それでももともと理解しにくい「中国人の面子」の世界です。今度は逆に読者からは「本の内容だけでは不十分との指摘」との感想をいただくこともあり、限られたページ数で如何にわかりやすく簡潔に「面子」をまとめるか(しかも、ビジネスですぐに役立つ内容にする)、試行錯誤の連続でした。


「中国人の面子(メンツ)」は面子を理解するきっかけの本としてください。「中国人とのつきあいは面子が大切だよね」と誰もが言いますが、どんな時にどんな点に気をつけたらいいか、基本の基本を整理した本です。それが「網面子」、「貸し面子」、「義の面子」という3つの分類です。

まずは、とにかく・・・

3つの面子とはどんなことか・・・。読んでいただき・・・
感想をお聞かせください。
中国人の面子理解はこれからもますます「進化」させていこうと思います。
最新バージョンはアジアITビジネス研究会のセミナーで・・・
セミナーは「公開ライブ」です。

これからもますます「進化」させます。d(>_・ )



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