中国人理解/異文化理解

「中国人とうまくつきあう実践テクニック」(総合法令出版)著者による公式ブログ

贈り物をするときのちょっとしたひと工夫/実践テクニック

2011-03-11 | ■中国人の価値観と仕事観

贈り物をするときのちょっとしたひと工夫/実践テクニック
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◆「贈り物は人間関係を表すバロメーター」というキーワードがあります。それなりの地位にある人にはそれなりのいい物を贈りたいものです。「形だけですが」、「つまらないもの」は中国人もいらないのです。

◆また、贈り物をするときにこんな【実践テク】もあります。
①贈ったものをどこに置いたらいいか予め想定して贈る。
②贈ったときのストーリーを忘れない仕掛けを作る。
③そのストーリーをみんなに自慢したくなるような仕掛けも準備する。

◆例えば、日本人形や絵などの飾り物なら・・・、

①は会議室や社長室がベスト。人が多く出入りする場所がいいでしょう。大きい品物なら玄関やロビーなどもいいロケーションです。予めこちからどこに置いてほしいかをイメージして贈り物を選びます。そして、渡すときには「ぜひここに置いてください」と場所をしていしてしまうのです。ちょっと大きなお世話ですが・・・。こちらの熱い思いを伝えるには効果的です。

②はコメントを書いた色紙や飾り物の横に置くプレートを作ることです。「20××年○月○日贈呈」と書いたプレートにストーリーのキーワードを書き加えると理想的。色紙でもかまいません。メッセージをフォトフレームに入れて渡すという方法もあります。簡単にメッセージを買いて贈り物といっしょにこの色紙やプレートもプレゼントします。

③は贈った相手がその友人や取引先に対してもらったことを自慢できるような品物であり、エピソードを添えることがポイントです。ひと工夫してエピソードやメッセージを考えましょう。その品物に関する皆さんが知らないような知識とか、鑑賞のツボとかでもいいかも知れませんね。自慢慢したくなるようなものだと彼らは会議室や社長室に来客があるごとに紹介するはずです。

ぜひ、試してみてください。



【実践テク】 贈り物は人間関係を表すバロメーター
①贈った品物をどこに置いたらいいか想定
②贈るときのエピソード(キーワード)も色紙やプレートに
③周りの人にもらったことを自慢したくなるような品物やエピソードを


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贈り物にはメッセージを添えると効果的

2011-03-08 | ■中国人の価値観と仕事観

贈り物にはメッセージを添えると効果的
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◆贈り物として「時計」をプレゼントすることは厳禁です。絶対にしてプレゼントしてはいけない品物です。中国人なら誰でも知っていることですが、日本の皆さんは意外と知らない人が多いようです。

◆時計を贈ってはいけない理由とは・・・・

◆時計を贈るという中国語は「送鐘」(sonzhong)は「送終」(sonzhong)と同じ発音です。「送終」(sonzhong)という言葉は「死に水を取る」「死者を送る」という意味です。つまり、時計を贈るということは「死」を連想させ、「縁起でもないこと」、たいへん失礼なことなのです。

◆これは中国人の間では「あたりまえ」のことですが、意外と知らない日本人が多いようです。「中国ビジネススキルアップ研修」の冒頭に「贈り物としては相応しくない品物」というテーマでアイスブレイクを行います。意外にも参加者のほとんどが悩んでしまいます。実際に中国ビジネスに携わっている人でも、知らない人がかなり多いことに驚かされます。

◆「時計を贈ってしまったんですが、どうしたらいいでしょうか?」という相談を受けたこともあります。プレゼントしてしまったものはいまさら取り返すわけにはいきませんが・・・。「何かフォローする方法はないでしょうか・・・」という相談です。しかし、なかなか難しいところです。強いて言えば「後付でもいいから、何か時計をプレゼントした理由を知らせてみては・・・」とアドバイスしました。

◆私は中国で「扇子」をもらったことがあります。その地域では有名な伝統工芸品の「扇子」です。実は「扇子」も贈り物としてはあまり相応しくない品物のひとつです。「扇子」(shanzi)のShanという発音が離散、解散の「散」という言葉を連想させ、「ばらばらになる」「ちりぢりになる」といった言葉を連想させるからです。

◆しかし、プレゼントされたときには贈り手がある「メッセージ」を準備していました。「私たちの関係はこの扇の『要』ように強固なつながりを目指して、信頼関係を深めていきましょう」といったスピーチです。さらに扇子ひとつひとつに毛筆の直筆でひとりひとりにコメントが書き込んでありました。その演出もさることながら、実に心のこもったプレゼントでした。

◆結局のところ「贈り物」はその品物の善し悪しではなく、「気持ち」が込められているかどうかという点が大切なのではないでしょうか。「心」を伝えることが大切なのだと思います。


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