櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

断片4/13(マ・ティーダさんの、、、)

2021-04-13 | アート・音楽・その他

ミャンマーの外科医・作家でいられる、マ・ティーダさんが国際交流基金の招聘で来日された2018年の記録がテレビで再放送され、見て、感銘を受けました。

彼女はミャンマーの民主主義のために闘ってきた方ですが、著書を読みたいと思っても日本語訳のものが見つからないでいたから、直接のインタビューを含むこの記録は、非常にありがたかったのです。

「ビルマ語にはまだ民主主義の訳語がない。まだ現実に向き合う準備ができてない、、、」「彼らはいつも 自分たち民衆の力を過小評価し いつも救世主を求め、、、」という言葉の数々はショッキングでしたが、その言葉の奥には、民主主義社会であるはずの国に生まれ育ち自由であり続けているはずの僕ら日本人にも当てはまるものがあるかもしれないと、思いました。自由と自立と他者への寛容さについても、思い直させられました。

彼女は、刑務所で監禁されているときに毎日20時間近くの瞑想を実践したそうで、ある日、看守長から、君は自由だなあと言われたのだそうです。そして、看守の人には身体や法的な自由があっても、思想や日々の活動では自由がない、囚人である私は体も法的にも自由はないが、自分の考えを表す自由な意思は持ち続けている、と認識することが出来たというのです。すごいことだと思いました。

自由は心にこそある、そのような考えに立ったとき、果たして、私は自由であり得ているだろうか、何かに心を囚われていたり、自らの頑なさやこだわりによって、せっかくの心を不自由にしてはいないだろうか、そのようなことを思わずにいられませんでした。

もしかすると、彼女によって話されている様々な事柄は、僕が個人的に考え試みているダンスの基本作業にも、(心の動きと体の動きの関わりからは、自由や自我のことが、くっきりと現れるのですが、、、)どこか関わるようなことなのではないかと、強く思いました。

「私は自立していたい、自立という言葉は素敵です、人生は記憶の瞬間の集積です、今を生きることが私の指標です、、、」と語る彼女はとても魅力的でした。

 

 

 

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stage 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト

次回公演(2021年7月)の開催情報を掲載中です。

 

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平日昼間のフリークラス(火・14時)が加わりました。

 

 

 

 

 

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