伊藤比呂美さん

きのう。
よく稽古しに行く善福寺（東京杉並）で、伊藤比呂美さんが朗読会をされると聞いて、ふらりと行きました。うなるほど良かった。です。

うぉ、かっこいい！詩の朗読でこんなに思ったのは、10年どころではない昔に永田町で聴いたアレン・ギンズバーグ氏あれ以来かもしれない。なんか、ひゅっと外に出て踊りたくなりました。もちろん外に出るのはもったいないので心の中で踊って。まだドキドキしてます。

言葉言葉言葉。なんともハダカの、少しほろ苦く、すばしっこい言葉たち。嬉しくなります。ああ言葉が踊っている、ああ詩人てこうなんだ、ああからだのなかから言葉がフツフツと、ああ言葉って事件なんだ、、、。

言葉が揺れる、言葉をのせてカラダが揺れる、からだを乗せて言葉が揺れる。揺れながら転がって、ゆく。

ニコッとされた、その微笑にハッとしてる間に、もう言葉がババババッと転がり散らばり走っていて、雪崩れ打つまま朗読になって、ビートして囁いていつの間にか歌に限りなく接近したかと思えばポツリと落ちて、切々とうねりよじれ広がり静かに静かに叫んでいて。

アットホームでさりげない会だったのですが、心の針が振り切れてしまった。良かったなあ、良かった。伊藤比呂美さん、ありがとうございます、本当に。