スローな生活 in富良野

富良野の陶芸家 恒枝直豆 
楽葉窯のブログです。
備前の土を富良野で焼きながら
マイペースに過ごしています。

窯詰めとせんべい

2011-05-02 | お仕事は陶芸
煙を吸わせて色を決める備前の伝統を元に窯詰めをしています
煙の量で色の違いが出てくる事を利用しているのですが
これを意識しているのが 作品の上に乗せている薄い板です

作品の上に乗っているのは「せんべい」と呼ばれる薄い板
これは童仙房(どうせんぼう)と呼ばれる耐火粘土=道具土を使っています
童仙房(どうせんぼう)って集落があるんですってね

この「せんべい」を乗せることで
煙が入らない景色「ボタ」になるわけです

せんべいの下にワラを敷いておく フワッと燃えて
その煙が朱色の線がついてくれる予定ですが
どの程度の線かは 窯出しの時にせんべいをめくって見ないと判らないのです

なので
窯詰め作業の半分はこの「せんべい」を作る作業になりますね


ちなみに「せんべい」が黒いのは粘土の周りにワラを燃やして作った「ワラ灰」をまぶして
作品に「せんべい」がくっ付くのを予防してるんですよ



今回はどんな景色になってくれるんでしょうかねぇ