ロートル技術屋の日記

マイナーシンガーの隠れた名曲? 当山ひとみ 罪  余談:CDの音質について

今回は私が好きな歌手、当山ひとみさんの「罪」を紹介します。
この歌は1985年10月発売のアルバムHUMAN VOICEの8曲目に収録されています。
就職して最初の夏のボーナス(寸志)をもらった1986年の6月、はじめてCDデッキを購入しました。
KENWOODのDP-1000 という機種で5万円ほどでした。
DENON(当時はデンオン、今はデノンと読むそうです)のDCD-1100とどちらにするか迷ったのを覚えています。
このCDデッキで聞くために買ったCDの中の1枚がHUMAN VOICEでした。
最初に聞いたときにカッコいい歌だなと思いました。


今でも車で長距離移動するときには必ず聞いています。

残念ながらDP-1000は故障してしまったためもう手元にはありません。
CDからパソコンで取り込んでMP3に変換したものをカーステレオに入れて聞いています。
買った当時はCDデッキが普及し始めたころで、まだ高級オーディオという位置づけでした。
今はネット配信が普及してCDの存在自体が危うくなりつつあります。
世の中どんどん変わっていきますね。
その一方でアナログレコードを集めている方もいるようです。
ネット配信では歌詞カードやジャケットの絵や写真が見られず味気ないですが、アナログのLPレコードのジャケットや歌詞カードは存在感があり、これが魅力なのかもしれません。
廃盤になっているものを探している人も多いようです。

ここからは余談です。

CDが出た当時、CDよりもレコードやカセットテープの方が音がいいということをいう人がいました。
その理由はCDは44.1kHzで音をサンプリングしている関係で22 kHz以上の音を出せないのに対し、レコードやカセットテープはアナログなので「減衰はしているものの22 KHz以上の音が含まれている」からということでした。
しかし、普通の人は20 kHzどころか15 kHzでも聞こえるかどうか怪しいものです。
例えば打ち上げ花火の爆発音のように耳以外のところでも感じるというなら話は別になりますが、どこまでが本当なのでしょうか。
当時、オーディオマニアの有名な方たちが聞き比べをするような企画がありました。
しかし、CDはノイズが無く、レコードやカセットテープはノイズが多いのでCDかどうかはすぐにわかってしまいます。
CDの音にレコードやカセットテープのノイズだけを重ねて再生しても聞き分けられれば本当なのでしょうけれど、そのような実験をしたところはなさそうです。
オーディオマニアの方向けに「ハイレゾ 」(ハイレゾリューション:高分解能)と銘打ったCDや再生用デッキ、デジタルオーディオプレイヤーなどが販売されています。
普通のCDが44.1kHzサンプリング(1秒間に44,100回取込)、16bit AD変換(最も大きい音の1/65,536の大きさの音まで再現)なのに対し、192kHzサンプリング、24bit AD変換(1/16,777,216の大きさまで再現!)などにしてより高い周波数と小さい音に対応させています。
周波数の違う二つの波を重ねるとその差周波数の「うなり(唸り、英語では Beat:ビート)」が生じます。
身近なところではギターのチューニングで「うなり」を利用しています。
別の弦で同じ音を出した時に周波数が違っていると「うなり」が生じ音の大きさが周期的に大きくなったり小さくなったりします。
音の大きさが変わらないように一方の弦の張りを変えて周波数=音を合わせるわけです。
余談の余談ですが私は仕事で光の「うなり」を使った装置も手掛けていました。
耳で聞こえない高い周波数でも近い周波数の音があるとこの「うなり」が生じて聞こえる可能性があります。
これを利用した超音波スピーカーという物があり、2つの場所から超音波を出して重なっているところだけ音が聞こえます。

脱線してしまいましたが、CDよりもレコードやカセットテープの方が音がいいかどうかを解説されている方(元大学教授)がいましたので興味がある方はこちらを参考にしていただけたらと思います。
(PC向けサイトなのでスマホでは厳しいかもしれません)


YoutubeやMP3の音源などで音楽を聞いている人には無縁の世界ですね。

今回は余談ばかりになってしまいました。

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