坂東眞理子 2006年 PHP新書
今や書店に「品格コーナー」が登場する始末。
そんなコーナーになっているところで本を吟味するっつうのは、読書屋の品格が疑われてしまう行為ですが…
図書館に予約したことすら忘れていた一冊が、
もはや陳腐化しそうなこの時期になって順番が回ってきましたの巻。
「品格」という単語自体が一人歩きを始めて品格を失いつつある現状。
そして内容的には、特別に新奇なわけではありませぬ。
新奇ではないことがらを、坂東眞理子の感性でなぞったマナー本というところでしょうか。
ただし、言い古されたようなマナーも、
人を代え、感性を代えると、改めて妙に沁みたりします。
そんな箇所が4か所。アタシには。
その4か所でも、この本と過ごした時を糧と思えるのが読書屋の品格でしょうて。おほほ。
ただし、76ページ最終行に誤植あり。
誤植は一気に格を落としますな。わはは。