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「ラジオ・キラー」

2008年02月03日 | 読んだり

セバスチャン・フィツェック(ドイツ)    2007年  柏書房

[ちょいすじ] その日、ついに自殺を試みようとしていたイーラ。
なのに、ベルリンラジオ局でおこった人質立てこもり事件の現場へと連れ出されてしまう。なぜなら彼女は犯罪心理学者&ベルリン警察の警察官。つまり、交渉人だから。
犯人の要求は、「事故死した婚約者をここに連れて来い」(!)というもの。
ラジオを通してのやりとりしか許さない犯人との交渉の中で、イーラは、彼女自身の自殺の動機ともなっているその忌むべき過去を公共電波で明らかにせざるを得なくなる。
一方、事件は思いもかけない展開へ。
なぜ犯人は事故死した「はず」の婚約者を条件とするのか?イーラの上司は信用できるのか?そして同僚は?



うーん。 思いもかけない展開。
使い古された表現だけど、笑って許して。

最後の最後で、イーラを苦しめていた、長女・ザラの自殺の本当の原因が、
犯人から解き明かされるっちゅう多重構造も、美味しかったので、