手持ちの楽器を自分に合わせて弾き易くする方法として"ネックのリシェイプ"がありますよね。
ナットの幅は通常42㍉が多いのですが、オールド等で"ナローネック"と呼ばれる細いネックの物は40㍉をきる物もあります。
また、グリップの丸みを帯びている部分の木を削って"肉(木です)の付き方"を変更したり"厚み"を薄くしたり、全体的に細くしたりと色々な変更が可能であります。
が、ここで注意しなければいけないのが"厚み"を薄くする場合に注意が必要なのです。
皆さんご存知のようにネックの中には"トラスロッド"なるネックの反りを直す為の"棒"が入っております。
棒が入っていると言う事はネック内に棒の入る空間が設けられている訳です。
この棒の入るスペースはネックの中心に真っ直ぐ掘られているのではなく、湾曲して掘られております。
トラスロッドの構造上(詳しくは後日)この湾曲が非常に大切なのですが、リシェイプの際、この"湾曲"が曲者となります。
ネックを仰向けに寝かせた状態ですと床方向(グリップ方向)に湾曲しておりグリップの"肉の部分"と"ロッドを入れる溝"との距離がネックの中間部分で最も狭くなっております。
しかもこの湾曲具合や頂点の位置でロッドの利くポイントや利き具合が変わって参りますので各社色々と工夫をしており、色々なパターンがあるんですね。
我々のように製作している者でも自社製品に関しては判るのですが、さすがに他社製品となると判りません。
ましてやネック内部の事なので見た目では判断できませんから(汗)
では、どうやって肉の厚みを調べるか?
小さな穴を開けます。
そこから大体の厚みを想定してリシェイプしていくのです。
ですが、あくまでも予想なので内部で溝が一番深い部分もあくまでも予想でしかありません!
ですから余裕を持って肉を残すようにリシェイプ致します。
ところが!!!!この"予想"と言うのが問題なのです。
予想して余裕を持って削りますから、ロッドが露出!!という事は過去にありません、が、実は肉が凄く薄くなってしまっているケースが無いとも言えません。
過去に修理でお預かりし、リフレットを行いました。
それは弊社以外の工房でリシェイプを行った物でありました。
当然お預かりした時には普通でした、一見何の変哲も無いネックです。
で、普通にフレットを抜き、その後フレットを打ち込んだのですが、その時に驚くべき事が(汗)
映画"十戒"をご存知でしょう、あたかも映画の海が割れるがごとくネックの真ん中が陥没・・・・(汗)????
トラスロッドの溝の幅でネックが陥没してしまったのです・・・・リシェイプによって溝とグリップの肉厚が極端に薄くなっており、フレットを打ちつけた際にその部分が陥没してしまったのですね。
非常に肉薄状態だったのでしょう、陥没した感触は全く無く、フレットを全部打ち終わってネックを持ち上げた時に陥没が発覚、バグってしまいました・・・。
ハッキリ言って過去に前例が無くなんでこんな事になったのか?とお客様にどう説明するか?で固まりました(笑)
極端なグリップ変更は危険ですよ(汗)
ナットの幅は通常42㍉が多いのですが、オールド等で"ナローネック"と呼ばれる細いネックの物は40㍉をきる物もあります。
また、グリップの丸みを帯びている部分の木を削って"肉(木です)の付き方"を変更したり"厚み"を薄くしたり、全体的に細くしたりと色々な変更が可能であります。
が、ここで注意しなければいけないのが"厚み"を薄くする場合に注意が必要なのです。
皆さんご存知のようにネックの中には"トラスロッド"なるネックの反りを直す為の"棒"が入っております。
棒が入っていると言う事はネック内に棒の入る空間が設けられている訳です。
この棒の入るスペースはネックの中心に真っ直ぐ掘られているのではなく、湾曲して掘られております。
トラスロッドの構造上(詳しくは後日)この湾曲が非常に大切なのですが、リシェイプの際、この"湾曲"が曲者となります。
ネックを仰向けに寝かせた状態ですと床方向(グリップ方向)に湾曲しておりグリップの"肉の部分"と"ロッドを入れる溝"との距離がネックの中間部分で最も狭くなっております。
しかもこの湾曲具合や頂点の位置でロッドの利くポイントや利き具合が変わって参りますので各社色々と工夫をしており、色々なパターンがあるんですね。
我々のように製作している者でも自社製品に関しては判るのですが、さすがに他社製品となると判りません。
ましてやネック内部の事なので見た目では判断できませんから(汗)
では、どうやって肉の厚みを調べるか?
小さな穴を開けます。
そこから大体の厚みを想定してリシェイプしていくのです。
ですが、あくまでも予想なので内部で溝が一番深い部分もあくまでも予想でしかありません!
ですから余裕を持って肉を残すようにリシェイプ致します。
ところが!!!!この"予想"と言うのが問題なのです。
予想して余裕を持って削りますから、ロッドが露出!!という事は過去にありません、が、実は肉が凄く薄くなってしまっているケースが無いとも言えません。
過去に修理でお預かりし、リフレットを行いました。
それは弊社以外の工房でリシェイプを行った物でありました。
当然お預かりした時には普通でした、一見何の変哲も無いネックです。
で、普通にフレットを抜き、その後フレットを打ち込んだのですが、その時に驚くべき事が(汗)
映画"十戒"をご存知でしょう、あたかも映画の海が割れるがごとくネックの真ん中が陥没・・・・(汗)????
トラスロッドの溝の幅でネックが陥没してしまったのです・・・・リシェイプによって溝とグリップの肉厚が極端に薄くなっており、フレットを打ちつけた際にその部分が陥没してしまったのですね。
非常に肉薄状態だったのでしょう、陥没した感触は全く無く、フレットを全部打ち終わってネックを持ち上げた時に陥没が発覚、バグってしまいました・・・。
ハッキリ言って過去に前例が無くなんでこんな事になったのか?とお客様にどう説明するか?で固まりました(笑)
極端なグリップ変更は危険ですよ(汗)