インターネットの新保守主義を分析する

以前から興味のあった2chニュース速報の大多数派となったネット右翼と呼ばれる人々の思想の源流と現在の考えを分析します。

ネット右翼は産業構造や労働市場を悲惨にする組合サヨクを嫌悪する

2007年04月10日 | インターネットの新保守主義の源流
よくサヨク知識人は、これだけ日本にフリーターや契約社員、ニートが増えてどうして国民は与党に怒りをぶつけないのか嘆くが、ネット右翼はこれらの本質が資本家による搾取のみが深刻ではないと分析している。同じ労働者からの搾取のほうが深刻なのであると。
つまりは労使のサヨク主義運動が、結局は行き着く先の労働貴族化であると理解しているのである。
ネット右翼は労働組合などの労働利権団体を嫌う。
日本には労働組合はある程度の規模の大企業か公務員のものであって、それらの大企業従業員の労働利権を堅守する為の団体でサヨク政党はそれらの利権に寄生する政党だと見抜いている。

例えば公務員の労働運動が活発になると、公務員の収入や余暇を確保するために貧困層は増税され、組合外の労働組合ももてないようなアウトソーシングの人たちの労働時間が増えてしまう。また大企業で労働運動が起きると大企業の正社員の給料は上がるが、その反面、下請けや偽装業務請負の派遣社員に払われる給金が減ったり、労働時間は増大する。(これによって生活の質の格差が起こる。収入と余暇の多い正社員の家庭と、時間と収入の少ない派遣社員の家庭の生活の質によってその子供たちの教育に大きな差異が生じてしまう。そのことにより将来的には固定化された格差がうまれるであろう。希望格差という言葉もあるが、格差は希望されて生じるのではない。怠け者が怠け者になった理由は成長期の環境によることが大きいことは統計にも表れている。)
日本においては通常は労働組合とはある一定の大企業しか持たない。仮に中小企業に労働組合ができようものなら、その会社の死を意味する。親受けの企業からはそのような会社は警戒されるし、サヨク政党はすでにある大企業の労働組合しか目を向けていないから彼らを守るようなことは決してしない。たまに票集めのために彼らに同情するそぶりをみせるだけである。

現在の日本で正社員が減り派遣社員が増大している。若者のなかで負け組みと呼ばれる人たちは勤労意欲を失ってきているという。フリーターやニートが勤労意欲がわかないのは、こういった階層社会の犠牲者になることを拒否したいからなのだとネット右翼は理解している。他人のエゴのために自らを犠牲にするということは誰しも避けたいのが心情なのではないだろうか?
ネット右翼はニートは労働貴族の享楽生活のために自らの労働力を無駄にしたり、他人のエゴに従い心を傷つけることをしたくない人たちであると考えているのだ。

労働組合は過去には貧困などの社会の歪みを解消させ、国民全体を豊かにして大量消費社会や資本主義の繁栄をもたらしてきたが、現在の日本においては一部のエリートのための権力と収入を守る利権団体であり、サヨク政党のための票集めのための票田にすぎなくなっているのである。またこれらの団体が過去に人殺し集団(左翼テロ集団)の温床になった事実も忘れてはならない。労働運動の中には暴力に発展してしまうものもあるのだ。

労働者同士でも正社員と派遣社員という格差を生み出し、社会に大きな歪みを生み出しているのは企業の労働組合と、それを守り寄生しているサヨク政党なのである。

このような労働利権による格差を解消するためには、ネット右翼は労働運動よりも労働法の刑罰の強化しかないと考えている。派遣業は禁止し、業界団体や企業、宗教と同じように労働組合と政治政党を分離させることが大事であると考える。

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