インターネットの新保守主義を分析する

以前から興味のあった2chニュース速報の大多数派となったネット右翼と呼ばれる人々の思想の源流と現在の考えを分析します。

ネット右翼は安倍政権には外交のみを望んでいた

2007年01月06日 | 筆者雑感
安倍内閣の支持率が大幅に落ちている模様だ。巷の予想では今年の夏まで持たないかもしれないといわれている。

安倍晋三といえば保守の旗手として期待されていた政治家だ。しかし、ネット右翼たちは安倍が政権を追われることは今は大歓迎だと考えている。

なぜだろうか?

簡単に外交がまったくネット右翼が期待していたものと違ったのだ。そして期待していなかった内政に大きく手をつけようとしていることがネット右翼の反感を買っている。

当初、ネット右翼たちが安倍氏に期待したのは、特定アジアと呼ばれる国に対して厳しく対応できると考えていたからだ。その中でも特に北朝鮮と日本国内の北朝鮮シンパ団体等への締め付けが望まれていた。多くのネット右翼は安倍政権には国内の改革については何も望んではいなかった。安倍氏の能力や実績的には無理だとちゃんとわかっていたのだ。安倍氏は北朝鮮だけやってればよかったのである。

ネット右翼たちは特定アジアの反日の根底は地域間の主導権争いであったり、時代遅れの特定アジアの民衆たちの権力者たちへ不満をそらすための策略であり、また特定アジアの人々の劣等感であるという認識をもっている。なので日本がいくらそれらの国々と関係を良好にしようと外交努力をしても無駄であるし、国益を害することだと考えている。

ネット右翼たちの多くは外交とは戦争にならないように親日国を増やすことだと理解している。だから戦前の日本が陥ったような国際的孤立というが最低の状況だと考えているし、あってはならないことだと主張する。親日国をてっとりばやく増やすよい方法とは、親日国には日本の外交待遇を良くし積極的に国家関係を良好にし、反日国に対しては良好にしようと無理に努力する必要はなく親日国と区別し日本からの恩恵を与えなければいいと考えている。

ネット右翼たちは最近のアジア外交での無理に作られた友好イメージというのには飽き飽きしているのである。特定アジア国家に対してよく日本外交でいわれる外交的配慮という言葉の裏には明らかに子供にたいしての大人の対応という意味があるのだとネット右翼たちは感じている。
しかし、ある程度、特定アジア国家の経済や国際的地位も発達してきてこの先も日本がずっと特定アジアの駄々に日本が付き合い続けて行くことは望んではいないのである。

なにより期待していた北朝鮮への制裁も効力なく、核開発を許してしまった今となってはもう安倍氏の北朝鮮問題の手腕も疑問を抱かざるを得ない。

また国内ではまったく不法を取り締まらずに、不法を合法に変えてどうにかしようと画策しているようにみえる。法律が守れない人が多いから法律のほうを変えてしまおうとはおかしな話だ。法律が守られないのは取り締まりが手ぬるいからではないだろうか?やはり安倍氏では役不足であったと感じてしまう。

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