インターネットの新保守主義を分析する

以前から興味のあった2chニュース速報の大多数派となったネット右翼と呼ばれる人々の思想の源流と現在の考えを分析します。

ネット右翼が考える市民と犯罪者の人権

2006年12月19日 | インターネットの新保守主義の源流
ネット右翼は普通の罪を犯さない国民とそうでない者の人権ははっきり区別するべきだと主張する。他人の人権を踏みにじる者の人権をはたして、まわりの善良な人々と同じにする必要があるのだろうかと訴える。ネット右翼の中では圧倒的に死刑賛成派が多い。また社会への影響が大きい汚職や大型詐欺などの犯罪についてもよくネット右翼たちは死刑を適用するように主張する。

ネット右翼たちは社会からの義務を放棄し、あろうことか社会を脅かす者たちまで、社会が与える権利で守ってあげる必要はないと考える。また凶悪犯罪等の加害者の人権を尊重するということは、被害者の人権をないがしろにしていると憤る。被害者と加害者の人権を同列にすることは許されないことだと考えている。またネット右翼は生命や公共の安全を奪う行為の刑罰を軽くすることは、生命の価値を軽くするのと同じだと主張する。
ネット右翼たちは犯罪を犯した者への現在の刑罰は、おこなった犯罪にたいしての等価交換と考えるとフェアではないと考える。意味もなく人の生命を奪い他人の一生を奪った者にたいして、十数年の拘束期間で釈放するのは甚だしい人間の生命の大安売りだと主張する。
また刑罰を終え釈放が終えた者に対しても、性犯罪等の再犯性が高い犯罪者にたいしては欧米の先進国のように社会に名前と顔を公表するべきだと考えている。これはそういった犯罪者の被害者になる可能性のある子供たちや善良な人々の人権を守るために当然必要な行為だと主張する。

汚職や大型詐欺、組織暴力等の社会に大きな影響を与えている事件の司法判断についても、日本の司法は手緩すぎると主張する。いっこうに犯罪が減らずむしろ増加傾向にあるのは、犯罪にたいしての刑罰の基準が緩いからだと大部分は考えている。犯罪と刑罰を比較したときに刑罰のほうが圧倒的に苛烈なものでなければ犯罪はなくならないと主張する。

ネット右翼は善良の市民の生命が犯罪者の生命と等価に扱われたり、社会の秩序を個人のエゴで乱す行為の罪が軽視されているのは、戦後のサヨクによる誤った価値観だと批判する。またサヨクが過去に人権を守るためと称しておこなった特定のマイノリティに対しての特権の付与や優遇政策もサヨクの人権にたいしての感覚の誤りを証明するものだと主張する。
人権は善良な市民の生命の価値に関しての権利であって、社会を乱すものの生命や、一部の人の富を保証するための権利ではないと主張する。

ネット右翼は現代社会で犯罪者たちが人の生命の容易に奪うことや犯罪がなくならない原因の一つは、司法が誤った認識によって市民と無法者の生命を区別せずに同等にあつかうのが人道主義だと勘違いさせられているからだと主張している。

善人と無法者とを区別しないで同等の人権を有させることによって、正義の価値が下げられ、悪にたいしての意識の垣根が壊されているのだと主張する。

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