La Rose Bleue

『ベルばら』でフランス語、ハリポタで英語をお勉強

おまえの…ものに…

2006-12-03 23:11:01 | 恋するフランス語

もう、タイトルを書いているだけで赤面してしまっております…

…こんな筆者を、生あたたか~く見守って下さいませ…

 

avoir が濃いめの愛の世界を形成するとしたら、もちろん、あの動詞だって黙ってはおりません。

そう、être の登場です。(すでに意味不明…)

 

再び1789年7月12日夜。

「 アンドレ・グランディエの妻 」 発言のあと、アンドレse donner を使った「意思確認」の言葉があり、ベルばら読者の皆さまにとっては忘れられないあの場面

「こわ…い…!!」「こわく…ないから…」http://blog.goo.ne.jp/club_3/e/96188e8870d877c6d54feb26901eb118

を経て、ついにオスカル・フランソワアンドレの胸に…(…ああ…書きながら、照れてしまいます…;;)

そして、オスカル・フランソワが口にしたお言葉は…

 

おまえの…ものに…                 (集英社文庫第4巻)

 

これを、Kana 版では、このようにフランス語で表現しております。

Je suis à toi... !!                                              (Tome 2)

(ジュ スュイ ア トワ…)

 

◇ suis > être

 

辞書を引いてみてこれまたびっくり! 

なんと、こんな例文までありました。(クラウン仏和辞典)

Je suis à toi pour la vie.

(ジュ スュイ ア トワ プール ラ ヴィ)

「私は生涯あなたのものです。」 

être à qqn は、(人に)属する、~のものである という意味になるのですね。

フランス語の直説法現在形は、確定的な未来のことも表現できますので、これから先のことでも、Je suis à toi. でよいわけです。

 

動詞 être にしても前置詞 à にしても、普段は素知らぬふりをしているくせに、ひとたび一緒になると、コンテクストによってはこんなに官能的な意味になるとは…

お父さまお母さまが一緒にお住まいのお屋敷でこれまで通り普通に生活しながら、二人だけになると熱く愛を確かめ合うオスカル・フランソワアンドレのようでございます。

 

 être  と avoir 、今まで以上に目が離せない存在になりそうです。(←???)

う~ん、単語を眺めているだけで、こんなにいろいろ妄想が膨らむとは…

…こんな感覚、どこかで…と思っていたら、英語を習いたての中学生の頃、英和辞典だけでかなり楽しめたりみんなで盛り上がれたりした、あの感覚に近いなー…、と気づきました。

 

学校といえば、2002年に話題になった、学校を舞台にしたフランスのドキュメンタリー映画、 『 ぼくの好きな先生 』 http://www.vap.co.jp/etre/ の原題は、

Être et Avoir http://www.imdb.com/title/tt0318202/ です。

まだ見たことがありませんでしたが、何だか見たくなってきました。

 

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