わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

なんちゃって流動食

2012-11-16 20:31:47 | ぱくぱく
けがをして、顎の手術をしました。
術後しばらくは、経管栄養です。

二日目にドレーンがとれ、三日目にようやく水を飲む許可がおりました。
いそいそと階段を上り、購買部で「富士山の水」を買ってきました。
この世に帰れたひと口です。

七日目、管を抜いてもらって経口摂取に切り替わります。


とはいえ、初日は流動食のストロー飲み。


ペースト食にたどりついたのははさらに一日たってから。


事故当日、一口も手を付けることのできなかった痛恨のブレックファースト。。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。

退院すると、すぐに食事が問題です。
遠い離乳食の記憶をたどりつつ、漠然と、調理途中の素材を・・・・などと考えていたのですが、
一日目。
家人が、特製ちゃんこ鍋を作ってくれました。
鶏挽肉のおだんご、豚肉にだいこん、はくさいをたっぷりいれ
くたくたになるまで煮込んだのを、つぎたしつぎたし、なくなるまで白菜を追加して食べきりました。

生まれてから、こんなに白菜を食べたのは初めてです。
はくさいって、やさしいおやさいだったんですねぇ。
ハンドブレンダ―を使えばあっというま、あつあつのうちに食べられます。

らくちんお鍋三昧がなくなって、はたと考えました。
リハビリを兼ねて、家族の食事はつくってるけれど、自分のがない。
バナナミルクでは、食事代わりにはなりません。

ふとひらめいて、具なし味噌スープをしたてました。
食事のたび、メジャーカップに気の向いたおかずをとりわけ、温めた味噌汁を注いで、ブレンダ―のスイッチオン。

きんぴら。
鶏肉とかぼちゃの煮物。
こまつなと豚の炒め物。
だいこんのごまなます。
れんこんのマヨネーズサラダ。

同じ味を延々と食べ続けることもありません。
この、つなぎの役をする汁気、というのがミソ
適度な水分があれば、調理したものをゾル化させるのはかんたんです。

コツは、なんでもかんでも混ぜすぎないこと、かな。
それと、味は薄めで。

食事をいただくということは、舌と胃袋だけの問題ではなく、脳が大きなウエートを占めていると、今回つくづく感じました。
見た目がだいじなのも、脳が認識しやすくなるからです。
シンプルな味は、解析しやすく、ぶれずに味わえるからではないかと。
それから、においのつよいものもNGです。
もっとはっきりいうと、鮮度が落ちたものがまじっていると、全体が風味ダウンするということなのです。



骨折の予後を助ける栄養についても調べてみました。

けがの回復を早める

意外なことに、タンパク質とビタミンがキーだとわかります。
おろしがねでリンゴすりすりは、妥当だったのね。


さいごに、結したときの策として、寒天ゼリーもおすすめです。


今回は、主婦が病人になってしまったため、レトルトのおかゆや、カロリーメイトゼリー、ポンジュースなどもバックアップに備えました。
割り切って安静と余裕をもつことも必要だと思ったからです。
二週間ベッドにいると、すっかり脚が立たなくなります。
料理を作らなければいけない家族がいたことも、リハビリによかったみたいです♪

味の素 白がゆ 250g×9個
クリエーター情報なし
味の素




Top画像は、要明研二の麺用どんぶり(横浜高島屋)と、以前denで求めた山中塗りスプーン。


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