わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

先人の智慧

2006-11-16 08:28:37 | かぜは・・・
昨年、ほっぺたが落ちるほど
おいしい栗おこわをお相伴して以来、
久しく絶えていた栗むきが復活した。

栗くり坊主も購入して、
今年は何キロ剥いたかな。

あの味に、という執念が夜なべ仕事を叱咤する。

その甲斐あってか
息子夫婦がきたときに大成功。
あの味の、再現は成ったと思ったが

今年最後といわれ、
つい また買い込んでしまった。

むすめが、
えっ、またおこわ。ほかのにしようよ

だってね、季節のものは
そのときにしか食べられないんだよ。

あのあと一度ちょんぼしたし
そのまま来年にひきずるのは
ちょいと 癪よ

それにね
いちど ためしてみたいことが
あったのさ

こつぶの栗は、
いつもの倍の時間がかかり
仕事もあって その晩も
その次の晩も 別のお菜になった。

小豆のゆで汁に 朝から漬込んだ糯米を
せいろにひろげる。
目の粗いように感じて不安だったふかし布から
米つぶがこぼれないふしぎ。
あずきと栗で一尺のせいろが満杯だけど
大丈夫なのかな。

中華なべに水を足しつつ
手水をかけまわして 一時間。

ごせんぞさまにお供えした。

こめがひとつぶずつたってるのに
やわらかく 栗がほどけて
これが 伝えられた味だったんだね。

箸をつけて みんな、それがわかったみたい。


けれど
よそのひとのために
心をつくして したててくれた
あのおこわは やっぱり
ひと味もふた味も
別のもの。かなわないや。





3 Comments

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だったらね (風の森)
2006-11-17 13:19:30
<よそのひとのために 心をつくして したててくれたあのおこわ>。
・・・いいこと考えた~ッ!!
では、旧友のために したてておくんなまし。
さすれば きっと、会心の出来!
お待ち申し上げておりんす。
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では... (Stanesby)
2006-11-19 21:35:16
ほっかほか宅急便で茅野まで。
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もう、 (Suzuka)
2006-11-20 08:26:30
おふたりにあったら かなわないわねぇ。

その方は母と同い年。
ことしは、栗も終わったし
気長にお待ちを。

それまで、永のおつきあいをよろしく。
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