モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

4月28日

2010年04月28日 | 4月
3/3~5/13  十三参り…法輪寺


「京都文化博物館」→【神泉苑】


「京都文化博物館」
特別展示…冷泉家~王朝の歌守り(6月6日まで)
無料貸し展示室…狂言面(5月2日まで)
常設展


せっかくなので、特別展も。
しかしながら和歌自体にはあまり興味がない。
さりとて冷泉家が持っているのは、和歌だけではない。
私が最も驚愕したもの――“ていかちゃん”である。
なんとあの藤原定家が、自分に似せて描いて切り抜いた紙である。
大きさは3センチもない。
↓写真はストラップ。

朝日新聞から引用すると、これは「事前に儀式の場の平面図を紙に書き、図上で人形を自分に見立てて動かし、予行練習を行っていたらしい」
なんともなんとも、可愛らしいではないか。
こういうことをしていたのは定家だけではあるまい。狩衣姿でこの人形をちまちま動かしている平安貴族の姿を想像するとつい微笑んでしまう。
冷泉家ではこの絵を「ていかちゃん」と呼び、今回の展示会のシンボルにもなっている。グッズも多く出されている。
ストラップ、マグネット、スタンプなど多数。打算的だと思う…。こんな面白いもの、買わずにはおれない。

他、定家の直筆本など。
定家は自分の字を悪筆だと認識していたらしい。
というのは、当時の書物などを見るとどれも字同士が繋がって書かれていて、現在の我々からするととても読みにくい。
当時はそれが当たり前であったが、定家は一字一字をはっきりと書いている(と、解説には書かれていたが、私にはどちらにしろ読み難いものだった…)

定家、定家と言うと「和歌の大御所」で「すんごく雅な人」なイメージが強いのだが、まあそれも正しいのだが、
“ていかちゃん”や文字などを見ていると、なんとなく親しみが涌いてくるものだ。

あと個人的にビビッと来たのは、冷泉家の乞巧奠の再現展示。
冷泉家、と言うとこの写真がよく載せられていると思う(風俗博物館サイト内スクロール下)
それが正に目の前に置かれていた。美しい!!
書物より、正直こういう物の方が好きだ…。
角盥がこんなに間近に見られる機会もそうそうない。それこそ風俗博物館でぐらいだ。
しかもところどころ泊が落ちたりしていて、使いこまれた跡がある。


常設展は1フロア。ここでかなり面白いものがった。
羅城門造営最中の模型があるのだが、模型の中に映像が映し出されあたかもそこで作業をしている人々を見ているよう。
その映像がチャップリンの映画のようで無性に可笑しい。
人の動きというのは、1000年前から変わらないものか? 映像は平安時代のつもりらしいが、なんか動きが現代的。
ボタンを押すと見られるので、是非訪れたら見て欲しい。
違和感を覚えるのは私だけか?

女房装束の実物が展示されていたが、なぜ男性装束が無い…。
十二単より狩衣の方が美しいと思う。あまりそう感じる人はいないらしい…。


びみょ~~~に中途半端な博物館のような気がしないでもない。
模型がたくさんあるのが楽しいけど。
正面玄関から入ると、展示室に行くのにちょっと迷う。あれは罠だと思う。



【神泉苑】
かつては帝を筆頭に貴族達のかっこうの遊び場であったが、徳川家康の二条城造営にあたり規模が縮小されてしまった。
まったく…徳川ときたら…。

入場無料。小さな池と、善女龍王社などの社がある。
ここでは毎年神泉苑狂言が行われるが、いったいどこでやるのだろう…。能楽堂はなかった。
境内には、鯉と亀を弔った墓があり、ちょっと感動的。


橋を渡る鳩。なんか、動物の憩いの場だねぇ。平和。


池には龍頭の舟。おお、平安貴族の面影が。



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