会津磐梯山 山頂付近で火山性地震が急増 福島県
福島県の磐梯山では8日、朝から火山性地震が急増していると気象庁が発表した。
標高1816メートルの磐梯山は、福島県の猪苗代湖の北に位置し、「会津磐梯山」や「会津富士」とも呼ばれている。
1888(明治21)年の水蒸気爆発では、小磐梯山の大半が崩壊して大規模な土石流が発生し、ふもとの5村11集落をのみこんで、470人近くが死亡するなど、山体崩壊と岩屑(がんせつ)なだれによる被害が多い。
仙台管区気象台によると、8日午前5時ごろから、山頂付近の深さ1〜2キロ付近が震源とみられる火山性地震が急増。午後1時までの地震回数は51回(速報値)にのぼった。
これまでに地下のマグマや水蒸気の動きに関係する低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動も大きな変化は確認されていない。
磐梯山では過去にも同じところを震源とする地震の一時的な増加が観測されているという。また、山の北側の火口や沼ノ平付近では、噴気や火山ガスの噴出が見られるとして、気象庁は噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」と意味する「1」として、注意を呼びかけている。
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