米国に2つのハリケーン襲来へ ハイチとドミニカ共和国で12人死亡
米気象当局の23日の予報によると、米メキシコ湾岸に今週、2つのハリケーンが相次いで襲来する見込みだ。当局は、暴風雨や洪水への警戒を呼び掛けている。
米メディアによれば、メキシコ湾(Gulf of Mexico)内に2つのハリケーンが同時に襲来するのは、150年間の統計史上初めて。
熱帯低気圧「マルコ(Marco)」は、勢力を強めて風速約33メートルの強風を伴うハリケーンに発達。24日、米ルイジアナ州に上陸する見通しだ。
一方、ハイチとドミニカ共和国に豪雨をもたらし少なくとも死者12人を出している熱帯低気圧「ローラ(Laura)」は、25日にハリケーンとなるとみられ、ルイジアナ州は26日に再びハリケーンに襲われる恐れがある。
米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、「ローラ」はハイチとドミニカ共和国のあるイスパニョーラ(Hispaniola)島を直撃し、「豪雨と命の危険を伴う洪水」をもたらした。現地当局によると、これまでにハイチで9人、ドミニカ共和国で3人の死亡が確認されている。