『ファイト』まさに・・・ここから。

隆行さんが訪ねてきても、言葉少なの啓太さん。
「少し、休みませんか・・・」
もう年の瀬も迫っているのに、仕事を探すという啓太さんに対して隆行さんが発したこの言葉。どのように啓太さんの心に響いたのでしょうか。一緒に四万へ・・・と言われていたにも関わらず、翌日隆行さんが部屋を訪ねた時には、部屋はもぬけの殻。電池が切れかかっているであろう、家族の声が入った目覚まし時計の音だけが、誰もいない部屋で鳴り響いていました。

放心状態のまま、バス停のベンチにひとり座り込む啓太さん。何かわからないけど胸騒ぎがする優は必死で啓太さんの携帯に電話をかけ続けますが、応答はありません。そんな優の気持ちも届かず、車道に向かって歩き出す啓太さん。目を閉じて一歩、また一歩・・・。
「お父さんっ!!」
優の声、檀の声、亜沙子さんの声・・・。子どもの頃の、一緒にキャッチボールをしていた優、生まれたばかりの赤ん坊を抱えて微笑む、啓太さんと亜沙子さん。「お父さんっ!!」

我に返った啓太さん。ヘナヘナと座り込み、泣き続ける啓太さん。そして、イラストの『ここから、ここから』
久々に泣けました。もうこれ以上の底はないよ、啓太さん。しっかり休んで、ここから這い上がってきてよっ、お願いだから。

今日は後半のこの部分があまりに強烈だったので、私の中では、敏美さんの「そんなに前は下手だったの？」とか、檀クンの「決まったゼ」とか、西郷さんと村上先生の高笑いとか、おせちを作る佳代さんとか、東京でそんな事が起こっているなんて想像だにしない周囲の人達の明るい場面が全部、かすんじゃった感じです。

あ、優の、写真に向かって「行ってきます」　可愛かったですね。きっと皆、ジョンコが優の支えになっていると思ってますよね。いい隠れ蓑だ、うん。