アジア映画巡礼

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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅵ期 「新たなるインド映画の世界」から

2021-07-18 | インド映画

オリンピック開催などどこ吹く風(笑)、スペース・アーナンディ/インド映画連続講座は、7月24日(土)から第Ⅵ期「『新たなるインド映画の世界』から」が始まります。<第1回>は「インド映画とジェンダー」というテーマで、この本のP.126に掲載されている高倉嘉男さんの「変わりゆくインド映画界の女性像とLGBT観」をベースにしながら、『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)と『スルタン』(2016)を素材に、インドのジェンダー問題を見て行きます。講座は3回の開催を予定していて、8月7日(土)と21日(土)はもう満席なのですが、初回7月24日(土)はまだ空きがあります。ご希望の方は、スペース・アーナンディのHPからお早めにお申し込み下さい。

『マダムインニューヨーク』 『スルタン』

そして、早くも第2回「インド映画とカースト制度」の予定が決まりました。以下の通りですので、ご希望の方はお早めにお好きな日を選んでお申し込み下さい。

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スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅵ期
「新たなるインド映画の世界」から
<第2回>インド映画とカースト制度
~『裁き』&『僕の名はパリエルム・ペルマール』~

『裁き』 『僕の名はパリエルム・ペルマール』
                                        
 スペース・アーナンディ「インド映画連続講座」は、定員を約半分に制限し、感染予防策を徹底させながら実施を続けています。今期の第Ⅵ期「『新たなるインド映画の世界』から」は、4月末にPICK UP PRESSから発売された本をベースに、毎回2作品を分析していく、という試みをしています。その第2回は、「インド社会に裂け目を作るダリト(不可触民)の描写の変遷」(P.128/執筆:高倉嘉男)を参考にしながら、「インド社会とカースト制度」を、『裁き』(2014/マラーティー語)と『僕の名はパリエルム・ペルマール』(2018/タミル語)をもとにして見ていきます。
  カースト制度は、一般的な日本人にとって、「インド」と言えば「カレー」と共にすぐ思い浮かぶキーワードです。インド映画では、20世紀中一部のニューシネマ系作品がカースト差別を取り上げたことはありましたが、普通の娯楽作品では描かれることはまれでした。それが2000年以降、被差別カースト(四種姓=バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラ=のさらに下位に位置するとされるカースト。上位カーストから様々な差別を受けている)が映画の主人公として登場することが増えました。今回取り上げた『裁き』、『僕の名はパリエルム・ペルマール』のほか、『ファンドリー』(2013/マラーティー語)、ラジニカーント主演の『カーラ 黒い砦の闘い』(2018/タミル語)、東京国際映画祭で上映された『世界はリズムに満ちている』(2019/タミル語)等、カースト差別を描いた秀作が日本でも上映されています。それらの作品にも触れながら、日本人にはわかりにくいカースト制度の描 写や差別反対を象徴するアイコンなどを読み解いていきます。

Nagraj Manjule Film Poster Fandry.jpg Sarvam Thaala Mayam Poster.jpg

 日時:2021年 9月 4日(土) 15:00~17:30  
                   9月25日(土)    15:00~17:30    
                       10月2日(土)    15:00~17:30 

    (お好きな日をお選び下さい)

 場所:スペース・アーナンディ(東急田園都市線
               高津駅<渋谷から各停18分>下車1分)
 定員:11名
 講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
 講師:松岡 環(まつおか たまき)                               
                                                
 今回も、①定員は約半分、ソーシャル・ディスタンスを確保する、②参加者はマスク着用、手の消毒も徹底する、③会場は消毒を励行、換気も徹底する、④その他、できうる限りの感染予防策を取る、という点に注意して実施しますが、再び東京都に発令された緊急事態宣言の終了(予定)後とは言え、変異株の流行が顕著になって予断を許さない現在、状況次第では中止のご連絡をするかも知れません。その点、悪しからずご了承下さい。
 ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。

シリーズ次回以降の予定 
続くテーマは、③「印パ問題」(P.55)、④「宗教」(P.130)、⑤「踊り」(P.120)の予定です。

「新たなるインド映画の世界」

※「新たなるインド映画の世界」PICK UP PRESS/税込2,640円/会場でも販売中


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2 コメント

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Unknown (naoki)
2021-07-20 11:24:37
cinetama先生
今朝(20210720)の朝日新聞朝刊 大阪本社版ですが1面の鷲田先生のコラムでマダム・イン・ニューヨーク取り上げられていましたよ(今,デジタルので確認しましたが東京本社版にも同じコラムありますね)
たぶん知らないひとのほうが多い映画をこの欄でみて,おー,シュリデビさんやん! って思えた私は少しだけボリウッド通(笑)と朝からよろこんでました。
返信する
naoki様 (cinetama)
2021-07-20 23:04:57
コメントでのお知らせ、ありがとうございました。
私は朝日新聞デジタルに登録していないので、出だしの所だけ見られたのですが、「折々のことば」が全部『マダム・イン・ニューヨーク』の紹介になっているようですね。
『マダム・イン・ニューヨーク』は『きっと、うまくいく』に次いで数多く、マスコミで取り上げられている作品だと思います。
監督のお母さんをモデルにしたのが成功のもとだと思いますが、ちょっと不満点もあるのですよ。
講座では、そんなお話もする予定です。

ガウリ・シンデー監督、2作目がいまひとつだったので、がんばって3作目を作ってほしいのですが、このコロナ禍ではちょっと大変みたいですね...。
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