アジア映画巡礼

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第40回を迎える香港国際映画祭(HKIFF)

2016-03-18 | アジア映画全般

間もなく香港国際映画祭(HKIFF)が開幕を迎えます。3月21日(月)から4月4日(月)までの開催ですが、今年は何と第40回となります。初めての開催が1977年なので、1985年スタートの東京国際映画祭(TIFF)よりも長い歴史を持つ映画祭です。この間1997年のイギリスから中国への香港返還という大きな転換点を挟み、香港政庁主催から民間団体主催という形に変わったりして規模は少々小さくなりましたが、相変わらず国内外の多くの観客を引きつけています。第40回を迎える今年は、メインのデザインが思い切り大胆なものになりました。


ちょっと劇画の世界を思い起こさせますね。このほかHKIFFでは毎年「電影大使」が任命されますが、ここ3年ほどは古天樂(ルイス・クー)がその役を引き受けています。今年のルイスの電影大使公式写真はこちら。相変わらず細身のルイス、もう45才ですが格好いいですね。『スターウォーズ』大好きのルイス、昨年末は新しいシリーズが公開されて嬉しかったことでしょう。そう言えば、香港の宝石商というか金行には、スターウォーズをデザインした金製品が売り出されていました。


また、2月にあった記者発表の席でのルイスはこちら。


杜峰(ジョニー・トー)監督も写っている全体写真も付けておきましょう。トー監督始め、香港の映画人はいずれもHKIFFに協力的で、これまで映画祭を支えてきました。開幕電影(オープニング作品)をプロデュースしたトー監督の右側には、主演者の1人林家棟(ラム・ガートン)の顔も見えます。


その今年のオープニング作品は、2本あります。1本は中国映画『火鍋英雄』で、監督が楊慶(ヤン・チン)、主演が陳坤(チェン・クン)、白百何(バイ・バイホー)、秦昊(チン・ハオ)ら。若手で実力のある俳優の豪華顔合わせが楽しみです。予告編はこちら。

《火?英雄》?影?告片 ?坤/白百合/秦昊/2016.4.1

2本目は香港映画『樹大招風』で、こちらがジョニー・トー監督と游乃海(ヤウ・ナイホイ)のプロデュース作品。有望な若手監督3人、許學文(フランク・ホイ)、黄偉傑(ヴィッキー・ウオン)、歐文傑(ジェヴォンス・アウ)を起用して、1997年の香港返還を背景にしたトー監督ばりの作品が撮りあがったようです。主演は、任賢齊(リッチー・レン)、林家棟、陳小春(チャン・シウチョン)らで、こちらも楽しみです。ゲストも豪華だと思うので、期待していましょう。予告編はこちらです。

《樹大招風》- 正式版預告片 Trivisa - Regular Trailer

懐かしい顔がいろいろと出て来ますねー。林雪(ラム・シュッ)もゲストで来てくれないかしら。


懐かしい顔と言えばこのほか、特別上映として『男たちの挽歌』(1986)が香港大會堂(映画祭が始まってから長い間、香港島側にあるここがメイン会場でした。今は九龍半島側の文化中心や、香港島側でも返還後の香港というイメージが強い湾仔の展覧會がメインの会場になっていますが、30年ぶりの本作の上映にはやはり大會堂がふさわしいです)で上映されます。また、「花様的年華 澤東25」と題する王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の製作会社が特集されたりと、映画祭40年を振り返る好企画が揃っています。


「花様的年華 澤東25」では、今年の4月1日で十三回忌を迎える張國榮(レスリー・チャン)の作品も3本上映されます。その他プログラムもおいおいご紹介していきますので、こちらのHKIFF公式サイトをご覧になりながら、しばらくお待ち下さいね。

(写真はいずれもHKIFF提供)




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