アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

ご来場御礼&ナン子ちゃん遭遇記

2013-05-07 | インド映画

本日のシネマート新宿でのイベント<サラーム海上の「みんなインドにしてしまえー!」>には、たくさんの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。このブログをいつも見て下さっている、やっほーさん、nancyさん、ソニアさん、サントーシーさん、リーさん、mika of wasseypurさん、そして、この前『恋する輪廻』マサラ上映でお会いした方、昨日トイレでお会いした方(シャー・ルク・カーンとのツーショット@ムンバイのお写真を見せて下さった方)、等々皆々様、平日のしかも連休明けでお忙しい時にすみません。

今日のやっほーさん、また違ったシャー・ルク作品バッグをお持ちでした。はーい、これは言わずと知れた『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』 (1995)ですね。若いな~、シャー・ルクもカージョルも。

さてさて今日のサラーム海上さんとのぶっちゃけ字幕トーク、楽しんでいただけましたでしょうか? 今日のトークは、『命ある限り』『きっと、うまくいく』の字幕に関してで、関連映像も2つ見ていただきました。

『命ある限り』での話題は2つほど。まず、シャー・ルク・カーン演じるサマルの、現在の「おじさんサマル」と、10年前の「若くてひょうきんなサマル」の違いをどうやって字幕で出したか、というようなお話でした。主語をちょい変えたんですけど、ご覧になった皆様、「おじさんサマル」が「私」と言っていて、「若い時のサマル」は「僕」と言っているのにお気づきになられたでしょうか?

また、「若い時のサマル」はロンドンにいながらもあまり英語ができない、という設定で、英単語をよく間違えます。「エンゲージメント(婚約)」(正)を「アレンジメント(手配)」(誤)と言ったりするのですが、「カンバセーション(会話)」(正)を間違えた言い方は「constipation」(誤)。さすがに英語に堪能なサラームさんもこの単語はご存じなく、私も訳している時に辞書を引いてそれが「便秘」と知った時には、「こんな難しい単語知ってるなんて、英語ができないというのはウソじゃないの!」と脳内でサマルにケリを入れたのでした。

2012 YASH RAJ FILMS PVT. LTD.

それから、アヌシュカ・シャルマ扮するアキラのセリフの現代っ子的表現についてもちょっとお話しを。あけすけにセックスのことを語ったりする、その開放的なキャラがとっても魅力的なので、それをうまく出せるよう訳出するのが難しかったのでした。その後に見てもらった映像はこちらです。時間の関係で途中まででしたが、素敵なメイキング映像です。

『きっと、うまくいく』の方は、映画のキーワードとなる「AAL IZZ WELL」をどう訳すか、ということについてのお話でした。結局いとうせいこうさんが字幕監修をやって下さり、「うまーくいーく」という元の言葉のリズムとピッタリ合う訳を付けて下さって、「うまくいった」結果となりました。いとうせいこうさんの言語センスは素晴らしく、カリーナ・カプール扮するピアが、アーミル・カーン扮するランチョーに「結婚はできない」と言われた時に言うセリフ、「impotent ho?」を「インポなの?」と訳していたら、「EDなの?」と変えて下さるなど、思わずうならされる監修箇所が多かったです。こちらの作品関連で、見ていただいた映像はこちら

そして、その後プレゼントになったのですが、半券を入れてあるクジ箱から取り出した番号はなぜだかC列とF列のものばかり。途中でかき混ぜたり、ゆらしたりしてみたのですが、全然変化なし。うーん、前回はK列が多かったとコメントをいただきましたが、またしても。シネマート新宿の七不思議なのか? 謎でした。

なお本日は、何とナン子ちゃんも皆様のお出迎えに登場してくれました。「わ~~~ん、ナン子ちゃんだーっ!」と私は1人舞い上がってしまいましたです。間近で観察させていただいたナン子ちゃん、お肌はタンドーリー釜で焼かれたとは思えぬビロード肌。今日は真っ赤なパンジャービー・ドレスがよく似合っていました。下は、『タイガー 伝説のスパイ』『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』の字幕翻訳者藤井美佳さんとのツーショット。藤井さんを見かけたら、「『タイガー』の最後、マーシャッラーの歌の字幕がステキでしたよ~」とか、言ってあげて下さいね。

ところでナン子ちゃん、横顔はこんなです。やっぱりデカい。

後ろ姿は....。細い体に頭のナンが重そうです。会場の入りを心配してくれてるのね。ありがとう、ナン子ちゃん。8割の入りだよ、よかったね。シネマート新宿では、もぎりのスタッフさんもターバン被ったりしてくれてます。若いスタッフのお二人、よくお似合いです。

下はサラームさんをじっと見つめるナン子ちゃん。片思い中なのかしら? やめときなさい、その人、素敵な奥様がいらっしゃるからねー。サラームさんもシックなクルター・パジャマ姿で、雰囲気十分でした。

ナン子ちゃんは、イベント開始と同時に「お疲れ様!」。また会いたナマステ! 食べちゃいたいぐらいかわいいナン子ちゃん、今日は来てくれてありがとナマステ!

イベント終了後、下の6階では、「ボリウッド4」を日活と共に提供したハピネットの方と、宣伝のアンプラグドの皆さんが、展示してある現地版ポスター張り替えの真っ最中。前半とは違うポスターがお目見えしていますので、特にシャー・ルク・カーンとサルマーン・カーンのファンの方は、ぜひもう一度シネマート新宿に行ってみて下さいね。

「ボリウッド4」、3作品の上映は5月17日(金)まで。5月18日(土)からはいよいよ、『きっと、うまくいく』が公開となります。今年度洋画ベストワンの呼び声も高い『きっと、うまくいく』、楽しみにしていて下さいね~。公式サイトはこちらです。

 

 


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10 コメント

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楽しかったです。 (やっほー)
2013-05-07 23:59:37
サマルの一人称の変化やアキラのことば、実は驚くほどのサマルの英語力w
今夜は四回目ですが、思わずクスリとしてしまいました。

それからきっとうまくいくの字幕の変遷にますます公開が楽しみになってきました。(したコメ、見逃したのが残念です。みくらべたかったです。)

それから、バッグもアップしてくださってありがとうございす。
実はこれのスカーフも持っているのですが、やや小振りで使い方をずっと悩んでいます。
後先考えず買ってしまいました…。

あと、ロビーでお話されていた「年増」ですが、私は好きなんです。
ちょっとレトロな雰囲気のある言葉を若いオームが口にするギャップがぐっときます。
あのシーン、マサラでクラッカー鳴らしどころです。





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やっほー様 (cinetama)
2013-05-08 00:28:30
コメント、ありがとうございました~。ご帰宅、遅くなったのでは? お疲れ様でした。

『DDLJ』のスカーフもお持ちなんですか? 小ぶりだといっそ、Tシャツの背中にアップリケしてしまって、それで見せるという手もありますね。次にお会いする時にはぜひ。

「年増」というのは、『恋する輪廻』の後半でオームがカーミニおばさんに迫るふりをするシーンで、「僕 年増が好みなんです」と付けた字幕のことですね。それをソニアさんがブログで「”熟女”の方がいいのでは?」と指摘して下さり、私も激しく同感&反省した、というお話を今日ソニアさんとしていたのでした。
やっほーさんは「年増」のままでいい、というご意見なんですね。そして、あそこでクラッカー「パーン」! うーむ、迷います....。字幕は「正解」というものがないので、いつまでもあれこれ悩んでしまいますねー。
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ぼくも (もら)
2013-05-08 01:52:23
なんでわざわざ「年増」にしたのか?普通「熟女」でしょ、
と思いながらも、cinetama先生なりの意図がきっとあるんだと信じて、今にいたっております。
というかそこでクラッカーを鳴らすことを我々の間では
「年増deクラッカー」として定着しているので、
個人的にはもう年増以外にありえません!!ww

ボリウッド4、なかなか行く時間(とお金)が取れずまだ行っていないので申し訳ないです…

『OSO』は4回も行ったのに!
(そのうち二回はやっほーさんといっしょ☆w)
そして今日もう一回、恐らくぼくにとっては最後のマサラ上映に行ってきます!!

あと報告があります!
ぼくに『OSO』を出会わせてくれた(やっほーさんとも出会えました☆)
香港在住日本人女性Eさん(仮名)が、
重慶マンションで、cinetama先生が貼って来たチラシを
見て来たそうですよ!!ww
このような地道な努力が大切なんだなと感動させていただいたお話でした。

ではまた伺いますm(_ _)m
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もら様 (cinetama)
2013-05-08 09:40:11
長文のコメント、ありがとうございました。

やっほーさんが、「地道な努力」をして下さっているのですね。しかも、香港コネクションも! インド映画の輪!がどんどん広がって嬉しいです。

「ボリウッド4」、1000円デーもありますので、17日までにぜひ3本、ご覧になって下さいね。スクリーンで見ると迫力が違います。
「ボリウッド4」第2弾の『きっと、うまくいく』はリピートして下さる作品になるのでは、と思います。特にラストシーン、10回見てもまだ涙が出るという名場面です。お楽しみに!

ではまたお待ちしていますm(_ _)m。
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ありがとうございました (リー)
2013-05-08 20:45:15
昨日はありがとうございました。
ご挨拶させていただけて嬉しかったです。

昨日はお話を聞いた後だったので、現在も含めた「僕」「私」切り替えに、「おぉっ」と反応しながら楽しみましたよ♪

あと、
開放的なアヌシュカとカリーナのセリフをさらっと説明される松岡さんが、私には一番大胆に見えました・・w

三作品が終了してしまうのは寂しいですが、『きっと、うまくいく』も楽しみにしてます。
初アーミルなのです!!
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リー様 (cinetama)
2013-05-08 22:16:34
コメント、ありがとうございました。

昨日はお声を掛けて下さって、本当にありがとうございました。香港映画好き(しかも、ジョニー・トー監督がお好きとは!)の方とわかって、一段と嬉しいです。

字幕の例となると、アブナイ単語も素材としてポンポン出てしまうので、本人は全然意識してなかったんですが、sexにimpotentと、聞いていらした方はちょっと赤面状態だっったのでしょうか。公式サイトのツイッターでも、何か言われてましたねー(苦笑)。

お次は『きっと、うまくいく』ですね。「作死不離三兄弟」という題名で香港では半年間ロングランしたこの映画、日本でもぜひヒットさせたいと思っていますので、どうぞよろしく。ご覧になったら、またご感想をぜひ。
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お会い出来て良かったです。 (サントーシー)
2013-05-09 09:57:33
日頃インドで理解できぬヒンディー語版を観て、
頭を悩ませている私にとって、この映画祭はとても貴重です。

またこの機会にご挨拶ができて良かったです。
これからもインド映画が日本で公開される事を楽しみにしています。
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楽しんできました (よしだ まさし)
2013-05-09 13:07:53
昨夜、見てきました。
これで3週間連続でインド映画を観ているわけですけど、毎回ほぼ満席ですね。(スクリーン2なのはちょっと残念だけれど)
昨日はサリーを身につけた女性客も何人かいて、気合いの入り方がすごいです。

映画もたっぷり楽しめました。
垂れ目のキュートなアヌシュカ・シャルマがいいですね!
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サントーシー様 (cinetama)
2013-05-09 13:42:24
この間は、ご来場いただきありがとうございました。コメントも、わざわざありがとうございます~。

ちょうどよい折に帰国して下さっていて、よかったですね。
前の『タイガー』の感想の所で書いていて下さったヒンディー語とのずれですが、私もずらして訳すことがよくあります。ひとつには字数が制限されることと(例えば、アヌシュカ扮するアキラが「デリーからよ」と答えていても、2文字分しかないので「違う」にしたりとか)、それから訳しても日本人にはわからないかも知れないこと(例えば、ディーピカー扮するサンディが「バンガロールからわざわざ来たの」と言っていても、バンガロールがパッとわかる観客は1割ぐらいなので、「南インドからわざわざ来たの」にするとか)、それから前後を入れ替えて訳した方がわかりやすい、などの理由から、言っているセリフと違う訳をつけることがよくあります。
『タイガー』の字幕を担当した藤井美佳さんは、東京外大のヒンディー語卒業生で、ヒンディー語も十分わかっているので、知っていながら直訳ではない訳にしたのだと思います。
字幕のことを皆さんご存じないので、私も時々「誤訳してる」と言われたりもしますが、そこで引っかかってしまわれた、ということはまだまだ字幕が未熟な証拠、と言うこともできますので、サルの太郎のように「反省!」のポーズをしてます(笑)。

また、何か気がつかれたらコメント下さいね。言い訳しますので(笑)。では、『きっと、うまくいく』もぜひご覧になってから、帰印なさって下さいませ~。一度、インドでデートしたいですね。

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よしだ まさし様 (cinetama)
2013-05-09 13:47:37
コメント、ありがとうございました。

『タイガー』と『闇の帝王DON』は、香港映画のガチンコ的アクション&サスペンス映画を多数見ておられるよしださんにはちょっと物足りなかったようですが(はい、ちゃんとブログをチェックしております)、『命ある限り』は香港映画にはないテイストなので、楽しんでいただけたでしょうか。
一昔前なら、アヌシュカのアキラはミリアム・ヨンにでもやらせると面白かったかも、という感じですね。

18日からは、『きっと、うまくいく』が控えています。よしださんのご感想を楽しみにしています!
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