イスタンブール 旅のつづき

以前旅の終着点だったイスタンブールに戻ってきて、生活を開始。また旅のつづきを始めたい・・・

第19回旅行 イスラエル

2007-10-25 07:29:50 | 旅行
先週は木曜日から断食明けのバイラムだったので、イスラエルへ。

イラン、パキスタン、エジプトに渡航経験あり、かつトルコ在住(イスラエル-トルコの関係は良好ではある)とイスラム教色が強いいうことでイスラエル入国には何時間かかるだろうと思っていたが、さすが日本人、それほど質問されることもなく入国可能。(とはいえイスラエルのスタンプがあるとアラブ数カ国に入国できなくなるので、白紙へスタンプ)。

予想以上にヨーロッパ化されたというか発展しているイスラエル。空港も広いし近代的な創りである(これは帰る時に気がつくが、免税品を買うとレジで箱にがこっと品物を入れると、ウィーンと上に上がっていきゲートまで行くとか・・・私は使わなかったが)。いわゆるハイテク産業が盛んで、IT系のメジャー企業はほとんど進出しているし、ベンチャー企業も多い。何でも「水の再生」技術が世界一で70%近くを再生しているとか。

さて、一路キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地エルサレムへ。エルサレムの歴史も複雑で、また各宗教が混じっているのでなかなか理解は難しいと思う。とはいえ簡単に言ってしまえば、キリスト教にとってはイエスキリストが磔にされた場所、ユダヤ教にとってはかつでのユダ王国があった場所(かつソロモン王が建てたエルサレム神殿がある)、イスラム教にとってはムハンマドが一夜のうちに昇天した岩のドームがある場所であり、それぞれにとって聖地(ちなみにイスラム教ではメッカ、メディナに次ぐ第3の聖地)である。




エルサレムもイスラエルが首都と言っているだけあって栄えている。旧市街に入ると狭い路地が続くが、新市街は整然とした道が続く。(とはいえちょっとアラブ系?と思われるような人の住むエリアでは危険が香りがぷんぷんとして、道にもゴミが転がり汚い・・・)

では写真を中心に。
旧市街の路地(みやげ物屋が建ち並ぶ)



しばらく進むとかつてのエルサレム神殿の一角、嘆きの壁(west wall)へ。




典型的なユダヤ人の格好。
お辞儀をするような形でひたすら祈る。




それからゴルゴダの丘へ。
ここはイエスキリストが磔にされたと言われている場所で、今は聖墳墓教会がある(かつては丘だったようだが)。そこに行く前には死刑を宣告されて十字架を背負ってイエスが歩いたとされている道がある。その道で3度倒れ、壁に手をついたなど諸説がある。そして最後に磔にされた場所。




更には、旧市街のすぐ南にも最後の晩餐が行われた場所もある。その後のオスマントルコの支配によってその場所にはメッカの場所を示すミフラブがあり、ちょっとあの想像よりもだいぶ違う。今ではぽつんとオリーブの木が置かれている。
そう、あのレオナルドダビンチの絵とはちょっと違う。
聖書を読む人の姿も。



そして金、土(しかも断食明け)と重なってしまったために完全に閉まっていて、結局岩のドームには行けず。何とか警官に頼んで写真だけは取らせてもらった。まあ十分危険な感じがしたけれども・・・
そう、この旧市街には拳銃を肩からかけた警官が異常に多い。それと私服警官。ほんとにラフな私服を着ているけど、肩から拳銃・・・




このすべてにはかなりの観光客がいる。この明らかにユダヤ人と分かる人間を除けば、ほとんど観光客ではないか?と思うくらい。とはいえやはりここは聖地。例えばユダヤ人の祈り。これは例えばかつてチベットやインドのバラナシで味わったような理解を超えた世界である。残念ながら岩のドームには行けなかったし、聖墳墓教会にもいわゆる観光客ではないキリスト教はいないだろうなと思った。

ただ、世界のあらゆる場所から来ている観光客のキリスト教徒にとっても聖地であることは変わりなく、十字架を背負って歩いたり、ツアーであったとしても聖書を読み、賛美歌を歌い、涙する。これは韓国人も、わずかながら日本人もそうだった。これは胸打たれるというか、すごい力だと思う。


この他には、、、ユダヤ人の子供。国のなかった人が集まった人口国家、そしてそこに集まったユダヤ人。イスラエルにも4、500百万人くらいしかいないのだろうが、この背広のような同じ格好をし、嘆きの壁に祈る。その国を手にした力なのか(アメリカからの援助なのか)、国というよりもユダヤ教というのも力を感じる。



トルコと絡めていえば、旧市街にはアルメニア居住区がある。第一次大戦後のトルコによる虐殺から逃れてきた人たちが中心になったのだろうと思うが、一応博物館もあり、トルコの虐殺がここでも展示されている。(これはアメリカでも法案となるのか、話題になっている)



さて、最後にテルアビブ。地中海に面したここはまだ30度近い。最後の夏を満喫すべく海辺で最後の一焼き。ここら辺はちょっと街が汚いなぁとも感じたが、それでもヨーロッパ?とも言えなくもない、リゾート地。




ちなみに、イスラエルからの出国は大変。イスラエルではどこに行って誰に会ったから始まり、イランでは?パキスタンでは?いつ、何を?ととことん聞かれ、かつ荷物はほとんど丸裸。これは女性職員もがんがん中身を引っ張り出すので、相当恥ずかしい・・・イスラエル人といっても女性はヨーロッパとほとんど変わらず、かつちょっとアラブが入っていたりするとかわいいですから。いや、関係ないですけどね。

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1 コメント

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Unknown (はやし)
2007-10-25 16:24:46
 そうそう、アラブのお若い女性、そして子どもの眼はキラキラと光って、綺麗だよねぇ。目鼻立ちくっきりだしね。そして髪の毛真っ黒で、日本人受けしますなぁ。
 そうそう、mixiでメールを入れました。
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