徐童監督 新作上映会

2011-06-25 23:37:07 | 代表日記
6月25日、北京の798芸術区にあるUCCAにて徐童監督の新作『老唐頭(原題)』が上映されました。
3月に香港国際映画祭でも上映されましたが、今回は中国大陸でのプレミア上映です。
100人程度入る会場はほぼ満員となり、注目のほどが伺えます。
上映中は何度となく爆笑がおこり、ときには拍手も鳴ったりと、とても盛り上がっていました。

上映後は、またしても唐小雁さんを伴ってのQ&Aが行われました。
半年間、撮影対象となっている唐小雁さんの父親の家でくらしながら撮ったという本作。
唐小雁さんが言うには「家族は最初こそ監督が気になったけど、慣れてくると彼が撮っていてもいなくてもまったく変わらず、家族で口喧嘩をしていた。子供のころから父親にいつも同じ昔話ばかり聞かされて、私たちはうんざりしていたところに監督がきてくれたので、父親はようやく聞いてくれる人が来たと大喜びだったし、今では映画に出たことを近所に自慢している」ということで、そういう点では監督も「ドキュメンタリーというと、撮るという行為の暴力やプライバシーの問題などと言われるが、私はむしろ連れられるがままに同行して、望まれるままを撮っていた」と話していました。
映画でもわかる監督と対象者との良好な関係が、そのまま舞台に上がってきたかのようなQ&Aでした。



なお、唐小雁さんも登場している徐童監督の2作目『占い師』は、今年の中国インディペンデント映画祭で上映する予定です。
ご期待ください。