顧桃、ヤマガタへ

2011-07-28 02:42:58 | お知らせ
山形国際ドキュメンタリー映画祭2011のアジア部門である「アジア千波万波」のプログラムが発表され、『オルグヤ、オルグヤ…』の続編ともいえる顧桃監督の新作『雨果(ユィグォ)の休暇』が上映されることがわかりました。

『オルグヤ』をご覧になった方はご存知のとおり、あの作品の主人公のひとりである柳霞(リュウシア)には「太陽」意味の名を持つ息子がおり、彼女が酒におぼれた生活をおくっているために子供を育てる能力がないと判断され、遠く離れた施設で暮らしています。
新作は、この息子の雨果が休暇で故郷に帰ってくるという話です。

顧桃は以前から山形に参加することを目標にしており、かつて『オルグヤ』が落選した際には「もう一度編集しなおして、再応募する」と話していたほどだったので、今回の入選には喜びもひとしおだと思われます。
映画祭では監督の再来日も実現しそうです。
前作を気に入られた方は、ぜひ山形へ顧桃に会いに行ってみてください。



『オルグヤ、オルグヤ…』の柳霞(右)

映画学校

2011-07-24 02:17:13 | 代表日記
北京郊外にある宋荘という芸術区に、栗憲庭電影学校という映画学校があります。
学校といっても1ヶ月ほどのワークショップをするところで、政府公認の教育機関ではありませんが、「独立思考」「自由精神」といったインディペンデント映画を作るうえで必要なことを教えてくれる、中国では数少ない場所です。
講師のほとんどがインディペンデント映画の作家なのが特徴で、私どもの映画祭との関わりでいうと、応亮、楊瑾が主な講師として教壇に立っているほか、かつては彭韜や徐童も講師をしていたことがあります。

今月から第7期が開講されており、30名以上の学生が宋荘で暮らしながら朝から晩まで映画作りを学んでいるところです。
今期は香港やフランスからの学生もいて、年齢層も幅広く、バラエティーに富んでいるとのこと。
授業は8月末まで毎日続きます。



万瑪才旦監督を招いた『老狗』の上映で、司会をする楊瑾(左)

ミニブログ

2011-07-12 16:55:56 | 代表日記
『牛乳先生』の楊瑾監督が、今日からミニブログを始めたようです。
ツイッターが見られない中国では、それに似た国産の“微博”(ミニブログ)というサービスが流行っていて、多くの人が利用しています。
画像や動画も掲載できるのが特徴です。

政府がネットを監視している中国と言えども、ミニブログは大量の情報が瞬時に飛び交うため、メディアの報道では知ることができない情報を得られると人気があります。
また、ミニブログに書かれているプライベートな情報がきっかけで、政府の役人や中国赤十字社のスキャンダルが発覚したりもしています。
新しい情報伝達手段として、大勢が期待しているようです。

これまで映画祭に参加してくれた監督で、他にもミニブログを利用している人がいるので、以下に紹介します。
どれも中国語で書かれていますが、画像も多いので見るだけで楽しめるものもあると思います。

楊瑾  http://weibo.com/1926097015
于広義 http://weibo.com/1942469811
徐童  http://weibo.com/tt1727
応亮  http://weibo.com/cifvf
周浩  http://weibo.com/sinoreel
王笠人 http://weibo.com/wangliren