中国独立影像年度展にて

2011-10-30 11:27:19 | 代表日記
南京で第8回中国独立影像年度展が開かれています。

28日の開会式では、今年初めて設けられた「ドキュメンタリー真実人物賞」の受賞式が行われ、徐童監督の『占い師』と『老唐頭(原題)』に出ている唐小雁さんが受賞しました。

プレゼンターを務めた呉文光は「てっきりこの賞は徐童に与えるのかと思っていた。私もいろんな人から、ドキュメンタリーに映っている人たちがその後どうしているのかと聞かれるが、多くは連絡も途絶えている。監督だけでなく、被写体に賞を与えるこの試みは面白いし、意味がある」と話していました。
唐小雁さんも「生きてきた甲斐があった。プライベートを撮られて、監督ばかりが評価されたんじゃ面白くない。こういう賞を設けてくれたことにとても感謝しているし、今後も続けて欲しい。私も200元寄付するから」と受賞の言葉を述べていました。


受賞した唐小雁さん(右端)、プレゼンターの呉文光(中央)、舞台下で2人を撮る徐童監督

唐小雁さんは『占い師』の中で占ってもらう人物の一人として登場しており、そこで彼女のキャラクターに目をつけた監督は、続く『老唐頭』を彼女の父親を中心とした家族の物語としました。
2本の映画で現在世界中の映画祭を回っている徐童監督は、できるかぎり唐小雁さんを同行しており、12月の中国インディペンデント映画祭にも2人そろって参加する予定です。
彼女の個性的なキャラクターを映画を通じて、そして身近に接して見ていただければ、今回の受賞の理由も分かると思います。
是非、東京で2人に会いに来てください。