『ジャライノール』公開初日Q&A

2011-01-18 14:53:10 | 代表日記
『ジャライノール』の公開初日に、ネット中継によるQ&Aが行われました。



趙曄監督が独りでできないというので、栗憲庭電影基金のスタッフに部屋とパソコンを借り、北京在住の私こと本映画祭代表も手伝いに行きました。

Q&Aで少し残念だったのは、音声にトラブルがあって会話がうまくできないところがあったことと、質問の内容があまり面白くなかったことです。
映画祭をする人間としてあまりこういうことを言うべきではないかもしれないけど、あえて言わせていただきますと、Q&Aで映画と関係のない、調べればわかる質問をするのは時間の無駄だし、誰も聞いていて面白くありません。
たとえば「現地に少数民族は住んでいるか」とか「人口は何人くらいの町なのか」といったことは、監督に聞くことではなく、家に帰って調べればいいことです。
もう少し有意義な質問をしてほしいものです。

さて、趙曄監督に近況を尋ねたところ、最近は次の作品に向けてロケハンをしているとのこと。
北京を舞台にした作品で、これまでとは作風が少し異なるそうです。
中国国内での一般公開を目指しているため、インディペンデント映画ではなく商業映画になりそうですが、彼の今後の動きからも目が離せません。

現在行われている「中国インディペンデント映画特集」では、趙曄監督の1作目である『馬烏甲(マー・ウージャ)』と、『ジャライノール』の後に作られ昨年“なら国際映画祭”で上映された『光男の栗』も上映されます。