〜かたることばが歌になる風になる〜

残されたメロディーMI・YO・TA

昨日コンサート前にアンコールのことを書いた。
またまたネタバレなんだけど、あともう一つのアンコール曲「MIYOTA」のこと。
武満徹さんは、作曲家黛敏郎さんの映画音楽の仕事でアシスタントをしたことがあったそうだ。
ある時、メロドラマ映画にBGMをつけた武満さんのメロディーがあまりに素晴らしくて、
黛さんはそのメロディーをずっと自分だけの胸にしまっていたそうだ。
1996年武満さんが亡くなった時、告別式で黛さんはそのメロディーについて
「私はこれほど悲しい音楽を知りません。いうならば悲しみの表現の極致といえるでしょう」と
弔辞を述べ、二人しか知らないこの「「残されたメロディー」を口ずさんだという逸話が残っている。
 このメロディーに後に谷川俊太郎さんが詩をつけて出来たのが「MI・YO・TA」


木漏れ日のきらめき 浴びて近づく 
人影のかなたに 青い空がある

思い出がほほえみ ときを消しても 
あの日々のよろこび もうかえってこない

残されたメロディー ひとり歌えば 
よみがえる語らい 今もあたたかい 

忘れられないから どんなことでも 
いつまでもあたらしい 今日の陽のように

 わが団のテーマソングとなっている「星めぐりの歌」
 いつもアンコール最後に歌ってコンサートを終える。

「星めぐりの歌」は、昨年NHKで放映された朝ドラ「あまちゃん」で
時折流れていたメロディーで、宮澤賢治が詩とメロディーを作っている。
 「双子の星」に出てくる歌だ。


わが団が十何年コンサートで歌い続けているのであの歌だ!と
 気づいてくれた友人もいた。


これを林光さんは混声曲に編曲し、女声用にもリライトされて、
これまで手書き譜で歌っていたものが今年出版された。


 「赤いめだまのさそり 広げたわしの翼
 
 青いめだまの子犬  光りのへびのとぐろ
 
 オリオンは高くうたい 露と霜とをおとす
 
 アンドロメダの雲は さかなのお口のかたち
 
 大ぐまの足を北に 五つのばしたところ
 
 小熊のひたいの上は 空のめぐりの目あて」

 


活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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