「猫になりたい」は1994年7月に発売されたシングル「青い車」のB面の曲です。
もともとはこの曲がA面として考えられていたため、
ジャケットに猫の人形(?)が使われているようです。
アルバムは「花鳥風月」(1999年3月発売)に収録されています。
ヘッドフォンで聞くとよくわかりますが、ボーカルにエコーがかかっていて、
少し遠くで歌っているような印象があります。
これの効果もあってか、曲調としては、ほのぼのというかゆったり感というか、
独特のゆるさが漂っています。
トリビュートアルバム「一期一会」ではつじあやのさんがカバーしていて、
彼女の雰囲気にぴったりの、なかなかいい歌を聞かせてくれています。
歌詞から受けるイメージとしては、正直なところぼやけていて、
具体的なストーリーというか世界を読み取れることができません。
猫になってゴロニャンと君の柔らかな胸に抱かれていたいよという
ちょっとエッチな願望を歌にしてみた、ということじゃないような気がします。
「星がひとつ消えた」 「霊園のそば」 「寂しい夜」という
死を連想させる言葉がところどころに置かれていて、いつの間にか私の中では
「死んでいった恋人のお通夜」のシチュエーションができ上がってしまいました。
最後の夜だから添い寝したいよ。
いっそ猫になって、一晩中君の腕に抱かれていたいぐらいだ。
そしたらこのツメで君の体にキズをつけてあげる。
いつか僕があの世に行ったときに目印になるように。
うーん、難しい。ダダ滑りの妄想乙、ですか。
おしまい