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千歳山研究所

ふるさとの名山、千歳山に思いをはせる野鳥写真初心者

スピッツさん 「若葉」

2011年09月02日 | スピッツ

  

「若葉」は映画「櫻の園」(2008年11月公開)の主題歌として書き下ろされ、

2008年11月にシングルが発売されました。

アルバムは「とげまる」(2010年10月発売)に収録されています。

残念ながらこの映画は見ていませんし、この曲も「とげまる」を聞くまで

知りませんでした。

 

学園ものという映画の内容に沿って、かけがえのない学生時代の楽しさ、

そして社会へ旅立っていく若者の心の揺れと決意を、優しいメロディーで

歌っている名曲です。

 

イントロはマンドリンとアコースティックギターのアルペジオで、

まずこのシンプルな音が心に染みいります。

さらに歌が始まっても、生ギターの音が全体を

包むように演奏されており、何度聞いても新鮮さが失われることはありません。

サビはスライドギターが加わり、美しくて深遠な響き聞くことができます。

 

「花咲き誇る頃」 「若葉の繁る頃」は、実際の季節とともに、人の一生を四季に

見立てたときの春、まさに青春と呼ぶべき時代をあらわしています。

また、

優しい光 と 深い霧 

無邪気 と マジメ

にぎやかな時 と 「怖い」というつぶやき

晴れた街の空 と 予測できない雨

などの対比が、この楽しい季節にもいつか終わりが来ること、そして

未来への漠然とした不安を暗示します。

 

「暖めるための ~ 燃やすところだった」のところは、聞く人それぞれが

自分も知らないうちにこういうことをしていないだろうかと、はっとさせられる

のではないでしょうか。

これほど短いフレーズで深い内容を言いあらわせるなんて、ほんとうに

すごいと思います。才能ですね。

 

そして、卒業がこの楽しい時間に終りをもたらし、

思い出に「ひとまずカギをかけて」、自分の夢を実現するために

みんなそれぞれに別の道を歩き出します。

 

この歌で何よりも好きなところは最後のところです。

「バカげた夢」 「君の知らない道」

将来の夢について君といろいろと話したけど、僕はそのときの夢とは違う夢へ、

無茶かもしれない道へ向かうことにしたんだ。

さようなら、僕は今までの僕じゃないよ。

 

新たに見つけた自分のやりたいこと、決意、そして旅立ち。

一回り大きくなった青年が目に浮かびます。

おしまい

 

  



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