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紋やのつぶやき パート2

家紋に関して今まで色々とやって来ましたが、今は墓石紋にはまってます

地域特異な紋

2015-10-16 16:53:25 | 墓地巡り
今の墓地巡りは大垣市東北部・勝山付近です。
この地域には墓石紋に変った傾向が見られます。

顕著なのは「鷹の羽」紋、「澤潟」紋、「下り藤」紋に見られます。

「丸に鷹の羽」は一般的には↓のような形をしています。
     

ところがこの地域の墓石紋には、一般的な「鷹の羽」紋と一緒に↓の墓石紋も数多く見られます。
   

羽根の軸が1本の太い線で描かれています。かつ羽根の線が<三本>ではなく<四本>引かれています。
右端の紋は線の数が一段と多い。

「丸に澤潟」「下り藤」は一般的には↓の紋になります。
    

この地域に来るとその紋は ↓ のような形にもなります。
  

 
 花弁に<点>というか<斑>が入った形です。

「桐」紋にも見受けられました。 

藤紋に<点><斑>が入るのは、「一条家藤」「九条家藤」などにみられますが、それにあやかって点を付けた紋を作ったのでしょうか。

私ども紋の上絵師は、紋帖をよりどころにして紋入れをしています。
もともと紋帖は、全国にある様々な紋を類別し体系化したもので、そこから漏れて掲載されない(日の目をみない)家紋は数多くあります。
そのような紋を私どもは、「見本・何々」紋として描いています。

2度目の雪

2014-12-15 17:30:26 | 墓地巡り
先週末今年二度目の降雪がありました。
岐阜市内は積雪になりませんでしたが、今墓地巡りをしている岐阜市から北西<大野町>はご覧のような積雪状況で、調査になりません。

   
       根尾川 藪川橋付近
 
揖斐川を越えてから色々な姓と家紋に出会いました。
竹中姓の「九枚笹」、加納姓の「左三巴」「三盛梅」、松浦姓の「下り藤に三星」、三間姓の「三銀杏」、岡田姓「梅鉢」等々

まだ同町内の60%くらいの調査地点が残っていますが、これから寒さも増して来ますので、雪が積もらない南の方へ、墓地調査の地域を変更しようと思います。

加納姓の変った「字紋」

2014-07-06 11:35:27 | 墓地巡り
 
上の紋は、最近では描いていませんが、昔よく描きました。
でもその紋が何の字であるか分からず、忙しい事もあり調べることを疎かにしてました。

ところが、最近神戸町の加納村(加納姓とは関係ありません)の墓地を捜している中、加納村の墓地が大垣北霊苑にあると聞き、行ってきました。
この墓地は、大垣市北部の北方町、曽根町、三津屋町、加納村の四地区の墓地でした。
その中に下の墓石紋が多くあり、やっと分からずじまいの紋の在所が判明しました。
  

しかし、未だその紋の字が何から来ているのか分かりません。
「角字」ではありません。
近くの墓石屋さんに聞きましたが分からないとの事。
仕方なく、電話帳を頼りにその地区の「加納」さんに問合せましたところ、「加」の字だそうで、それ以上の情報は得られませんでした。
この紋を加の字と見るには少々無理がある、と思いましたが、昔の書体ではないかと気づき、今日図書館へ行き「篆書」調べました。
      
「加」の篆書文字です。少々無理がありますが、似てはいないでしょうか?

とりあえず、ホームページには「加の字」と記載しておきますが、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

      「加納姓」

清水姓、早水姓の珍しき紋

2014-02-22 20:53:04 | 墓地巡り
墓地巡りも揖斐川・根尾川水系を渡り、西濃地区に入って来ました。
本巣市の隣の大野町・神戸町から入ろうと思いましたが、配達の都合上大垣市東部から入ることになりました。

地域が変れば、同じ姓でも変った紋が見かける事が出来ます。

清水姓では、下記のような紋がありました。

   

「向い弓の字に三星」紋とでも名付けましょうか? 三星の周りは「弓」の字が向い合せになった字だと思います。
初めての紋です。
このほか「三星」紋と「杜若」紋も多くありました。
杜若紋はノーマークでした。

清水姓には結構変った紋があります。
「向い浪に亀甲に花菱」「亀甲に向い浪」など・・・・・


 
「下り藤に並び蝋燭」 早水姓でありました。紋帖の蝋燭紋には炎がありません。(蝋燭紋自体描いた事はありません)
蝋燭職人だったのでしょうか?

珍しき紋「花筏」「向い蜻蛉」紋の在所

2013-08-08 19:20:43 | 墓地巡り
    
左が「向い蜻蛉」紋で、翠姓に独特な紋です。
姓の読み方、出会ったころは「すい」と読んでいましたが、後ほど「みす」と読むことが分かりました(汗)
特異な紋なので、形は家によっていろいろ違います。

右は雪輪がついていますが「花筏」紋です。数は少ないですが林姓で描いています。

この2つの珍しい紋が、くしくも同じ墓地で発見でしました。岐阜市から西、本巣市真桑地区です。