紋やのつぶやき パート2

家紋に関して今まで色々とやって来ましたが、今は墓石紋にはまってます

珍しき紋

2017-04-09 13:08:53 | 珍しき紋
  
このような見本の絵の紋がきました。
「七本の骨扇」(下図)のようにも見えますが、両側の骨の形、中の骨の先がとがっています。
  
以前鉄扇に紋入れ(下図)しましたが、その鉄扇の骨は見本紋のように骨の先がとがっていました。
  
祝着への紋入れでしたので、刷り込み紋で、下のように作りました。
  
名付けて「七本骨鉄扇」としました。

  
三盛の何でしょうか?
砲弾でしょうか、それとも蕾?
先方にも問合せましたが分かりません。
仮名付けで「丸に三盛蕾」としました。


  
この紋にも困りました。
頭と嘴は鶴のようですが、胴と足は鴨のよう。
先方に問い合わせると、その地では「鴫の喰い合わせ」と呼んでいるそうです。
鴫の紋は紋帖にも無いです。
三重県四日市の市川姓です。


  
「陰陽の二の字」

長らく休みました

2015-10-13 19:07:13 | 珍しき紋
久しぶりに投稿します。

墓地調査を始めて6年を経ちましたが、なかなか思うように事は進みません。
調査した墓地はまだ566か所です。
今大垣市東北部の墓地巡りをしています。

最近調査した墓石紋の中で、珍しい紋を紹介します。

    
高橋姓の「見本・切竹笹に傘」紋 高橋姓には「切竹笹に笠」紋が多いですが、「傘」と「笠」の違いと「かさ」の居る場所が違います。

    
早野姓の「見本・抱澤潟」

    
細川姓の「見本・逆上り藤に右三巴」
本来と上下逆になった紋はしばしば見られますが、「上り藤」がよく見られます。

    
日比野姓の「見本・揚羽蝶」 一般の揚羽蝶紋の足が無いです。

    
近澤姓の「見本・違い二引」の陰紋

    
熊谷姓の「見本・七七三根笹に向い雀」

    
内堀姓の「七盛杉」 「三盛杉」はよくありますが、七つとは多すぎます(笑)

    
松田姓の「隅切に見本・山に霞」

久しぶりですので、これで失礼します。
次回はこの地方の変った紋の傾向を紹介しようと思います。

続・清水家の紋

2014-10-05 10:59:32 | 珍しき紋
最近なかなかブログに向う事が少なくなり、ご無沙汰しております。

今年の始め頃、清水家の珍しい紋「向い弓の字に三星」紋を紹介しましたが、今月に入りその清水家の一人から紋入れの注文が来ました。
色留袖に紋入れをするのですが、その紋は「四割菊に三星」の三つ紋の抜き紋です。
見本が添付されてきて、その見本は ↓ のようです。

  

清水家の定紋(男紋)は「合弓に三星」と描かれておりました。また同じ大垣市のデパート呉服部からの注文で、調査した墓地の近くですので、この墓石紋の清水さんに間違いないと思います。
このような機会でこの紋に出会えるとは奇遇です。

で、清水家の女紋は「四割菊に三星」でした。
男紋と女紋が別々とは、由緒ある家柄だと思われます。

見本の書面が一部なので、納品時に全体が解るものを見せていただくようお願いするつもりです。

詳しい事が分かりましたら報告します。

珍しき紋

2013-09-02 17:22:03 | 珍しき紋
   
このような見本の紋入れが入りました。美濃市の呉服屋さんからで、去年から仕事をさせていただいています。お客筋が変ると、変った紋も来ます。

ある紋やさんが見本として描いたもので、途中までしか上絵をしていません(綺麗に描いてあり、上絵のタッチもいいです)が、見本としてはしっかりしてますので、原稿を描き、喪服に紋入れをしました。
   
美濃市の桜井姓の紋だそうで、是非その墓石紋を見たいと思い、近々に墓地を訪ねようと思っています。

↓ の「丸に山の字の丸」紋は、祝着の刷り込み紋で描きました。
  

本巣市の根尾川沿いの木知原墓地で ↓ のような「違い柊」紋の墓石紋がありました。名知姓で多くあり、4割くらいこのような墓石紋でした。
   

紋帖の「違い柊」紋は → 
柊の葉が立って違えていますし、左右逆もあります。

このような変った墓石紋に出会うと、うれしく、墓地巡りはやめられません。





「珍しき紋」 小野木姓・箕浦姓・・・・

2013-08-06 21:27:52 | 珍しき紋
小野木姓には変った紋があり、「蔓鷹の羽」「桧扇に一本鷹の羽」紋はよく描いてきましたが、↓ の紋は初めてです。
   
「割雁木扇」でしょうか。岐阜から北・郡上の小野木さんです。
一般的な紋では「鷹の羽」「左三巴」「五瓜に根笹」紋が多いですが、これほど多く特殊紋が多い姓は少ないです。
   
<小野木姓の墓石紋>

箕浦姓でも最近変った墓石紋が見られました。
   
         「下り藤に房」                    「蔓下り藤」

箕浦姓には「桔梗」「三引」「下り藤」紋が比較的多く、又蔓の付いた下り藤「蔓下り藤」紋も描いてきましたが、岐阜市の北西部の雛倉地区の墓地でこのような紋に多く出会いました。

  
市川姓の「青海浪」紋

  
「丸に見本・変り稲妻菱」 紋帖と上下反対な紋です。
紋替えで来ましたが、もともとは奈良の「吉川」姓だそうです。